美しい螺旋を描く
過去のメルマガから抜粋してお届けしています。
(2023年9月のメルマガより)
コラム”麦藁手仕事の魅力” ~美しい螺旋を描く~
麦藁手仕事を始めて、さらに麦を育てるようになって、季節の移ろいを強く感じるようになりました。
やはり手仕事にも畑仕事にも、適切な時というのがあり、それを逃すことなく行動に移していかねばなりません。秋分が過ぎると、そろそろ麦を蒔く準備。種を準備しなければと思っています。
インスタでも載せましたが、私たちは毎日、毎年、さらに大きな単位で、螺旋の時間を過ごしています。
~ 朝 ~ 昼 ~ 夕方 ~ 夜 ~
~ 春 ~ 夏 ~ 秋 ~ 冬 ~
~ 生まれ ~ 成長し ~ 老い ~ 還る ~
これらの巡りは一回として全く同じ巡りではないことから、螺旋であると言えると思います。
さらにこれらの小さな単位から大きな単位までが相似(同じ形で大きさだけが異なる)をなしています。
例えば、夕方(一日単位)と秋(一年単位)は似たような情景があります。
不思議なことに、色合いまで似ています。
それを感じる私たちの感情も、同じような気分があるのではないでしょうか。
そんなこと当たり前のことと思われるかもしれませんが、実は、そこに大事なことがあるのかもしれないとこの頃思うのです。そのような、当たり前すぎる自然の法則を理解し、それに沿って生きていきたいとも…。
最初に書いた種まきのことも、それぞれの時に、ふさわしい行いというのがあるのだろうなという想いにつながっています。麦藁手仕事の種類の中でも、それぞれの季節にやりたくなるものがあるように。
麦編みのひと編みのように、日々一歩一歩積み重ねていくしかない人生。
出来るだけ美しい螺旋を描きたい。
それには、たゆまぬ歩みと共に、季節のように巡ってくる時期をしっかりと捉えることも大切なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(^^)/
次回もお楽しみに!