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息子の村おこしボランティア体験

長男の高校生活はコロナとともに始まり、青春と呼べるようなイベントもほぼなくなり、修学旅行も中止、そして昨年卒業しました。思えば保守的な高校でした。

そんな息子が大学で何故かボランティアサークルに入り、夏休み沖縄に10日間ボランティアに行くというので修学旅行に行けなかった分の旅費だけ出すことにしました。

人に興味がなさそうなとてもインドア派の息子だったため、来年は「東南アジアにもボランティアへ行ってみたい」と言いだしたのが嬉しい反面、「え?お金はどうするの?」という思いと、「それを言って水を差したらいかなくなるかな?」という思いで迷いが生じてしまったため、木下斉さんのズバリ相談室で相談したことがあります。

回答としては、沖縄の旅費は修学旅行の代わりとしてだしてもいいと思うけど、ボランティアというものは自分のお金を使ってやるものであり親が出したら補助金依存と同じになると言われました。
そりゃそうだわ!と納得。まず頻繁に出せるお金ないし。。。親って自分の子どものことになると考え方が甘くなるものだなと反省したものです。

その後、息子が何をしたいのかを聞き出したところ「今まで経験したことがないことをやりたい、行ったことのないところに行ってみたい」というので、「やりたいことはどんどんやった方がいい!だから今後はバイトで自分のお金を貯めて行こう」と話しました。人のために何かをしたい!とか言わなかったところが素直でした。

その後、夏休みに10日間沖縄へ。

現地では台風の片づけや夏祭りのお手伝いの他に一緒に行った先輩や他大学の仲間と自分たちのご飯を作ったり、洗濯をしたり、集落の方々の家に泊まったり、生まれて初めての経験が多かったみたいです。

商店が村に1つしかなかった!
コンビニまで車に30分乗らないと辿り着かなかった!
と驚いていました。
過去ボランティアに参加して個人的にまた沖縄に遊びに来ている人や、沖縄に移住してた人もいたとか。

そしてこの春はバイトで貯めたお金で人口12人の島へ10日間のボランティアにいっていました。
島に流れ着く様々なゴミを拾ったり、雑草を抜いたり、貝の養殖を手伝ったりして帰ってきました。昔は島にたくさんの人が住んでいたらしく、今は壊れた空き家が多く残っているのを見て問題意識も感じたようです。

数値としては測れないし、目にも見えないけれど、この2回のボランティア活動を通して息子の心が大きく成長したと思います。家でも積極的に手伝いをするようになりました。自分で体験するというのは本や映像から得る知識とも違い、やはりものすごいインパクトを与えると思います。


2回参加した後で初めて調べたところ「村おこしNPO法人ECOFF」というところの活動に参加していたようです。


定款にはこう書いてありました。

この法人は主として農林漁村各々の地域に適した観光資源の調査及び観光方法の提案を行い農村漁村の施設の紹介をはじめとした受け入れる側と訪れる側の双方に利益をもたらす活動を行うことで農村漁村と都市に暮らしている人々の交流を活発にし地域を活性化させかつ自然と文化の保護に寄与することを目的とする

村おこしNPO

地域に住んでいる人と都会の学生をマッチングさせ、実際の体験や交流を通してお互いに刺激しあって村の活性化に繋げたいんだなと思いました。仲良くなり、村に親しみがわくことが村おこしの最初の一歩なんですね。

先日、島の世話人の方から立派な貝が届いたのでお礼をしたところ「小さな島なので学生が来てくれるととても良い刺激になる」と話してくださいました。

10日間、住んでいる人たちと同じところで過ごすし交流することで、ただの旅行では体験できないことがいっぱいありそうです。
参加している学生達が大人になった時に何か別のことに繋がる種まきみたいなものだなと感じました。

私も登山のために様々な地域に遊びに行きますが、やはり行ったことがあるところは思い入れも強くなり、ニュースや本、何かの時に目につくようになります。

いろんな地域を知ること、そこに住んでいる人を好きになることは直接的な村おこしにはならなくても何かの時に強い力なるんじゃないかな?人ってなんだかんだ言って自分の身近に感じる人を守ろうと思う気持ちが強いよね?と思ってます。

人口減少でお年寄りも若い子も減っているけれど、こういう活動を通じて少しでも地域間のつながりができたら素敵だなと感じました。


後日、村おこしボランティアとか地域活性化ネタなら木下斉さんのVoicyがいいよ!と息子に勧めたら断られました(笑)残念。

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