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サスティナブル社会について④

こんにちは。今井愛理です。

今回は、再生可能エネルギーと並行で技術確立、社会実装の期待が高まっているカーボンリサイクル技術についてシェアします。

国内主力エネルギーとして利用されてきた石炭火力ですが、地球環境問題やエネルギー転換などの流れを受け、可能な限り石炭火力に依存しない「脱炭素化」へのモメンタムが高まっています。近年の技術革新による再生可能エネルギー(以下、再エネ)の発電コスト低下も追い風になっているようです。

一方で、脱炭素化を実現するには、再エネの主力電源化等が必要になると考えられます。しかし、現時点では再エネ単体でのエネルギー需給を満たしているとは言えず、火力発電による補完を必要としています。

その中で、カーボンリサイクル技術が再エネの利用普及拡大と並行で期待が高まっています。

◉カーボンリサイクル技術~CCS、CCUS~

カーボンリサイクルとは、CO2を炭素資源(カーボン)と捉えて分離・回収(CCS)、再利用(CCUS)する取り組みです。これまで排出していた温室効果ガスを資源として再利用し、全体的なCO2排出量を抑制できる技術は、確かに再エネと共にカギとなる技術ですね。現在、技術開発や社会実装に向けた低コスト化の検討等を進めているようです。

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(引用:経済産業省資源エネルギー庁「知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~CO2を集めて埋めて役立てる『CCUS』」

CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、炭素資源を回収・貯留する技術を指します。発電所や化学工場等から排出されたCO2を、他の気体から分離して集め、地中深くに貯留・圧入するというものですね。

また、CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)とは、貯留したCO2を再利用する技術を指します。具体的な例として、JX石油開発株式会社が米国の電力会社と合併でCCUS事業を進めています(以下プレスリリース)。

石炭火力発電所から排出されるCO2を油田に注入し、油田に残った原油を圧力で押し出しつつ、CO2を地中に貯留する手法で、大気中に排出されるCO2削減の実現や石油の増産にも繋がるようです。

再エネ、省エネ等と並びCO2リサイクル技術がより確立し広く普及していけば、地球環境においてもサスティナブル社会の実現にさらに近づきますね。


最後までお読みくださりありがとうございます。

今井愛理


【参考資料】

1)経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー基本計画について」:

2)経済産業省資源エネルギー庁「カーボンリサイクルについて」:

3)経済産業省資源エネルギー庁「知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~CO2を集めて埋めて役立てる『CCUS』」:


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