赤と青とサンフランシスコ
“You're my type.”って、本屋で声をかけられたらどうする?
私は確か、”Oh really, thanks.”って笑って流した。
流しつつも、その彫りの深い顔立ちを左目でしっかり捉えていた。
これは運命の人?
確か「ノッティングヒルの恋人」のアナとウィリアムも本屋で出会ってた。
よし、今度こそ本当に運命かもしれない。
そんな風に平成最後の夏は幕を開けた。
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