置かれた環境が向き・不向きをつくる
noteで連載しておりました「じぶん編集」の授業の書籍が10月25日に発売します!
今回は、この『うまくやる~コミュニケーションが変わる25のレッスン~ 』の第1章の一部を公開します。
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置かれた環境が向き・不向きをつくる
「じぶんは不器用だから細かな作業に向いていない」「じぶんは口下手で人と話す仕事に向いていない」。
向いている、向いていないは、生まれ持った能力と、個々のスキルの問題ではなく、実は自分の置かれている環境に大きく影響されるものなのです。
向いている・いないの判断基準は3つ
👩「クマ先生、この間また上司に怒られてしまって......、私いまの仕事向いていないんじゃないかと思うんです......。」
🐻「あらあら。ネコさん、怒られてしまいましたか。下を向いていてもしょうがないので、とりあえず前を向いていきましょう。そもそも僕は「向いている」ということに関して、何か新しいことにチャンレジした際に、短期間で予想していた結果が出た、もしくはその分野の先人に評価された、 というような成功体験があれば、人はじぶんがそのことに「向いている」と考えるのだと思っています。
逆に結果が出なかった、失敗した、叱られたという体験を伴うと「向いていない」 という判断を、じぶんで下すと考えています。
これを細かく見ていくと、判断基準は次の3つになります。」
(1)周りの人の判断
例:集団の中で成績をつけられた、「君は向いているね、君は向いてないね」などと言われて、その意見に対して影響を受けた。
(2)周りの人との比較による自己判断
例:集団の中で比較して、周りの人よりじぶんはできているとじぶんで判断した、じぶんはできていないとじぶんで判断した。
(3)周りの予測との比較
例:予測していたプロセスと合致していた、違っていた、思うように結果を出せた、出せなかった。
向いている=どれだけ褒められているか?
🐻「SNSを覗いたら前述したことと同じく、「私はこれに向いていない」などと書き 込んでいる人は、だいたいその前に誰かに否定されているか、無視されています。
逆に「私はこれに向いているかも」などと書き込んでいる人は、案の定、褒められているか、会社や学校のテストなどで好成績を出した後に自己肯定しています。」
👩「ということは、褒められるかどうかで、人は向いている、向いていないを判断しているということですか?」
🐻「ものすごくシンプルに捉えると「向いている、向いていない」とは「褒められている、褒められていない」と同じことだと思うのです。
先ほどの(1)に関しては、周りから(人から)褒められているか、褒められていないか。(2)と(3)に関してはじぶん自身を褒めているか、褒めていないか、ということです。
馴れ不慣れ、才能の有無など関係なく、そのチャレンジする環境が、じぶんがいくら頑張っても、褒める・褒められる文化がないところであるなら、とっとと辞めたほうがいいでしょう。逆に周りにじぶんのことを褒めてくれる人がいる、自身のこともじぶんで褒められる、反対に周りの人のことも、褒める、認めてあげられるような環境なら、頑張ってチャレンジを続けられると思います。」
👩「じゃあ、私の悩みは環境を変えないと解決しない、ということですか?」
🐻「そうですね......、例えばずっと長い間、頑張ったのに、周りに一度も褒められたことがない、みたいな人は環境を変えたほうがいいと思います。ただ、環境を変えることが難しい人は、いまの環境で他の人を褒めてみるといいでしょう。その言葉はブーメランとしてじぶんに返ってきます。また、うまくいけば環境そのものを「褒める文化」に変えることもできます。
褒められるように頑張る、のではなく、まずは相手を褒めること。ギブアンドテイクという言葉の順序はまったくもってその通りで、何かを得たければ、まずは先に与えることでうまくいく可能性は格段に上がります。」
『うまくやる』置かれた環境が向き・不向きをつくる より引用
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本書では、下記の4つのチャプターに分け、コミュニケーションを「うまくやる」コツをまとめています。
(1)じぶん自身を、うまく掘り下げる
(2)じぶんを演出して、うまく魅せる
(3)コミュニケーションをデザインして、うまく伝える
(4)トレンドを読み、うまく発信する
今回のnoteに掲載したストーリーは、第1章「じぶん自身を、うまく掘り下げる」から引用しました。これから10月25日の発売に向けて、書籍の一部を週1でnoteに公開します。
また、Twitterでも書籍の発売までの様子や書籍の一部を公開しています。
よりわかりやすく、より理解していただけるようにと、内容を磨いてきた本です。どうぞよろしくお願いいたします。
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