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2024.9.12 肩書きが自分らしさを奪う

今まで幾つかの肩書きを自分につけてきた。「ハンドメイド作家」「ハンドメイド作家コンサルタント」今は「ビジネスコーチ」だ。ただ自分のことをビジネスコーチだとは思っていない。やっていることと近しい職業名がビジネスコーチなだけだ。

今まで肩書きによって自分の行動範囲を決めていたところがあった。ハンドメイド作家だからこうしなきゃいけない、コンサルはこういう立ち振る舞いをしないといけない、みたいに。

肩書きのいいところは名乗れば大体やっていることのイメージがつくこと。初めましての人には説明がしやすい。悪ところは肩書きに合った行動しなきゃいけないという感覚になること。



コンサルをしていた時「私もハンドメイド作家になりたいです!」という人が多かった。それに対して「なぜ?」と質問をすると「作ることが好きだから」と答える人が大半だった。

「作ることが好き→ハンドメイド作家になりたい」という方程式は結構雑だ。作ることが好きなら縫製工場でもいいし、売れっ子作家のお手伝いさんでもいいじゃないか。「デザインすることが好きだからハンドメイド作家」ならまだわかるが。

なりたい姿を職業名で言うのは簡単だし伝わりやすい。だけどそれが私たちの思考を浅くする。経験の浅い子供ならまだいい。だけどもう私たちはいい大人だ。成熟した大人が子供と同じ感覚で「◯◯になりたい」というのは何か違う気がする。

大事なのは「それになって何がしたいのか?」というところ。「◯◯になりたい」というのはそれになることがゴールでその先の未来がない。だから浅く感じる。

「それになって何がしたいか?」それが肩書きを超えるヒントになる。

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