タイトルとかない

今日が何の日なのか、忘れて家を出た。
電車の窓から入る日差しを考慮し座った私の目の前に、新成人が次々乗り込んできた。
眩しい。人生一度きりの、特別な日を迎える人間が放つ光は殺傷能力が高い。成人然り、新郎新婦然り。

近所のショッピングモールへ向かう。
本当なら家を出たくなかった。だが、今私のパソコンのセキュリティが危ない。至急セキュリティソフトを買わなければならない。しょうがない。背に腹はかえられぬ。私のパソコンが人質に取られている。目に見えないものは怖い。

ショッピングモールには成人式に参列する人たちや、家族連れが多かった。
成人式の会場はどうやらこの近くだったらしい。失敗した。


最近友人の結婚や妊娠報告を聞く機会が増えた。
最近子供連れの家族が目に留まるようになった。
その度に、この私の生産性のない人生が、どうしようもない人生が嫌になる。
生きる理由を探しては、くだらないなと思い考えを放棄する。
お腹が空いているような、いっぱいなような、そんな気分。
人生100年時代!と謳う保険の広告や、定年年齢の見直しなど、ゾッとする。


そんなこんなで、通称科挙ガチを今から読む。

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