見出し画像

BA + HCD: バリューストリーム+ユーザジャーニー

ビジネス・アーキテクチャを始めて3ヶ月ちょい。だんだんと自分らしいやり方ができてきました。

もともとHCDやサービスデザインからきた私には、ビジネス視点でものを見るのがなかなか難しかった。ビジネス・アーキテクチャの手法では、ユーザは完全に置き去りにされている感じがするのも納得がいかない。

イメージとしてはこんな感じ。ストラテジーから始まり、ビジネスビジネスビジネスビジネス、ちょっとインタラクションはさんで向こう側に、あっ、人がいた、みたいな感じ。この「人」もユーザとして認識されていなくて、なんかそのプロセスに絡む人、くらいにしか見えていない。

ビジネスアーキテクチャ的に見ると人が遠い。

私が慣れているHCD的な見方はこんな感じ。ビジネスは少なめ、ストラテジーに至ってはうっすら霞んで見えるくらい。ユーザとインタラクション、そしてインタラクションによって得られる体験に重きを置いている。

ユーザとその体験がメインのHCD的見方。

ずっと下のHCD的なものの見方できた私、ビジネス・アーキテクト的な見方は、なんか人が置き去りで優しくない、と思うのだ。しかし優しさだけではまんまは食えぬ。

最近はバリューストリームにビジネスケイパビリティやプロセスをマップするというのをやっているのだが、ユーザの立場からそれをどう体験しているのか、っていうのが見えないのがすごくもどかしい。もどかしい上に、それが見えないと、私はなかなか全体像を掴めないため、そのビジネスを理解したと感じない(多分HCD的な理解の癖のせい)。

ビジネスケイパビリティは、HOW, WHO, WHYは無視してWHATだけの話をしている。それをバリューストリームにマップするとこんな感じになる。以下は典型的な例。もちろん最初はとにかく型の練習ってことでこれを踏襲してやっていた。

Value Stream + BC Map

わかるんだけど、私としてはなんかピンとこないのが正直なところ。

そんなわけで、最近はBA的なマップを改良し、そこにHCD的エッセンスを付け加えようとしている。今のポジションは、あくまでも私はBAなので、あまりHCDよりになりすぎないようには気をつけている。今日の段階ではこんな感じ。

BA + HCD的マップ。日々改良中。

一番下のユーザージャーニーのところに、ユーザ側の視点を盛り込む。ついでにユーザが使うツールやインタラクションチャンネルもそこにマップしちゃう。

一番上のValue StreamからActorsまでは、TOGAF BAにあるバリューストリームをまとめるテーブルにある内容そのものをマップの形にしたもの。それにビジネスケイパビリティ(BC)とプロセスをマップする。アプリはBCに直接マップするんだが、視線がばらけるので、アプリだけまとめて置くところも作った。

まだ満足していない点は、データがマップできないこと、プロセスはハイレベルにとどまること(BA的にはそれでいいらしい)。もっと改良したい。

実際これを使ってユーザージャーニーをマップしたら、どの微ジネスケイパビリティが使われているのか、アプリは何か、などすごくよく見えてきた。BA的にこれはアリなのかどうかわからないけれど、日々トライ&エラーで改良を続けたい。

なんだか自分のスキルを上手くマージしていけそうで嬉しい。

いいなと思ったら応援しよう!