パニック障害になって(2)
一ヶ月後、私は仕事に復帰しました。
もう大丈夫と自分に言いきかせ、職場に行きました。
ただ、行ってすぐ体が震え、頭が真っ白になりました。
一ヶ月休んでいた分の仕事が溜まっており、仕事を進めないとという気持ちは裏腹に体が追いついていきませんでした。
職場に行っては発作が出ての繰り返して、心身共に限界でした。
それまで仕事を辞めようという選択は一切ありませんでしたが、復帰から二ヵ月後、退職を決めました。
会社は24歳の時に共同で立ち上げた会社で社員もいて、辞めるのはとても無責任な行動でした。
ただ、限界でした。
辞めるときはもちろん、会社と上手く話しがまとまらず、私が迷惑をかけていたこともあり、私は直接話すことすら出来ませんでした。
怖くて何も言えませんでした。
そんな私を見て父親が間に入ってくれ、退職という形になりました。
ただその時、三ヶ月全く働けていなく、給与はなく貯金もしていなかったため、文字通り無一文で退職しました。
当時、交際していた彼女とも別れ、家賃も払うことも出来ず、結局両親の力を借りて、安いアパートに引越しすることになりました。