難しい話は、かんたんに
「グローバルデジタルソリューションの中で、弊社は弛まぬ探究心と技術力で、ベストインテリジェンスをリードし、グローバル社会で新たな価値を創造することをミッションとして、お客さまと共に歩んでまいります」
「なんなんですか。それ。意味がわからない言葉がいっぱい」と学生。
「これ、みなさんが就職する会社の理念だった場合。そしてこれを朝礼とかで音読する場合。みなさんはどんな風に思いますか?」
「さっきも言った通りで、何か具体的なこと言っているようで言ってないと思います。全部の単語に中身がないというか、想像できないというか。本当にこんなこと言ってる会社ってあるのですか?」
「はい。悲しいかな「ソリューション 理念」などでググってみてください。この例文と似たことを言っている企業はゴマンとあります」
とググりだす学生。数分後「うわー。本当だ。。」の声で溢れかえります。
「先の例でいうと、この企業は表現を無駄にがんばっちゃいました。そして、言葉を大げさに使っちゃいました。このような場合、真意をあぶり出すために意味のわかない言葉を分解していって、そこに含まれるあらゆる意味を紐解いていかなければなりません。例えばここが[かまぼこ]メーカーさんだった場合。グローバルデジタルソリューションとは、食品レーザーカッターのことと仮定して、ベストインテリジェンスはお抱えの職人さん、グローバル社会で新たな価値を創造は、日本以外の国でも売れる[かまぼこ]を作ることと定義します。するとさっきの文章は
「世界的に食品レーザーカッターがどんどん普及していく中で、弊社は弛まぬ探究心と技術力で職人を育て上げ、国際社会で新たな[かまぼこ]の価値をつくることを目的として、お客さまの声と共に新たな[かまぼこ]の創造を目指してまいります」
となります(笑)」
「まず[かまぼこ]メーカーで『グローバルデジタルソリューション』とか使おうとしている時点で変でしょ!(笑)」
と、丁寧につっこんでくれる学生。
「例えが雑すぎますが、でも先生の言いたいことはわかります」
と、理解もある学生。僕はいい学生に恵まれましたね(笑)
「ちょっと例は突飛だったかもしれないですが、何を言っているかわからないと感じたら、分解して身近な言葉や表現に落とし込みましょう。また、これとは逆に自分がプレゼンする立場やまとめる立場になったときに、無意識に肩肘張って、格好つけた言葉を引っ張り出してこないように注意しましょうね」
「はーい」
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8/20 (火)、20:00 - 21:00に "大人たちがずっと学び続けるインターネット生放送コミュニティ" schooで「話をよみとり、ひろげるデザイン」という1時間のオンライン講義をすることとなりました。しかも生放送!
内容はschooさんからご提案いただいて僕も「あ、おもしろそう」と思った、お客さんと仕事をする際に、どのようにヒアリングして、アイデアをだしていくのかという僕の頭の中のプロセスを大公開、っていう話です。今回の「難しい話は、簡単に」というのもプロセスとして説明します。
内容をもうちょっと硬く説明すると「お客さんの課題を引き出す方法」「引き出した要素を分解する方法」「提案のためのアイデアに結びつけるための思考法」のプロセスと方法をお話します!な感じです。
じぶんでも半ば無意識にやってることの法則を、自身で発見してまとめてみると面白いですね。気づきマイセルフ。
この授業の生放送はschooに会員登録をすると、どなたでも無料でご覧いただけるらしいので、しどろもどろの僕をタイムラインでイジってください(タイムラインを通してコミュニケーションできます)
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