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【オススメ本】芥川龍之介「藪の中」

こんにちは。今井愛理です。

先日、有名な文学作品である芥川龍之介の短編小説「藪の中」を読了したので考えをシェアします。

ストーリーは、平安時代に藪の中へ入った夫婦が殺人・暴行にあい、これの目撃者4名と当事者3名の証言が食い違い、最後まで何が真実なのか分からないという流れです。

研究者の間では、作品中の証言者の証言内容や典拠をつきあわせ細部を検証し、事件の真相を明らかにしようと試みられたこともあったようですが、

個人的には、何が事実か、ということよりも、起こった事実は一つだけれども、証言者の解釈や感じ取り方が異なっていたと理解しました。人それぞれのフィルターをとおして物事を解釈しているということですね。

芥川龍之介はすごいなあと感じるところは、こういった認識の不一致、多様な解釈は今も昔も変わらず日常的に起こっている出来事であり、人間ってこういうところあるよね、と芥川龍之介の観察眼を伺い知りました。

存在する事実は一つ、だけれども個人個人の解釈は無数にある。ということかもしれません。

また、「藪の中」は「羅生門」というタイトルで映画化もされているようですね。原作と比較して観るのも面白そうです。


最後までお読みくださりありがとうございます。

今井愛理:)

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