見出し画像

MOPAC(半経験的量子化学計算)のinputファイルのキーワードまとめ

計算に必要だったため、MOPACのinputファイルを作った時の備忘録。
随時更新していきます('_')


◆計算
・ EF: 構造最適化
・ FORCE: 振動解析
・ TS: 遷移状態探索
・ SADDLE: 与えられた2つの構造から遷移状態の候補構造を計算する
      GaussianでいうQST2のようなもの。
・ IRC:極限反応座標(IRC)計算 (IRC=1, IRC=-1)


◆オプション
1) PRECISE:収束判定を100倍厳しくする
2) GEO-OK:原子が異常に接近した場合のチェックを無視する
3) LARGE=n:IRC計算と組み合わせてIRC距離毎の計算回数を指定
※ex. PM3 IRC=1 LARGE=50 (この場合、IRC距離50回おきに計算と指定しています)
4) RECALC=n: 最適化サイクルごとに二次微分を計算させる (系のポテンシャル曲面が浅い場合等に使用します)
5) XYZ: Cartesian座標系で計算 (ex.内部座標で計算エラーが出る場合に追加すると、上手くいくことがあります)
CHARGE=n: 電荷を指定 (ex.カチオンなら+1, アニオンなら-1 ※系全体の総電荷を指定します)
OPEN(n, m):開殻系の軌道数を指定, nには開殻軌道内に存在する電子数, mには開殻軌道の数を指定
※MOPACはラジカルなど電子数が奇数の分子を計算する場合、デフォルトでOPEN(1,1) (=開殻軌道数1, 電子数1)と同じ計算が行なわれます。つまり、OPEN(1,1)以外の電子状態を計算する場合にキーワードの追加が必要です。
UHF:開殻系の非制限ハートリー・フォック法を指定 (デフォルトRHF)
TRIPLET: スピン多重度に三重項を指定 (二重項ではDOUBLET等のように多重度を英数字で記述)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?