粉糖日
天気 晴、思慮浅く 10/3
体重 2.0増(前回計測値比)
筋トレ ずみ
朝飯前詩集
桁受桁
朝
熱い和紅茶
水
昼
小っちゃい餡ドーナツ4ヶ
どうでもいいスープ
すべてがどうでもいいときに菓子パンはすっと寄り添ってきて、ええやんバランスとか質とか考えんとわたしらみたよーな駄パンでよろしやんと優しー囁く。
きんのの帰りしな、電車の座席に同化して終点まで行ってまいそな疲労感の中、そや(胸前で手を打ち合わす)明日のお昼はあの菓子パンにしょーと思いつき急に血の巡り復活、家の最寄りのスーパーOに行く。
ええっ、あれがあらへんやんか。
パン売り場の棚の前、しばし佇む。
先ほどまでの骨が痛いくらいの疲労も忘れ、あのパンやないと承知せーしまへんえと誰が誰に言うのんか分からぬ無茶を胸中で繰り返し呟きながら、スーパーOの次に最寄りのスーパーTに向かう。
おへん。
木村屋の餡ドーナツ(あ、ゆてもた)の札だけになっている空の棚の前で、かぎゅ、と奥歯を擦り合わせる。
もう最寄りとは言えぬスーパーSへ走る。
くじけそうになる心をなんとか奮い立たせ、広大なパン売り場を歩く。
あったわ。
ただし、分身5ヶ入り。
その内の1ヶはゆんべ食た。
粉糖って、口に入れると冷ぃーやりすると思わはらしまへんか。なぁ?そやんなぁ?
あれなんで?
白色の微細な粉に陶然となる。
夜
砂糖に痺れた脳はすべてを忘れる。
そやけど記憶無くすほど飲酒すんのんとどっちゃがマシなん。
どっちゃもどむならんのん違いますか。
短歌
いつ来るや分からぬままのバス待ちて片目片目とまぶた透かす陽
やっぱり歩いた方がマシ、と思て、歩こかなーどーしょーかなーと悩む。
バス停に並ぶお人らは、皆一様にバスがやってくる方向を見ている。一心に見つめて、待っている。
やがて、視界の真ん中にぽつと現れる点。
その点は見る間に風景を切り裂きながら大きく迫る。
列に並んでいるときはこの光景に、はるばると訪ねてきてくれた親戚あるいは友の運転する車のようななつかしさを覚える。
しかしわたしはもう、もはやもう、歩き出してしまっているのであった。
ままならぬ貯金:1
この貯金の単位は知らぬ。