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読売ジャイアンツの映画を観てきたので感想書き殴ります【※内容に触れます】
※この記事は映画の内容に触れているので、まだ観ていない方はご注意ください
本日、読売ジャイアンツのドキュメンタリー映画『GIANTS THE MOVIE ~頂点への挑戦~』を観てきました。
映画を観ていろいろと思うことがあったので、いやありすぎたので(笑)、自分が現地観戦した試合の話も織り交ぜつつ感想を書き殴ります。
最初の5分で2回泣きそうになっちゃった
映画は優勝を決めてマウンドにみんなで集まるシーンからスタートするのですが、もうこの段階で若干泣きそうになってしまいました(笑)。
おそらく選手がGoProで撮ったであろう、グラウンドレベルの(選手目線の)映像になっていて、選手みんなの喜びが伝わってきたので。横川くんと伊織くんがマウンドに駆け寄りながらハイタッチするシーンを観て「かわいいなぁ」って思ってたら、なんか勝手にジーンときてました(笑)。私自身も嬉しかったけど、選手たちが嬉しいのが一番ですね。
そして宮崎キャンプの映像を経て阪神との開幕戦へと移るのですが、ここで梶谷さんのあのスーパーキャッチとホームランが映し出されます。開幕戦独特の緊張の中、大いに沸く観客たち。ここでももう涙腺がきゅっとなりました。ああ、こんなに素晴らしい選手が、このシーズンで引退してしまうなんて…と思ってしまったからです。
2024年シーズンの行く末がわかっているからこそのおもしろさもあれば、さみしさもある。そんなことを感じながら映画を観ていました。
尚輝のリハビリシーン、めっちゃ辛い。でもそのぶん、彼のことが大好きだ
私は2020年から吉川尚輝選手のファンです。なんならナオキツネのファンでもあります。
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巨人ファンなら知っていると思いますが、尚輝さんはシーズン終盤に肋骨を骨折し、CSに出場できませんでした。映画にはCS前の全体練習に参加せず、ジャイアンツ球場のプールや室内練習場で一人リハビリに励む尚輝さんの姿が映し出されています。また、フェンスの隙間からCSの様子をうかがう姿も。
このシーンを観たとき、尚輝さんには2つの辛さがあったのかもと思いました。一つは骨折の痛みの辛さ。そしてもう一つは、孤独の辛さ。
尚輝さんの肋骨骨折のニュースを聞いた当時、私は「痛そうだな、かわいそう」という気持ちでいっぱいでした。でも今回の映画を観て、もしかしたら彼は孤独とも闘っていたのかもしれないと感じました。仲間と同じように思い切りバットを振れないこと、仲間と同じ練習に参加できないこと、そして仲間と試合に出られないことーー。いろいろな孤独や疎外感を背負って一人でリハビリに励んでいたのかなと思うと、やはり胸が張り裂けそうになりましたし、涙腺がぎゅっとなりました。
でもオフに入ってからは、それらの苦しみが少し報われたのかなと思います。ずっとほしかったゴールデングラブ賞の獲得やベストナインへの選出などがありましたからね。それは尚輝ファンである私自身にとっても救いでした。
あと、優勝した時のカープ戦のハイライトが流れるのですが、そのときに骨折の激痛に耐えながらも4本のヒットを打ち、必死に走塁する尚輝さんの姿にもあらためて感激しました。「チームを優勝させたい」という執念にも似た強い気持ちが、ボロボロの体を動かしていたんでしょうね。尚輝さんの心身のしたたかさを知ると同時に、やっぱり尚輝さんはすごい選手だな、大好きだな、と思いました。
CSを観戦したのは間違いじゃなかったんだな、と思えた
私は2024年のクライマックスシリーズの6連戦すべてを現地観戦していました(知り合いのシーズンシートオーナーさんが全部当ててくれたので…)。正直第6戦が終わったときは燃え尽きたような感じで、絶望気味で、悔しくて悲しくて、ああもう、CS観にいきたいなんて言わなければよかった、と思っていました。
でも今思い返せば、歴史と記憶に残るような試合を見せてもらえたなと感じます。3連敗の崖っぷちからの、井上温大のほぼパーフェクトピッチング。中山礼都の覚醒。巨人の守備・走塁のレベルの高さ。
(礼都くんに関しては、映画の中でCSの試合後一人でスイング練習をしている姿が映し出されていて、すごくグッときました。やはり成功する人は人知れず努力を積み重ねているんだな、と思えたシーンでした。)
そしてなんといってもーー映画でも取り上げられましたがーーCS最終戦、8回のマウンドに降り立った、スガコババッテリーは圧巻でした。
当時私はその試合を4階席から観ていたのですが、グラウンドに「18」と「22」の背番号が見えた瞬間、今までに聞いたことのないほどの大歓声が沸き起こりました。あのときの東京ドームの雰囲気は本当に「異質」。個人的には、まるでグラウンドに野球の神様が舞い降りたかのような神々しさを感じていました。
息を呑んで試合に見入りながらも、スガコババッテリーがひとつストライクを取るたびに、ひとつアウトを取るたびに大いに沸く場内。当たり前のように三者凡退を決め、ベンチに戻っていく2人の姿にも、惜しみない拍手と歓声が注がれていました。あの8回の景色はおそらく忘れられないでしょうし、今後何度も思い返すでしょう。
結果としてCSは敗退となりましたが、それでも巨人の未来につながるような若手の台頭が見られたことや、チームプレーの素晴らしさ、そして巨人を背負ってきたバッテリーが放つオーラのすごさを身をもって体験できたのは本当に貴重だったと映画を観て思いました。2024年の巨人のことは、これから何度も思い出すでしょう。
ちなみに。映画には映っていませんでしたが、CS最終戦の船迫くんも素晴らしかったことをここでお伝えしたいです。同点のまま迎えた7回表、前のピッチャーが作った満塁のピンチで船迫選手が登板し、絶好調のオースティン選手をサードゴロで抑え無失点で切り抜けたシーン。あの時、東京ドーム全体が凄まじい「バサマ!」コールに包まれていたのを覚えています。
…それも映画に入れてほしかったんだけどなぁ〜。笑 バサマくんからのスガコババッテリーの流れが最高だったんだけどなぁ。時間の都合上、ってやつですかね。
* * *
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
シーズンオフ中ですが、映画を観てやっぱりジャイアンツが好きだな、また彼らに会いたいなっていうポジティブな気持ちになれたのでよかったです。
来週から球春到来🌸、宮崎キャンプがスタートしますね。
選手たちの元気な姿が見られることを楽しみにしましょう!
それではみなさま、2025年も東京ドームでお会いしましょう♪⚾️
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