弱者の戦略〜ピンホールマーケティング?
弱者が取る戦略の中にピンホールマーケティングがあるそうです。巨大なマーケットを狙うのではなく、針であけた穴のようなごく小さなマーケットを狙っていくという戦略。
事例1.カモシカスポーツ
以前に記事にしたカモシカススポーツは、あらゆるスポーツ用品を置くのではなく、登山用品だけに特化しており、販売員がみな山のエキスパートで構成されているというニッチなお店でした。
カモシカに行けばわからないことが質問できる、種類があって道具が選べる等、登山初心者から上級者まで満足できるようなお店になっています。
(↑記事は長野県松本市に行った時のものですが、東京と横浜にもお店があります。)
このように、ごく一部の人に深く刺さる製品やサービスを提供するのがピンホールマーケティングですね。
事例2・父親の会社
私の身近な事例だと父親の経営していた会社が思い浮かびました。
私の父は従業員が6人の小さな会社の社長でした。母は経理をやっていました。大半は下請けとして企業向けのものを製造していたのですが、私が成人する頃には時代の変化により頼まれる仕事量が減り、中小の同業他社は徐々に廃業していきました。
うちの母は「資金繰りが悪くなれば潰れてしまうかもしれない」と言い何度も悩んでいたのは覚えています。
そんな中、通常は企業向けに大量に作るものを、まずはターゲットをアニメ好きのコミケに参加するような個人層にして、とある特注商品を小口で売ることにしたそうです。
会社の立地と特定のニーズを利用したものです。
考え出したのは社員かな?と思うのですが、これに力を入れることにしたのは父の決断で、失敗していたら会社も家もなくなったかもしれないと後になって言っていました。
ホームページも作り直し、その製品の支払い方法は売掛ではなく前払いに変更し、小さい会社なりにみんなで頑張ったようです。
母は同じ売り上げでも、後払いと前払いでは会社の運営が大きく変わると言っていました。
徐々に注文が増え、広告会社やタレント事務所などの依頼も来るようになり、苦しかった会社が息を吹き返し、それが会社の主軸になりました。
そして数年前、M&Aで他社に設備や社員ごと引き取ってもらって父は社長をやめました。
利益が出ていなければ会社を買い取ってもらうことができないし、会社が傾けば社員もその家族も路頭に迷うので、自分が仕事をやめる前に会社の存続が決まってよかったと語っていました。
(娘は嫁に行くからと後を継がせるつもりはなかったようです。超昭和的発想。)
こんな事例ですが、これがやはりピンホールマーケティングですかね?
ジブンが狙えるマーケットは?
そんな私が狙えそうなマーケットとは何かな?何が仕掛けられるかな?と考えても頭がパンクしそうですぐには思い浮かびません。
そもそもまだ新しい転職先での仕事が攻略できていなかった。
子どもが小さかった頃、物を作るのが好きで、子供服や雑貨をミシンで作っていましたが、これを販売するのは労力の割に合わないということと、レッドオーシャンということで「やってみようかな」と思った自分の企画はヤフオクでちょこっと売ってすぐに終わりました(笑)
子どものためと言いつつダンボールで鎧を作るとか、ガチャガチャを作るとか、無駄なものづくり熱があった時代も懐かしい。
現在は視力が落ちているのでまた作れるかどうかも疑問。ものづくり熱も子どもの成長とともに終わった感。復活の兆しもなく。
誰でもうまくいくような商売も方法もないので、ジブン株式会社の経営は、今まで習ってきたことをうまく組み合わせていかないといけませんね。
自分の強み&弱みを知ること、情勢を見てジブン株式会社の立ち位置を知ること、決断力をつけること、そしてチャレンジして軌道修正していくことが大切なのかなと。
頭で考えても、何かできるようになるわけではありませんが、少しでも考え続けていればいつか助けになる時がくるかも?
きっと学んだり、考えたりする分だけ少しは強くなるはず。
考えて頭と体を動かして頑張っていきましょう!
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