![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/84280819/rectangle_large_type_2_62b18a6b1a078e71aae8ec6feb26fc45.png?width=1200)
英語の論文の書き方で参考になったTweetまとめ
秋分の日まであと少し、
卒論・修論を書き始める頃ですね。
最近大学生や院生、教員のTweetを見る機会が多いせいか
この記事参考になる!!というものを結構目にします。
せっかくいいTweetなのに・・
ブックマークに保存してもすぐ行方不明になってしまう・・
ブックマークの中でフォルダ管理的な事ができればいいのですが
現段階ではできないので、沢山いい記事があると
すぐ行方不明(´;ω;`)
備忘録代わりにTweetのURLをまとめておきます。
もう、何度も読み返したいし、自分にも学生さんにも
しっかり読み返してもらいたい(´;ω;`)
そのために実験ノート真面目に書いてーーーー(叫び
共著者の院生の人から、英語の論文の書き方を聞かれたので、私のやっている方法を書いてみます。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
まず、20年後に見てもわかるように、詳しく計算などを書いた日本語のノートを作りましょう。これは著者だけがもつ貴重なノートです。
それが揃ったら、論文用に日本語でまとめを作ります。(これは書く内容を整理するという意味で、日本語で論文の原稿を書くという意味ではありません。)
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
その内容を英語で書きます。英語の論文を書くには、通常の英文法に加えて、数学特有の表現法があります。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
『数学のための英語教本』にも英文法の基本が書いてあります。
可算・不可算の区別、冠詞の付け方(a set of real numbersとthe set of real numbersは全く意味が異なる)、量の表し方(「半径1の円」など)など使えるようにしておきましょう。分詞構文などもよく使われます。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
文章は、自分勝手に書かず「英語ネイティブが書いたものから借りてくる」ことが基本です。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
TrzeciakのWriting Mathematical Papers in EnglishというEuropean Mathematical Society本をネットで検索
また、近い分野のネイティブの論文から使えそうな表現を抜き出して、自分だけの例文集を作るといいでしょう。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
また、金谷健一著『理数系のための技術英語練習帳』(共立出版)も英文を書くのに役立ちます。(『数学のための英語教本』で学んだあとに読むレベルです。)
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
注意: ネイティヴの論文から借りてくるのはあくまでも、「式(2.3)と対称性より…を得る」と言った表現の枠のことです。そのまま文章を写してくると(特にイントロの研究の背景など)剽窃になります。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
数学論文は文学的である必要はありません。同じ表現を繰り返し使わず、言い換えることが良い英文というのを聞いたことがあるかもしれませんが、数学でこれをやると読者が混乱します。(英語の上手い人は、イントロで背景や論文の重要性を説くときに、能力を発揮しましょう)
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 6, 2022
註:最初に触れた「20年後に見直してもすぐわかるノート」は自分だけのためのノートで、論文内容の堅固な土台です。論文に書くのはそのごく一部の整理されたものです。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 7, 2022
「ネイティヴが書いたものを借りてくる」と言ったのには背景があります。突然自分の修論を英訳したものを「添削してください」ともって来た人がいて、数学の本や論文の表現は全く見なかったと言っていました。英語ではあるけれど全面的に書き直しになりました。ですから最初は英語の論文や本を参考に。
— 首都大の猫KumikoHattori著書『数学のための英語教本』 (@shutodainohito) August 7, 2022
最近、自分が当時あまり関与していなかった研究について
論文をまとめる機会がありました。
その方の実験ノートは行方不明、
修論・学会のデータはあるけれど要確認のものがいくつかある状態で
纏め始めました。
まず、自分が関与していないものを理解することが大変でした。
そして、修論・学会のデータで確認したいものがあっても
確認する術がなく、手詰まりになりかけました。
偶然、当時研究に深く関わっていた方と話す機会があり
当時のデータや報告会での全データ、ノートなどを
見せていただくことができ、無事書き終えることができました。
本当に「後で見返したときにわかるノート」って大事だと感じました。
私の場合は、元々が他人の研究だったので大変になったのかもしれませんが
人の記憶はあいまいです。
時間が経てば経つほどに、正確さが低下します。
都度都度で正しいデータをわかりやすくまとめるのって
億劫に感じるかもしれませんが
日々の積み重ねって本当に大事です。
最後に、弁理士試験で著作権について学んだ時、
URLの引用はOKだったと記憶はしておりますが
備忘録代わりとはいえ他人のTweetを載せるのは
不安だったので一応調べました。