逆なでする電車
わたしが通勤で電車に乗る際、その乗車時間は20分弱。乗車も降車もおなじ側で、開かない方のドア付近が無人ならばその角っこに落ち着くことが多い。外を向き、だれかの飛沫を浴びないように、身を硬くして、降りる駅に着くのを待っている。ウイルスは関係ないので。前からそうだったので。
最近電車が混んでいる。9時半ごろの電車はその1時間前と比べると空いている。それでも混んでいる。他人に触れる状態、それは混雑。
ドアが開き、降りる人を待つ。逆サイドの人が乗車したのにつられて2歩前進、おっと、まだ降りてくる人がいた。止まる。背後からぶつかられる。くそ。
荷物だろうが身体だろうが、他者との接触はストレス以外の何ものでもなくなってしまった。当たるぐらい距離を詰めるのはマナー違反で今やルール違反。べらべらしゃべるのをやめてほしい、走行中の電車内を歩いて移動しないでほしい、いいからとにかく当たらないでほしい。
すし詰め状態の満員電車は、死地へ運ばれる兵士の気分をもよおす。あるいは強制収容所に連れていかれるユダヤ人の列車、彼らは何日も立ったまま運ばれ、一つのバケツに用をたした。バケツが倒れれば足元が汚物にまみれた。自我を出したって意味がない。満員電車はそういうものだ。満員でなくたって。電車が清潔であったことなど一度としてありえない。
前の人に続いてください。人を押すのはやめてください。走らないでください!!!自分のことしか考えない人にムカつく。通勤時の電車も駅もわたしの神経を逆なでしてやまない。
いつだって電車はわたしの神経を逆なでしてくる。電車に乗らない日だけは気分がいい。電車よ、いや電車に乗る人間たちよ、乗るなら配慮して。
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