１万人の無名

「一万人の死亡者が出ました」
一万人、その重さを感じれるのか。
授業を一緒に受けてるクラスメートが30人、それの約300倍以上の人。
僕が生まれたから今まで出会った人約1000人、それの10倍。
まだ連絡してる高校の友人1人。彼の10000倍の人。
誰かのクラスメートだった誰かの知り合いだった誰かの友人だった一万人
名前すら分からない彼等の夢が一夜で無くなった。
一人一人名前があったんだろう。
好きな音楽も、好きな食べ物も、苦手な先輩も、趣味も、愛犬も、妹も、家族も、夢も、愛もあったんだろう。
一万人、そこには想像すら辛いほどの一人一人の人生がある。
その一万人の中私と似てる人もきっといるんだろう。
無名って辛い。
挨拶する時、ちゃんと人の名前を覚えよう。
ただの1人じゃない、そこには小さい幸せと言えなかった恋がある。
１００００個の夢のために、僕は頑張らないと。