Mixことはじめ Mix Game をやってみよう! ルール編
任意の時候の挨拶、ポーカープレイヤーの皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
突然ですが、NLH以外のゲーム、やってみたくありませんか?
初めましての方は初めまして。Erialeです。
東京のあたりでディーラーをしています。
テキサスホールデムではないゲーム普及する活動をしています。(していません)
こちらでちょこちょこグッズを作ったりしています。
この記事は基本的なゲームのルール説明となっております。これが理解できればほぼ全てのゲームに対応できる!という記事になっている(はず)ので、少し長いですが是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※一般的にNLHのゲーム進行が滞りなくできる人向けとなっております。ご了承下さい。
※画像のトランプがガタガタなんですけど、許してください。
1.ゲーム形式
①Flop Game
みなさんご存じ、Texas Hold'emが属するゲーム群です。
自分だけ使用できるカード(ホールカード)と、参加プレイヤーの全員が使用するカード(コミュニティカード)を組み合わせて、成立した役によって勝敗を判定するゲームです。
ゲームによりますが、基本的には、
Preflop→Flop→Turn→River
の順にゲームが進んでいき、それぞれにベットラウンドがあります。
よく行われるゲームでは以下のようなものがあります。
・NL Texas Hold'em
・PL Omaha
・FL Omaha Hi/Lo 8 or Better
②Draw Game
2-7TDやBadugiなどが属するゲーム群です。みなさんも名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか?
自分だけが使用できるカード(ホールカード)のみを使用し、不要なカードを交換して最終的に成立した役によって勝敗を判定するゲームです。
現在主流なゲームでは、交換回数は1回(Single Draw)もしくは3回(Triple Draw)であることが多いです。
こちらもFlop game同様に、
Predraw→1st→2nd→….
というようにゲームが進んでいき、1度カードを交換するたびにベットラウンドが挟まるという流れになります。
よく行われるゲームでは以下のようなものがあります。
・FL 2-7 Triple Draw
・FL A-5 Triple Draw
・FL Badugi
・NL 2-7 Single Draw
③Stud Game
Seven card studや、Razzなどが属するゲーム群です。少し特殊なゲームで、3枚の手札(ホールカード)と、4枚の自分のみが使える公開札(ドアカード、看板などと呼ばれる)の合わせて7枚からカードを選び、成立した役によって勝敗を判定するゲームです。
他のゲーム形式と違い、BTNが存在せず、常に1番シートのプレイヤーからカードが配られます。
少し特殊なBet方法があります。
Hold'emにおけるPreflopに相当するベットラウンド(3rd roundと呼ぶ)において、1枚だけ公開されているドアカードが1番弱いカードのプレイヤーが、
・Bring in(少額のブラインドを払う)
・Complete(レイズで参加)
の2択から選ぶ必要があります。Foldは出来ません。
以降のプレイヤーは、
・Bring inにcall
・complete
・Fold
の中から選ぶことができます。
一度completeがあった後は、通常と同じようにFold、Call、Raiseからアクションを選択します。
completeはStud Gameの最初のラウンドにおける1bet扱いになることに注意してください。つまり、5cap制のgameでは、completeの後に4回Raiseをすることができます。(cap制については、後ほど説明があります。)
また、2回目以降のベットラウンド(4thと呼ぶ)では、ドアカードが強いプレイヤーからアクションをします。プレイヤーはBring inをする必要がなく、
・Check
・Bet
の2択からアクションを選ぶことになります。
「弱い」や「強い」といった基準はゲームごとに定められています。カードが配られる順番は以下の画像の通りで、1番最後にホールカードが1枚配られます。そのため、ベットラウンドが5回あるのが特徴的です。
よく行われるゲームでは以下のようなものがあります。
・Seven Card Stud
・Razz
・Seven Card Stud Hi/Lo 8 or Better
2 Betの種類
① No Limit
例のやつです。
② Fixed Limit
みなさんがプレイすることになるMix Gameはこの形式であることが多いです。名前の如く、Bet/Raise額が固定されています。
Bet額は1bb、Raiseはミニマムのみになります。(ブラインド500/1000のとき、Bet/Raiseは1000→2000→3000→4000→…のようになる)
また、3回目以降のベットラウンドからBet額が倍になるという特徴があります。1、2回目の1bb BetをSmall Bet、3回目以降の2bb BetをBig Betと言います。 以降の記事では、Small Blind、Big Blindをsb、bbと表記し、Small Bet、Big BetをSB、BBと表記します。
ゲームによりますが、Cap制が取られていることが多いです。事前にBetできる回数が決まっています。例えば、5Bet Cap Gameでは、5Betの時点で相手プレイヤーはCallもしくはFoldからアクションをえらぶことになります。(500/1000の時、1000→2000→3000→4000→5000で打ち止めになる。これ以上のレイズはできない)
③ Pot Limit
名前の通り、pot額までのBet/Raiseが選択できます。実際にPot額がいくらなのかの計算は少し難しいので、画像も使って説明していきます。(6Max PLO 100/200 No Ante想定)
ブラインドが100/200のとき、UTGからBTNまでのPot Raise額は700になります。なんでや!300やろ!となるかもしれませんが、計算方法を確認していきましょう。
Pot Raise額の算出方法ですが、まず自分が必要なcall額を確認します。
このとき、場にあるチップ全ての和を"Raise額"として上乗せします。そのため、200+200+100=500を、call額である200に上乗せし、Pot Raiseの時に出せる額は700になります。
このRaiseにPot Raiseを返したい場合も同様の考え方をします。COからレイズする場合は、700+(700+700+200+100)で2400のRaiseをすることができます。
Preflopにおけるブラインドヘッズでは、Pot Raise額が異なります。sbのプレイヤーがcall額を置いてみるとわかりますが、200+(200+200)=600が最初のPot Raise額になっています。
実際に導出するときは次のような式で計算すると早いです。コール額をXとおくと、2X+α(αは卓にあるチップ)になります。
例えば、500/1000 UTGから3000のRaiseがあり、COからPot Raiseした時の額は、(3000×2)+(500+1000+3000)=10500と導きだせます。
Preflopでsbがいない時(ワンビックの時)や、Blindのプレイヤーからショートオールインなどが入り、満足にBlindが出されていない場合は、満額置かれているものとして計算します。
このような状況では、bbが600点しか出せていませんが、本来のbb額である2000点が置かれているものとして計算するので、UTGのPot Raise額は7000です。
3.勝敗の付け方
NLH以外のゲームでは、勝敗の付け方が多岐にわたります。
① High game
通常のポーカーの役で勝敗判定をします。NutsはRoyal Flash(AKQJTのフラッシュ)です。
② Lowball Game
先ほどとは違い、ランクの低いカードを集めるゲームです。いくつか種類があります。
・2-7 Lowball
2-7gameは簡単にいうと、"ポーカーで負けたら勝ち"のゲームです。したがって、 自分の手札の中にPairがあっても弱く、Flashや Straightなどはより弱くなります。
Nutsは75432(7-5low)で、その次に強いハンドは76432、その次は76532です。もちろん、いちばん弱い役はRoyal Flashです。
Lowball Gameの役判定では、必ずいちばんランクの高いカードから確認します。
上の図では、上段の方が5432と小さいランクのカードが揃っているので、なんとなく強そうに見えますが、実際は9ハイと8ハイになるので、下段の方が強くなります。
Lowball GameもHigh Gameと同様に、同じ役の場合はキッカーの勝負になります。下のような場合は、85ハイと87ハイになるので、もちろん85432の勝ちになります。
・A-5 Lowball
A-5gameは、"低いランクのカード5種を集めたら勝ち"のゲームです。このルールではAはいちばんランクの低いカード(つまり1)として扱います。
ペアにならないようにさえすれば良いので、Flashや Straightなどは気にしません。
NutsはA2345(wheel)で、その次に強いのがA2346、その次がA2356になります。このゲームでいちばん弱い役はRoyal Flashではなく、KKKKQになります。
後ほどゲーム紹介がありますが、2-7はStraightもFlashもダメ、A-5はOK!と覚えておきましょう。
表を挿入予定
③ Badugi
数あるMix Gameの中でも、少し特殊な勝敗判定をするゲームが"Badugi"です。
カードのランクはA-5と同じ判定をしますが、手札の役の判定に"スートの被りが無いか"を考えます。手札のうち、数字のペアもなく、同じスートのカードもない状態を"Badugi"と呼びます。
A-5 Lowballと同じような役判定になるため、より低いランクのカードを集めたプレイヤーが勝ちます。
また、3種類しかスートがない状態のことを"tri"といいます。スートが同じカードを比べ、ランクが高い方のカードを役判定に使いません。
上の図では♣︎5をつかわないので、役は"3tri"(32Atri)となります。triのことを日本では"ダイ"と言ったりします。
ペアになっているカードがある場合も同じく、ペアの片方を"使わない"といった形で処理をします。よって、下のようなハンドの場合は先ほどと同じ3triになり、もしshowdownになった場合は引き分けになります。
基本的には以上のルールで役を作っていくゲームです。手札の中に使うカードが2枚しかない場合は"duo"、一枚しかない時の呼び名は知りません…。(大抵そんなことないので、名前ついてないのかも)(monoとか良さそうでは?)
ここからがBadugiの大切なルールです。showdown時に片方のプレイヤーがBadugi、もう片方のプレイヤーがtriだった場合、Badugiのプレイヤーがどんなにランクの高いカードで構成されるBadugiを持っていたとしても、勝利します。
Badugi同士の勝負、tri同士の勝負になった時に初めて、ランクでの勝敗を決定します。
例として、上の画像のような勝負になった場合を考えてみましょう。
どちらのハンドもペアはありませんが、スートが3種類しかないので、"tri"の状態です。
上のハンドは"A234"なので、一見こちらの方が強そうですが、これまでのルールに当てはめて考えると、スートが被っているカードは使えないので、最終的な役は"42A tri"になります。
下のハンドは"32A tri"なので、こちらの方が勝利します。
初めてすぐは難しいので、ゆっくりと練習することが大切です。
4.スプリットゲームとQualifier
① スプリットゲーム
ゲームの中には、"スプリットゲーム"と呼ばれるものがあります。これは何かというと、2つ以上のゲームを1つの手札で同時に行い、ポットをそれぞれのゲームの勝者に均等に分けて渡すといったゲームになります。
例として、"Archie(5card draw hi/lo)"というゲームを説明していきます。
Archieは5card drawと、A-5を同時に行うゲームです。後ほど詳しい紹介はあるのですが、5枚の手札を交換して、最終的に役を作るDraw Gameの1種です。
いろいろ交換した結果、次のようなハンドが完成しました。
スプリットゲームでは、行なっているゲームそれぞれについて役を判定します。Archieは"High Game"と"A-5 LowBall"を同時に行うゲームなので、このハンドが持っている役は
・A Hi Flash(High Game側)
・7642A Low(A-5側)
になっています。
以下のようなハンドのプレイヤーとヘッズアップになった時はどうなるでしょうか?
このバンドが持っている役を確認してみると
・6 Hi Straight (High Game側)
・65432 Low(A-5側)
です。
2つのハンドを比べてみると、High Game側ではFlashが勝っているので、まずpotの半分を獲得します。
A-5側では65432が勝っている(A-5 Lowballでは Flashやstraightを考慮しないので)ため、残りの半分のpotは65432のハンドに渡されます。
結果として、potはそれぞれのプレイヤーに半分ずつ授与されたことになります。もし、3種のゲームを行う際はpotを3等分して、それぞれの勝者に渡すことになります。
② Qualifier
スプリットゲームの種類によっては、"Qualifier"というものがある場合があります(日本だとクオリファイと言われていることが多い)。これが何かというと、ハンドに対して成立条件をつけるよ!という事です。
Archieで考えてみましょう。実はArchieは
・5card Draw Hi/Lo 99 or Better for Hi 8 or Better for Low
という大層な名前がついています。この中の"99 or〜"の部分がQualifierです。
意訳すると、"Hiは99以上、Lowは8Low以上の役を作ってね"という意味になります。
Qualifierのあるゲームでは、条件を満たせなかったハンドは"無"として扱われます。例で確認してみましょう。
上下のハンドの役をそれぞれ確認してみましょう。
上のハンドは5のスリーカードが出来ていますが、どう見ても8 Low以下ではありません。なので、次のような役を持っています。
・5 three of a kind (High Game 側)
・No Qualify(A-5側)
No Qualifyは条件を達成してないという意味なので、"無"のことです。
下のハンドは逆に、8763Aの8 Lowが完成していますが、99以上のHighの役がありません。したがって、
・No Quailfy(High Game側)
・8763A Low(A-5側)
となります。
No Qualifyのハンドは無なので、自動的に負けになり、今回はpotを半分にして終了です。
このような場合はどうなるでしょうか?
上のハンドは先ほどと同じですが、下のハンドの役を考えてみると
・No Qualify(High Game側)
・No Qualify(A-5側)
となります。つまり完全に無のハンドです。
もちろん、High側は55532が獲得しますが、Low側はどちらもNo Qualifyです。
参加している全てのプレイヤーがNo Qualifyになった側に関しては、potを無かったことにする処理が働きます。つまり、A-5側でのpot授与は行われず、High側でpotを獲得したプレイヤーに100%のpotが渡されることになります。
potの100%を得ることを"Scoop"といいます。とても気持ちがいいです。
例外として、全てのプレイヤーが全てのハンドでNo Qualifyになったときのみ、potを均等に渡します(NLHにおけるボードチョップのような処理)。
√22.箸休め
ここまではいかがだったでしょうか?基本的には、これまで紹介した内容を組み合わせて作られているゲームがほとんどです。この後はゲーム紹介になりますが、1度これまでのことを整理してみると良いかもしれません。
5.ゲーム紹介その1
さて、ここからは実際のゲームを紹介していきます。
これまでに紹介した要素を組み合わせていくので、頑張っていきましょう。
① Limit Hold'em(LH)
ゲーム形式: Flop
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: High Game
スプリット: なし
ハンド: 2枚
みなさんがよく知っているNLHのBet額がNo LimitからFixed Limitに変わったものです。
ハンドが2枚配られ、5枚のボードと組み合わせて戦います。
② Pot Limit Omaha(PLO)
ゲーム形式: Flop
ベット形式: Pot Limit
勝敗判定: High Game
スプリット: なし
ハンド: 4枚
NLHの次に目にすることが多いゲームです。基本的な進行はNLHと同じですが、Bet額がPotまでしか使うことができません。
少しややこしいルールとして、4枚の手札の中から過不足なく2枚使わないといけないというものがあります。次のボードを確認してみましょう。
NLHをやっている人だと、このボードは1枚フラッシュボードや!となる思います。が、Omahaでは必ず手札から2枚使わないといけないので1枚フラッシュというものが存在しません(もちろん1枚ストレートもない)。
左の手札では♠︎Aを持っていますが、残念ながら役は"AKハイ"となり、右のハンドの52フラッシュがpotを獲得します。
では、こちらのボードはどうでしょう。
先ほどもお伝えした通り、必ず手札から2枚使わないといけないので、左のハンドでできるのは"AK/KK4"のスリーカードまでです。右のハンドでは"22/444"のフルハウスが完成しているため、右のハンドがpotを獲得します。
特にトリップスボードでは勘違いが起こりやすいため、気をつけましょう。
③ Fixed Limit Omaha Hi/Lo 8 or Better(FLO8)
ゲーム形式: Flop
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: High Game / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 8 or Better for Low(A-5は8Low以上)
ハンド: 4枚
先ほどのOmahaにおいて、High gameとA-5 Lowballを同時に行うゲームです。LowにQualifierがあり、A-5側では8 Low以上の役を作らないといけません。どちらも、手札から過不足なく2枚使わないといけないルールを適用します。
High GameではAが1番ランクの高いカードですが、A-5では1番ランクの低いカードになるので、Aが非常に重要になるゲームです。
④ FL 5card Triple Draw
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式:Fixed Limit
勝敗判定: High Game
スプリット: なし
手札: 5枚
人生で自然と最初に触れる可能性の高いゲームです。5枚の手札からいらないものを変えていく形式のゲームで、ドラクエなどに採用されているのがこれです。3回交換できます。普通に強い役を作れば勝ちです。
⑤ FL 2-7 Triple Draw Lowball (2-7TD)
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: 2-7 Lowball
スプリット: なし
手札:5枚
少し前に説明した"2-7 Lowball"を、手札を交換して勝負するゲームです。先述の通り、NLHの時に考える役で負けてる方が勝ちになります。
世界的にも人気のあるゲームで、日本でもPLOの次にイベント数が多いです。3回交換できます。
⑥ FL A-5 Triple Draw Lowball(A-5TD)
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: A-5 Lowball
スプリット:なし
手札:5枚
ほとんど2-7TDと変わりません。ゲームの切り替わりに注意しましょう。
⑦ FL Badugi
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: Badugi
スプリット: なし
手札:4枚
基本的な進行は2-7TDと同じです。役の作り方も、3章の勝敗判定で説明されているので、Badugiわかんないよ!という人はそこをよく読んでみてください。実践あるのみです。3回交換できます。
⑧ NL 2-7 Single Draw Lowball(2-7SD)
ゲーム形式: Single Draw
ベット形式: No Limit
勝敗判定: 2-7 Lowball
スプリット:なし
手札:5枚
2-7TDと違い、1度しか交換できません。その代わりに、Bet額がNo Limitになっています。
現在のSingle Drawの主流では、Anteが1.5bb程度取られていることが多く、かなりAnteが大きなゲームになっています。脳汁が出ます。
⑨ Seven Card Stud(Stud Hi)
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定:High Game
スプリット:なし
手札:3枚/公開札:4枚
Stud Gameのうち、通常の役判定をするゲームです。
手札3枚/公開札4枚なので、Omahaと同じく手札から必ず2枚使わないといけないような気がしますが、手札と公開札合わせた7枚から好きに使って大丈夫です。
はじめのラウンド(3rd round)において、ドアカードが1番弱いプレイヤーがBring inせずにFoldしてしまうことがよくあるので、気をつけましょう。
⑩ Razz
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: A-5 Lowball
スプリット:なし
手札:3枚/公開札:4枚
Stud Gameのうち、Lowの方のゲームです。2-7ではなくA-5なので、Flashもstraightも作って大丈夫です。
⑪ Seven Card Stud Hi/Lo 8 or Better(Stud8)
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: High Gam / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 8 or Better for Low(A-5は8Low以上)
手札: 3枚/公開札: 4枚
FLO8のstud版です。こちらも同様に、LowにQualifierがあるので、A-5は必ず8 Low以上の役を作らなくてはなりません。
High側の役を持っているプレイヤーは、相手の公開札に3種類以上8以下のカードが見えた時は警戒しましょう。
ここまではいかがだったでしょうか?これまでのゲームのルールがある程度理解できるようになれば、もうあなたは立派なMixプレイヤーです。
6.ゲーム紹介その2
ここからは少しマイナー(国内店舗などでもあまり行われていない/大型でも少ない)なゲームの紹介になりますす。その中でも、なんとな〜く有名であろう順番に並べていきます。
① Pot Limit Omaha Hi/Lo 8 or Better(PLO8)
ゲーム形式: Flop
ベット形式: Pot Limit
勝敗判定: High Game / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 8 or Better for Low(A-5は8Low以上)
ハンド: 4枚
FLO8がPot Limitになっただけです。よりAの重要性が高いです。
お気づきかもしれませんが、ゲームの名前の末尾に8がつく時は、基本的にHi/Lo 8 or Betterの8です。なので、なんたら8って名前を見たら、Hi/Loのスプリットかつ、8 Lowを作らないといけないんだな、と意識できるととても良いです。
② 5card Pot Limit Omaha Hi/Lo 8 or Better(BIG-O)
ゲーム形式: Flop
ベット形式: Pot Limit
勝敗判定: High Game / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 8 or Better for Low(A-5は8Low以上)
ハンド: 5枚
名前だけ見たことある人多いんじゃないかな?と思います。BIG-O(ビッグオー)というゲームです。
手札が5枚になったPLO8です。それだけです。WSOPのDealer's Choice(BTNの人がゲームを選ぶ形式のトーナメント)では、このゲームを選ぶ人が多いそうです。
③ Pot Limit Omaha Double Board
ゲーム形式: Flop(Double Board)
ベット形式: Pot Limit
勝敗判定: High Game/High Game
スプリット: あり
Qualifier:なし
ハンド: 4枚
PLOですが、ボードが2つ出ます(上下)。上下それぞれで勝敗判定をし、それぞれに半分ずつpotを譲渡します。
④ Archie
ゲーム形式: Tpiple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: High Gam / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 99 or Better for Hi / 8 or Better for Low
手札: 5枚
上の方でスプリットゲームの説明に使ったゲームです。High側は99以上の役、Low側では8 Low以上の役を作らないと成立しません。
A2345のstraightや、A7532のFlashなどは、同時にどちらも成立させられる役になっています。強いです。
相手が目指しているのがHighなのかLowなのかを判断して、交換するカードを決められるようになると強いです。3回交換できます。
⑤ Badeucey
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: 2-7 Lowball/ Badugi(2-5)
スプリット: あり
Qualifier:なし(たまにあるので、Dealerに聞こう)
手札: 5枚
バデューシーと読みます。WSOPのDealer's Choiceで人気のゲームです。
5枚の手札を使って、2-7 Lowballと Badugiを同時に行います。2-7 LowballではAはランクの高いカードの扱いになるので、このゲームに限り、BadugiでもAを1番ランクの高いカードとして扱います。つまり、Badugi側のnutsが432A Badugiではなく、5432Badugiになります。
それぞれ別に役判定をするので、2-7側では手札を5枚、Badugi側では手札を4枚使用して判定をします。
たまに、BadugiにQualifierがあることがあるので、Dealerに聞くクセをつけると良いと思います。
⑥ Badacey
ゲーム形式: Triple Draw
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: A-5 Lowball/ Badugi
スプリット: あり
Qualifier:なし(たまにあるので、Dealerに聞こう)
手札: 5枚
BadeuceyのA-5版です。バデーシーと読みます。見分け方なんですが、Ba"deuce"yと、Bad"ace"yです。わかりやすいですね。
⑦ Seven Card Stud Hi/Lo Regular
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: High Game / A-5 Lowball
スプリット: あり
Qualifier:なし
手札: 3枚 / 公開札:4枚
Stud8と違い、LowのQualifierが無いので、常にpotをスプリットするゲームです。もちろん、A2345のストレートフラッシュなどを持っていればpotをScoopできます。
⑧ 2-7Razz
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: 2-7 Lowball
スプリット:なし
手札:3枚/公開札:4枚
Razzを2-7でやるゲームです。Aがいらない子になります。
⑨ Razzdugi
ゲーム形式: Stud Game
ベット形式: Fixed Limit
勝敗判定: A-5 Lowball/ Badugi
スプリット: あり
Qualifier:なし(たまにあるので、Dealerに聞こう)
手札: 3枚 / 公開札4枚
Bad"ace"yをStud形式でやるゲームです。Badaceyではあまりないのですが、このゲームではBadugi側のQualifierが"Badugiが成立していること"になることがあるので、気をつけてください。
紹介はしませんが、もちろんBa"deuce"yをStudでやるゲームもあります。(2-7 Razzdugiとか、Razzdeuceyとか呼ばれる)
⑩ Pot Limit Omaha Hi/Lo 8 or Better Double Board Best Best
ゲーム形式: Flop(Double Board)
ベット形式: Pot Limit
勝敗判定: High Game / A-5Lowball
スプリット: あり
Qualifier: 8 or Better for Low
ハンド: 4枚
ほぼヤサイマシマシニンニクコラコラカラメって呪文と気持ち上は一緒です。
全ての集大成みたいなゲームです。ボードが2つ出て、Hi/Loのスプリットゲームになっています。
ボードが2つあって、スプリットゲームなので4回役判定が行われます。Best Bestというのは、2回ずつ行われるHi/Loそれぞれの役判定において、より強い方を勝者とするよ、という勝敗判定方法です。画像で確認してみましょう。
それぞれのボードで、それぞれのハンドの役判定を行うと、
左ハンドの方は、
・上Hi: AAAKK FullHouse
・上Lo: No Qualify
・下Hi: AAJT6 One Pair
・下Low: 6432A Low
となります。それぞれで強い方を取るので、最終的な左ハンドの役は
・AAAKK FullHouse
・6432A Low
となります。片方のボードでNo Qualifyがあっても問題ありません。
同様に、右ハンドは
・上Hi: AK832 Flash
・上Lo: 6532A Low
・下Hi: 55JT6 One Pair
・下Lo: 86532 Low
となります。従って、最終的な役は
・AK832 Flash
・6532A Low
となり、左ハンドがpotをscoopしてしまいます。ボードから考えられるnutsがなんなのかをしっかりと認識することが大切です。
7.終わりに
いかがだったでしょうか?計21個のゲームを駆け足に紹介してきましたが、完全に理解した人、チョットワカル人、なんもわからん人、それぞれだと思います。何事も実践あるのみです。私がDealerするお店ではほぼ100%Mix gameをプレイすることができます。今出来なくても、いずれ出来るようになります。ので、是非遊びに来てください。
ここで紹介しきれなかったゲーム形式、ベット形式、その他追加オプションなどは第2弾の記事で紹介しようと思います!でも、その記事を読む頃にはあなたはもう立派なMixプレイヤーになっているでしょう。もしかしたら新しいゲームを開発してるかも?
最後になりますが、トランプの画像はまりんさんにお借りしています。まりんさんめっちゃ助かりました!ほんまにありがとうございます😭(私は馬鹿正直に全てのスートとマークがしっかり入ったトランプを1から作ろうとしていた)。
もしよかったらお布施もお待ちしてます。では、また次の記事でお会いしましょう。ほな!
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