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わたしの夢

中学生の頃から、わたしはラジオっ子でした。

人口3,000人程度の小さな町で生まれ育ったわたしは、同級生が30人しかおらず、幼稚園から中学卒業までその顔ぶれやクラスは変わらないという超田舎者です。

町には何も揃わないスーパーが1つ。しかも18時に閉まります。
コンビニはあったけど、コンビニまで2㎞。
超がつくほどの豪雪地帯で、冬は徒歩以外の移動手段がありません。

そんなわたしの生活は、全員が幼馴染みたいなクラスメイトとの学校生活、部活動、遊ぶ場所もなく即帰宅、家族と過ごして寝るだけというものでした。

中学生にもなれば、メイクやおしゃれや、恋だの彼氏だの色々なことに興味を持つ頃ですよね。
それらの情報を得るだけの場すらなく、また、部活動に専念するあまり関心すら持たず、大学生になる時に見かねた母がメイク道具一式をプレゼントしてくれたことを思い出します。

家に帰っても家族と過ごす以外とくにすることもなく、テレビも弟妹が優先です。なので部屋で勉強をよくする子どもでした。
そんなわたしの毎日の楽しみは勉強をしながらラジオを聴くことでした。
小学6年生のお正月に、貯めたお年玉で買ったコンポ。わたしの宝物になりました。
MDをたくさん買ってラジオを録音し、今流行ってる曲を切り出しては保存して、寝る前にウォークマンで聴く。
流行や新情報を手に入れる術は全てラジオでした。下ネタすらラジオで学びました笑

そんな中学生のわたしの夢は、いつかわたしも聴く側から発信する側になることでした。

大それた夢だったはずなのに、今は色々な媒体があって、「ホンモノのラジオ」でなくても、ラジオのようなものを気軽に試せる時代になりました。

チャレンジできる気持ちが整ったら、始めてみたいなあと、今はまだ心の中で思ってる。
どんなこと、話せるかな〜。どんな人に聴いてもらえるかな〜。

空想の中で、ワクワクしたり緊張したりしているのでした。

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