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2023年生まれまでの毛色別頭数集計とスカーレットテイルの24【ゴールドシップ産駒】

2024年2月17日ダイワスカーレットの孫、スカーレットテイルにゴールドシップ産駒の牡馬(46kg)が誕生しました。

動画内1:10:20あたりから出産の映像が流れます。
青空出産未遂からの緊急馬房出産。
一時はスカーレットテイルの容態も心配でしたが、この記事を書いている誕生3日目時点では母子ともに元気な姿を見せてくれています。
牧場スタッフさんの迅速な対応に適切な処置と、馬産のリアルな現場を実際に見ることができました。
配信をしてくれた仔馬カメラさん、木部ファームさん、たくさんのスタッフさんたちには感謝でいっぱいです。

ちもっしーさん(管理人さん)からは「もう無事には生まれないかも」と諦めの言葉が出てしまうほどの難産で、現在もスカーレットテイルの母乳の糖度が低くて免疫を獲得できないかもしれないなどの問題が残る状況ですが、たくさんの壁を乗り越えてどうか無事に育ってほしいと願っています。

チャット欄で「スカーレットテイルの24の毛色は何色だろう」と話題になっていたのでゴールドシップ産駒の毛色率の参考になればと、今年も2023年生まれまでのゴールドシップ産駒の頭数を毛色別に集計しました。

こちらの記事の表は筆者のX(Twitter)やBlueskyで公開しています。
注意事項がございますのでご覧ください。

注意事項

この記事の集計表は2017年~2023年生まれまでの産駒を対象にしています。
使用検索サイトはJBIS-Search

集計年に生まれた産駒(この記事では2023年生まれ)は対象外です。
(もちろんスカーレットテイルの24も対象外です)
以下を一読ください。

毛色確認のため筆者が活用しているサイト

JBIS-Search
公益社団法人日本軽種馬協会運営の競走馬に関する検索サイト
以下表記JBIS

血統書サービスStudbook
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル運営の競走馬の血統書情報が閲覧できるサイト
以下表記スタッドブック

競走馬はおおよそ1月~6月に誕生しますが、
誕生後は各生産者がJBISへ自己申告(登録)し、後日血統登録のための正式な毛色検査を行います。
その時にはまだ芦毛の特徴である差し毛が生えてない芦毛当歳馬も多いため、スタッドブックでは栗毛や鹿毛の仮表記となります。
10月頃に再び芦毛の検査が行われ、最終的に毛色が確定するのは10月中旬~11月となります。

実例として
6月1日ジャジャマーチャンの23誕生
誕生時のJBISには栃栗毛と登録(仮の自己申告)
スタッドブックにも栃栗毛と仮表記
6月中に血統登録の検査(毛色検査含む)後、栗毛判定
スタッドブックの表記が栗毛に変更
10月頃に芦毛検査
11月1日時点でスタッドブックを確認したところ芦毛表記に

このように11月近くまで最終的な毛色が定まらないことがあり
参考にしているJBISの毛色登録は各生産者で行われるようなので、仮の毛色が変わっていない場合があると予想されます。

そのため集計した年に生まれた産駒の集計は翌年に行うようにしてます。
2024年生まれを含めた毛色別集計は2025年1月以降に行う予定です。

・集計した年に誕生した産駒は含まない
・使用した検索サイトJBISは各自己申告の部分があるため正確な集計でない可能性あり
・JBISに記載のあるゴールドシップ産駒は全て対象(引退、生死を問わない)

以上が毛色集計の注意事項です。

毛色確定までの流れ

1月~6月に仔馬誕生

牧場がJBISへ毛色の仮登録

6月頃に血統登録の検査(毛色検査含む)

10月頃に芦毛検査

少なくとも11月前後でスタッドブックの血統登録に反映

血統検査(毛色検査)の結果をもとに牧場がJBISの登録を変更

2017年~2023年生まれの毛色別集計

以下の表が2017年~2023年生まれの毛色別頭数です。
公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル認定8種

2017年~2023年に生まれたゴールドシップ産駒の毛色別頭数

やはり今年も芦毛頭数が多いのが印象的です。
また牡馬牝馬ともに青鹿毛が1頭ずつ生まれています。

実は前年の2022年生まれまで毛色頭数表の頭数を比べると栗毛と芦毛の頭数が若干違いますが、昨年の表を集計した2023年1月以降にJBISの毛色登録の変更があったようです。
JBISは牧場側での登録なので筆者の集計後に毛色の変更が行われたのでしょう。

細かいところでは、サトノジャスミンの23が生まれたことでゴールドシップ産駒では青毛より白毛が多くなりました。
2024年1月サトノジャスミンの24が生まれましたが残念ながら白毛ではありませんでした。
白毛産駒の連続記録は途絶えましたが、無事に生まれてきてくれて嬉しいですね。

毛色別グラフ

2017年~2023年生まれのゴールドシップ産駒毛色グラフ

毛色頭数の多い順は変わりません。
来年の集計では芦毛が300頭を超えると予想されます。
青毛、栃栗毛が激レア毛色であり、特に栃栗毛の誕生が待たれます。

毛色別活躍馬賞金順トップ3

ゴールドシップ産駒の獲得賞金の多い順トップ3を毛色別に調べました。

2022年11月現在の獲得賞金順トップ3

変化があったのは栗毛。
万葉S(OP)を勝利しOP馬になったメイショウブレゲ。
7923万となり、ヴェローチェオロの7912万をわずか11万の差で追い越し栗毛2位に。
カヨウネンカは4位となりました。

青鹿毛は14頭と数が少ないですが
マイネプリテンダー牝系のユーバーレーベン(G1)、マイネルグロン(JG1)とヴァイルマティ(2勝)全兄妹の3頭で4億1560万以上と圧倒的な金額を獲得しています。
牝系の強さを感じます。

まとめ

2023年にはニホンピロゴルディという美しすぎる尾花栗毛のゴールドシップ産駒がデビューしました。
また尾花栗毛の元祖金髪イケメンことヴェローチェオロは馬事公苑で練習に励んでいる様子がXであがっていましたね。

そして芦毛のホウオウジョルノは阪神競馬場でゴールドシップ産駒初の誘導馬としてデビューしました。

誘導馬ホウオウジョルノ

色とりどりの子供たちを輩出するゴールドシップ。
スカーレットテイルの24くんは何色でしょうか。
曽祖母ダイワスカーレットやサンデーサイレンスに似た流星。
黒鹿毛や青鹿毛、青毛のような黒い毛色ですが、芦毛の可能性も残っています。
想像しながら成長を見守りましょう。

2024年はどんな色の仔馬たちが生まれるのか楽しみです。
どうか無事に誕生、成長しますように。

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