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夢を見た

昨日見た夢
誰かにおぶさって
井戸端をぐーるぐる廻る夢
湿っぽい石畳
わたしことおぶってくれてはるお人の
肩や背中の筋肉にまんべんなく被さった脂肪がやらこーて
あー気持ちええなあと
湿潤と乾燥を併せ持つ温かさに
うっとり眠る
夢を見た

あんなーへー
あて思うんにゃけど
現実が波立ってるときってな
見る夢も奇想天外過ぎひん?
たださえ疲れてんにゃし
せめて夜は無心に眠らせてくれはらへん?
と夜中に天を仰ぎとなる
しんどいわあ
ほんで反対に
凪に漂ってるよーな日々では
夢ってそない
見-ひんよーな

あのおぶってくれはったお人
どなたはんにゃろ
知ってるよーな知らんよーな
思い出すことを自分で留めているよーな

消える愛と残る親切について
「愛は消えるが、親切は残る」
カート・ヴォネガット先生のお言葉について
考える
親切を受けることは
もちろんありがたい
親切にされることは歳いくごとに身に染みる

そやけどその立場をな、テレコにしてみてみい
親切を感謝されんのんは初回のみ
次からは当然の義務となる
特に女の側から見たら、な
あからさまにがっかりされたり
なぜやらない?と叱責されたりして
そんなん、おかしない?
あんさんのためだけに生きてるのんちゃいまっせ
金も出さんくせしてからによーゆーわ

親切にしてくれてありがとー
いやっこちらこそありがとー思てくれはってありがとー
と美しく均等に思いやることができる知性
それが欲しい
知性
愛だの親切だの区別する前に
知性
それだけちゃいますのん

一方、ギザギザで理不尽で害悪さえ含む愛
人の心に残るものは、こっちだと思う
それはほんとうに残る
500%の青空に突き抜けたいい思い出よりも
何十年たっても思い出すごとにジクジクする情
知性かなぐり捨てて向け、あるいは向けられたけど
けど応えることができなかった情
そっちゃの方が人間を動かす
と、思った
それは大きく、長く
吾を動かす

どっちゃにも当てはまらんのんが
幼稚な自己愛
これほど行き場のない感情っていうか地団駄?ってないなあ
どうしたら昇華でけるのんやろうか
分かりまへん
精々、精神年齢を上げて上げて上げつくして
自分を俯瞰してみたら、あるいは救われるのか

恥ばかりの人生を
どないしたら自己回収でけるのんやろう
いけしゃあしゃあと人にも教えてはる彼の人かて
ああっと我知らず声あげて
オノレの厚顔無恥に
煩悶することも
ある…
ま、そんなんおへんか
世事にたけてる輩ほど弱者を気取りますなぁ
ほんにほんに
あー気分悪ぅ

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