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2024年生まれまでの毛色別頭数集計【ゴールドシップ産駒】

2024年はマイネルグロン、メイショウタバル、コガネノソラと3頭のゴールドシップ産駒が重賞を勝利しました。
そしてゴールドシップ自身は種付け数125頭、2025年度の種付け料400万とどちらもキャリアハイの飛躍の年となりました。

そんな2024年生まれのゴールドシップ産駒の毛色の頭数を今年も集計してみました。

注意事項がございますのでご覧ください。

注意事項

この記事の集計表は2017年~2024年生まれまでの産駒を対象にしています。
使用検索サイトはJBIS-Search

集計年に生まれた産駒(この記事では2025年生まれ)は対象外です。
以下を一読ください。

毛色確認のため筆者が活用しているサイト
JBIS-Search
公益社団法人日本軽種馬協会運営の競走馬に関する検索サイト
以下表記JBIS

血統書サービスStudbook
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル運営の競走馬の血統書情報が閲覧できるサイト
以下表記スタッドブック

競走馬はおおよそ1月~6月に誕生しますが、
誕生後は各生産者がJBISへ自己申告(登録)し、後日血統登録のための正式な毛色検査を行います。
その時にはまだ芦毛の特徴である差し毛が生えてない芦毛当歳馬も多いため、スタッドブックでは栗毛や鹿毛の仮表記となります。
遅生まれの仔馬の実例では10月頃に再び芦毛の検査が行われ、最終的に毛色が確定するのは10月中旬~11月となりました。

2023年の記事でマーチャンシップ(ジャジャマーチャンの23)毛色確定までの流れを記載しています。

生産牧場の方へ確認したところ、場合によっては遅くまで最終的な毛色が定まらないことがわかりました。
そして参考にしているJBISの毛色登録は各生産者が行うようなので、時期によっては仮の毛色から検査結果の毛色への変更登録が更新されていない場合があると予想しました。

そのため集計した年に生まれた産駒の集計は翌年に行うようにしてます。
2025年生まれを含めた毛色別集計は2026年1月以降に行う予定です。

・集計した年に誕生した産駒は含まない
・使用した検索サイトJBISは各自己申告の部分があるため正確な集計でない可能性あり
・JBISに記載のあるゴールドシップ産駒は全て対象(引退、生死を問わない)

以上が毛色集計の注意事項です。

マーチャンシップの毛色確定までの流れ
6月1日に誕生

牧場がJBISへ毛色の仮登録(栃栗毛)

6月頃に血統登録の検査(毛色検査含む)

10月頃に芦毛検査

少なくとも11月前後でスタッドブックの血統登録に反映(芦毛)

血統検査(毛色検査)の結果をもとに牧場がJBISの登録を変更(芦毛)

2017年~2024年生まれの毛色別集計

以下の表が2017年~2024年生まれの毛色別頭数です。
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル認定8種

2024年誕生
牡馬43頭
牝馬33頭
セン馬が6頭増加

毛色の割合
2023年まで→2024年まで
栗毛18.83%→18.95%
栃栗毛0%→0%
鹿毛12.82%→13.03%
黒鹿毛8.74%→8.63%
青鹿毛2.74%→2.54%
青毛0.39%→0.34%
芦毛55.92%→56.01%
白毛0.58%→0.51%

栗毛、鹿毛、芦毛が増加
それ以外の毛色の割合は減少しました。
また2024年も白毛繁殖牝馬との配合がないので(突然変異で誕生しないかぎり)来年も白毛は全体の割合としては減少すると思います。

毛色別グラフ

昨年の予想通り芦毛が300頭を超えてきました。
2025年度の種付け料が前年度比150万円アップの400万となったためどのくらい繁殖牝馬を集められるか未知数ですが、例年通り100頭前後であれば毎年約30〜40頭の芦毛が生まれているため数年後には400、500の大台を超えるのではと予想しています。

栃栗毛チャレンジは今年も不発。
1頭でも生まれてくれたら…と願うばかりです。

白毛産駒は白毛繫殖牝馬との配合次第ですが、青毛は2頭から増えていません。
マイネルシエル、プレーリーシップともに馬名登録検索では地方死亡抹消となっているため、栃栗毛同様に1頭でも誕生してほしいと願っています。

毛色別活躍馬賞金順トップ3

毛色別活躍馬トップ3では3つの毛色に大きな変化がありました。

栗毛のトップがメイショウブレゲに。
重賞こそ未勝利ですが、2024年10月6日の京都大賞典で11番人気で3着と大激走。
獲得賞金が1億を超え栗毛部門の1位に躍り出ました。
その末脚を武器に今年こそ重賞制覇を!

鹿毛は2024年重賞2勝のメイショウタバルが昨年圏外からいきなり1位に。
メイショウタバルはゴールドシップ産駒牡馬初の平地G1勝利を掴み取ってほしいです。

黒鹿毛の1位はウインキートスと変わりありませんが、2024年OP入りしたマイネルメモリーとマイネルエンペラーが2位3位にランクイン。

この記事を書いている1月2日の次走予定では1月19日の日経新春杯(中京)にメイショウタバル、マイネルメモリー、マイネルエンペラーが出走を予定しています。
出走確定までわかりませんが、ぜひ応援よろしくお願いします。

芦毛はウインピクシスがエドノフェリーチェに替わり3位にランクインしましたが、2024年で現役引退繁殖入り。
マカオンドールも地方移籍となり、芦毛トップ3が中央現役不在の形に。
芦毛は毎年多数誕生しているので来年、または再来年には順位が入れ替わるほどの活躍馬が現れてほしいと期待しています。

牡馬牝馬別頭数

ゴールドシップ産駒の牡馬牝馬の頭数表です。
(2017年~2024年)

ゴールドシップは毎年種付け数が100頭前後と安定し、受胎率や出産率、出生頭数や血統登録数も極端な数値になる年は少ないのですが、牡馬牝馬それぞれの頭数も比べると面白い年があります。

2020年牝馬最多頭数になった翌年2021年が牡馬最多頭数、牝馬最少頭数になりさらに翌年の2022年には牡馬が最少頭数になるという。
牡馬と牝馬どちらかに偏るとバランスを取るかのような増減が興味深かったです。

まとめ

2024年誕生の産駒には活躍馬の兄弟が誕生しています。

オークス馬ユーバーレーベンの全弟マイネテレジアの24(牡馬芦毛)
重賞馬コガネノソラの全弟マイネヒメルの24(牡馬栗毛)
重賞馬コスモキュランダの半妹サザンスピードの24(牝馬黒鹿毛)
OP馬マイネルモーントの全妹ゲッカコウの24(牝馬黒鹿毛)
他多数

また大手牧場はロードカナロア産駒の繁殖牝馬との配合が目を引きます。
ノーザンファームからエアグルーヴ牝系アスラウグの24(牝馬芦毛)
ウインドインハーヘア牝系ヴェルスパーの24(牝馬芦毛)
下河辺牧場からロンドンブリッジ牝系ロンドンシーズンの24(牝馬鹿毛)

個人的に気になる社台ファームが配合したミラマーの24(牝馬栗毛)
社台ファームが生産するゴールドシップ産駒の成績はお世辞にも良いとは言えないながら、カトマンブルーの23(ヴェローチェオロに少し似た血統配合)あたりから「走るゴールドシップ産駒」が持つ血を意識したような配合をしており注目していました。
その社台ファームがわざわざ輸入した海外重賞牝馬ミラマーを繁殖初年度とはいえ外様のゴールドシップにつけた意図が気になります。

2024年9月30日に亡くなってしまったタンスチョキンの仔、タンスチョキンの24(牡馬芦毛)。
母馬のラストクロップになってしまったこの仔にも注目しています。

そして当歳にして抜群の知名度を誇るスカーレットテイルの24(牡馬芦毛)
幼名コルシ

楽しみな産駒が多いですが、2024年はさらに数多くのゴールドシップ産駒の活躍馬の母馬が配合されています。

さて2025年も無事出産を祈る日々が始まります。
今年はどんな毛色の仔が産まれるでしょうか。

どうか母子ともに健康で1頭でも多く元気な仔馬が産まれますよう祈っています。

追記
この記事の事前告知ポストにコメントで情報をいただきました。
↓告知ポスト

多彩な毛色の産駒が産まれることからゴールドシップは韓国で「虹色のキン○マ」というニックネームで呼ばれているそうです。
貴重な面白情報ありがとうございました。

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