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#14未完了の感情に気づくー祖母に言いたかったことー

おかえりさい。
今日も読みにきてくださってありがとう!

1.未完了の感情とは?

未完了の感情ってなんやねん?
とタイトルを見て思う方もいるかもしれません。

日常のちょっとした苛立ちや、ついつい言いそびれたことなどの小さな物から、大きなトラウマレベルのものまで。私達は生きている間に、沢山の言葉を飲み込み、沢山の感情を感じきらないまま、今まできています。

言い切ってしまいましたが、思ったことや感じたことを全部表現して、何一つ内側に溜めることなく生きている大人に、今の所、私は会ったことがありません。

なんでもかんでも感じたことを、すぐその場で出せばいいかというと、社会という器の中にいる以上、他の人のことを慮ったり、状況をみて言葉を選ぶ、もしくは表に出さない。そんな技も必要なんだろうと思います。

表現されなかった感情はどうなるのか?

感情というのは一種の反応で、何かに対して感じないようにしても不可能で、自然と沸き起こる感情をなかったことには出来ません。

感情の起伏があまりないとか、感情がよくわからないという人もいますが、それは感情を感じると生きていけない状況や、感情に目を向けてもらえない状況(自分自身で)を続けてきたために、単に認識しなくなっただけ。
麻痺しているだけで、実は内側に溜まっているはずなのです。

この表現されず、飲み込んだ感情。
それが「未完了の感情」です。

2.未完了の感情があることで起こること

この大概の人が抱えている「未完了の感情」は時に問題を引き起こします。

未完了の感情はもやもやとしていて、心身を知らず知らずのうちに重くしますし、体で言えば、食品添加物や経皮毒のように地味に蓄積していくもの。本当は体の外に出たがっています。

体に溜まった毒素は、デトックスをして排出することが出来ますよね?
同じくこの、「未完了の感情」も、その感情に気付いてあげて、言葉にして出す、表現することでデトックスされます。

そう、潜在意識では、これを表現したい、言えなかったことを言いたい!!となっているのです。

では表現するにはどうしようか?
「未完了の感情」の原因となった出来事と同じようなシチュエーションを起こし、もう一度表現する機会を作れば、今度こそ言えるんじゃない?
と潜在意識は考えます。

そして同じような状況が起こしますが、この時に再び表現することをしないと、次はもう少しきつめの状況がやってきます。

潜在意識さんはこの「未完了の感情」という毒素を追い出したくて、「え、まだ足りないの?じゃぁ、これならどうだ!」とばかりにハードな状況を創り続けます。

仕事で、プライベートで、なぜかいつもハマる嫌なパターンがあったり、周りに苦手なタイプの人が繰り返し現れる、同じような恋愛、別れのパターンを繰り返す、などのことがあるならば、その元となる「未完了の感情」を創った出来事や体験があるはずです。

3.未完了の感情を手放すには

望まないパターンを破るには、「未完了の感情」に気づき、終わらせる必要があります。このためには、必ずしも元となった記憶を掘り出す必要はありません。

現在起こっている、繰り返されるパターンに気づき、その中でどんな感情が刺激されるのか。

その相手に対して何を言いたいのか?

まずはそこを感じて、気づくことが大切です。

そして気付いたら、それを表現する!

直接言うのは怖いかもしれません。
不可能な場合もあるかもしれません。(もうその相手が近くにいないなど)
そんな時にはロールプレイが役に立ちます。

私も今まで受けたコーチングやコンサル、ヒーリングの中で、様々な形で言えなかった言葉をロールプレイをする中で見つけ、表現することで身軽になってきました。

実は本人に伝えるのが一番、パワフルな開放になるので、お尻をたたかれつつ、ドキドキしつつ、本人に伝えたこともあります。

4.ロールプレイをやってみる

今、この記事を書いているのは、現在受講中のアランのホリスティック・ライフコーチング認定講座の3日間集中セミナーの中で、相互にロールプレイセッションをした時に、あらためて言えなかった言葉を発することが、大きな癒やしや気付きになるなと感じたからです。

私はすでに、望まないパターンを創っていた「未完了の感情」の大部分についてワークをして手放してきていたので、「誰に対して何を言おうか?」が、すぐに出てきませんでした。

そこで自分の内側に意識を向けて、誰に何を伝えたい?と聴いてみると母の母、祖母の顔が浮かんできます。

最近なぜかよく祖母のことを思い出していました。
私にとっての祖母は美しく、気前がよく、母が崇拝する女性。

ごく小さい時に一緒のお布団で寝ていたときにはいろいろなお話をしてくれて、銀座のお寿司やフランス料理に当時まだ幼稚園や小学校低学年だった私を連れていってくれ、好きなものをお食べ、欲しい物があったら買ってあげると甘やかしてくれる人でした。

そんな祖母ですが、私はどこか彼女の中に寂しさを感じていました。
本当に祖母が生きたかった生き方はどんな生き方だったのか。
幸せだったんだろうか?と。

誰かを心から愛するという感覚
自分を心から愛するという感覚
誰かからありのままで愛されているという感覚

そういう感覚を体験できたのだろうか?と。

そして私は祖母に、「無条件で大好きだよ」と言いたいと思ったのです。
何も買ってくれなくても、ごちそうを食べに連れて行ってくれなくても、祖母と一緒にいられて幸せだったと伝えたいと。

ロールプレイでは、まず祖母役のクラスメイトにこの「ありがとう、大好き」を伝えました。

すると次に出てきたのは、怒りまではいかないものの、母に対してもっと娘として愛を伝えてほしかったという不満でした。

これは事実というより、私の感じ方ですが、
母は祖母のことを尊敬し、崇拝し、愛していて、祖母にかわいがってもらったと言いますが、無条件で愛される、そして愛情を表現してもらう体験(ぎゅっと抱きしめたり、話をひたすら聴いてくれたり、学校から帰ってきたら、おかえりなさいと迎えてくれたりといった体験)をしていなかったのではないかと思うのです。

だから、母自身、子供に対しての愛情表現がわからなかったのだと。

私が小さい頃に求めた母からの無条件の愛情表現。
もしそれを祖母が母にしてくれていたら、私もしてもらえたのに。。。という不合理な怒りを祖母に対して持っていたようです。

これはロールプレイをしたからこそ出てきた感情。

そしてここで、表現できたからこそ、こうしてほしかったという執着がふわっと消えていきました。

そして、最後に、ごめんねの気持ちを伝えると、ありがとうの気持ちが湧き上がってきました。

母を生んでくれてありがとう。
私の祖母でいてくれてありがとう。
確かに私の中にあなたがいる、そしてそのことが嬉しい。
今まで伝えられなくて、ごめんね。
ありがとう。
私は今幸せです。

そう伝えると、祖母がにこにこと、「わかってるからいいよ」と言ってくれたような氣がしました。

5.やってみてわかること

コーチングや心理、癒やしを学んでいても、論理やセオリーだけでは変化は起こりません。

頭の中で分析したり、考えていても、深い気づきにはなかなか至らないことが多く、癒やしジプシーになりがちです。行動が必要なのです。

望まないパターンがある、現状を変えたいけれど、どうしたらいいか分からない。そんなときは「未完了の感情」のデトックスが必要なタイミングかもしれません。

生焼けでも言葉にして出すってとても大事で、話しているうちに、思いもかけない感情が出てきたり、言葉が出てきたりします。そしてその思いもかけなかったものこそ、隠れていた「未完了の感情」だったりするんだなぁ、ということを改めて体験した今日のセミナーでした。






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