花道って、真っ直ぐなんだと思ってた。
いつだって、進む未来は真っ直ぐで、光であふれているといい。昨年よりも今年、今年よりも来年の自分に希望を持ちたい。
じりじりとした焦燥感に泣きたくなった日、どんな一歩でも、進まないように見えても、しゃがんだり寝っ転がったりながらもしっかりと地に足をつけ続けた。
振り返れば少しいびつな道が後ろに広がっていた。
使い込んでボロボロになった参考書みたいに、もうそこに他人事のツンとした表情はない。
またくるりと向きを変えて見据えた道は、思ってたより暗くない。
私たちは、自分の進む場所に花を咲かせたり、光を足すことができるのだと思う。時に自分によって、時に周りの誰かによって。
でもやっぱり、あなたの進む道が、やわらかな光で溢れているといいと思う。