セルフコンパッション
40になってちったあ成長したかと思っていたが、何も変わってなかった。
ああ言えばよかった、こう言えばよかった、なんであれが聞けなかったんだろう、なんであれを言っちゃったんだろう、肝心なことが話せなかった、もっと上手くやれたのに、あんな簡単なこともできなかった。
これは仕事終わりの私の脳内トークだ。
だいたいいつもこれをやっている。
仕事に大きいも小さいもないがいわゆる大きな仕事というか、特別な思い入れのある仕事やプレッシャーのかかる仕事の時にはこの傾向が強く出る。
そして自分を罵るだけ罵って苛めるだけ苛めて、酷い時は立ち直るのに数ヶ月〜数年を要する。そのうちカサブタが取れて傷が癒えたように見えても、ある瞬間にふとその件を思い出してはああ゛〜!となってその部分をまた掻きむしりたくなる。そしてまた傷がひょっこり現れる。
ちょっとのミスが許せない。例え99点とれたとしても、失った1点が許せない。その1点こそが取りこぼしてはいけない大事な点だったように思えて、悔しくて仕方がない。
完璧主義といえば聞こえがいいが、そんなたいそうなものではなく、これは歪んだ考え方のクセ。
「よっしゃ、今日は最高の仕事ができた!」など思ったことが一度もない。どうなんだろう?そんな気持ちを味わったことのある人はいるのだろうか?一度でいいからそう思ってみたい。
おそらく私の性格的にそんな日が来るとも思えないが、もし奇跡的にそんな日がやってきたならば、私は仕事を辞めるだろう。そんな気がする。
そういう意味では、仕事を続けるモチベーションに一役買っているのかもしれない。リベンジのためにも今はまだ辞めるわけにはいかない。
とはいえ、気持ちのいいものではない。
できることなら解放されたい。
随分とトレーニングをして(心理学を学んだり、セルフコンパッションを実践してみたり)これらのことからは縁遠くなってきたつもりでいたが、根本的な卒業はできていなかったようだ。
今週、自分にとっては大事な仕事があった。ここできちんと結果が出せなければ、私は自分にまた出来損ないの未熟者というレッテルを貼るだろう。再貼り付けの重ね貼りだ。しっかり汚名返上をしたい。いつも準備をしすぎるので、今回は出たとこ勝負でいこうと決めた。必要以上の準備はしない。できるだけリラックスして臨む。当日は夜の仕事だったが、それでも朝から何も喉を通らず、かと言って食べないわけにはいかないのでお昼あたりに雑炊だけ食べた。固形物が受け付けなかった。病人かよ。
そんなこんなで臨んだわけだが。冒頭の一文に戻る。
こういうことは、自己プロデュースに長けた人は話さないだろう。でも私は、情けなかったりみっともなかったりする姿をも公開することが、誰かのお役に立てるのではないかと思って、書いている。たぶん私のお役目はそちら側だと思う。等身大のことしか話せないし。
私もこんなんだから、みなさんは大丈夫ですよ。私みたいなもんに比べれば、みなさんすごいですよ。というスタンスが私らしいと思っている。
それにしても番組で人のことならいくらでも褒めることができるのに、自分のことだけはどうしても褒められないの、不思議ですよね。
みなさんはどうかご自分のことをたくさん褒めてあげてください。
いくら他人に「あなたは素晴らしいよ」「十分やっているよ」と言ってもらえても(それはありがたいことだけど)、最終的には自分自身がそう思えていないと根本的な解決にはならないので。
セルフコンパッションこそが解決の糸口、突破口だと思う。
自分を認めること。
この本で私もワーク中。
マインドフル・セルフ・コンパッション ワークブック
セルフコンパッションとはなんぞやという方は、こちらのまとめがわかりやすいのでご一読を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?