Eraserの独白録 - 夏休みアレンジ祭2024で発表した曲のこと、そして過去のアレンジ祭で発表してきた曲のこと
Eraserです。
夏休みアレンジ祭2024、お疲れ様!って、もう12月中旬ですけども。
今回はEraserの今年の夏休みアレンジ祭だけじゃなくて、過去のアレンジ祭に関することもつらつらとお話しします。
なので、くっっっっそ長くなりました。アホですね。
大事な事なのでもう一度言いますが、このnoteはかなり長くなっておりますので、読む場合はコーヒーでも飲みながらゆっくりとお楽しみください。
曲の話 - 過去のアレンジ祭裏話も添えて
今年も今年とて、
「2024年!今年も夏休みアレンジ祭を開催するぞー!」
っていう、アレンジ祭主催の あべし さんの呼びかけに
「はーい!!!」
って応えたに過ぎません。毎年こんな感じ。アレンジ祭良いっすよ。
コレを読んでる、曲作りが趣味の人で、まだそういうイベント的なやつに参加したこと無いよって人は特に、気軽に参加してみると面白いよ。
…と、景気付けに1発宣伝をカマしつつ、さっそく本題へ。
1)原曲 - 「Original Attempt」ってなんだったの?
曲を書く前から、構想というかコンセプトは決めてました。
今回の夏休みアレンジ祭をもって、Eraserのアレンジ祭の累計参加回数が「10回目」となりまして。キリが良いよねって。
そんでもって、普通にふつうな曲を書くのも面白くないなと思い、なんか無いかなぁと考えた時に、あ、そうだ、と。
「これまで書いてきた原曲の中に入ってる要素とか音をちらほらと全部入れたら面白くない?」
というワケで、過去に書いたアレンジ祭の原曲を聴いて、どの要素を入れ込むかを考え始めました。
具体的にどの曲から何を入れ込んだかについては、↓の動画をまずは参照ください。
曲名、直訳で「元の企み」ですが、「原曲側で」色んな要素を盛り込もうと「企んだ」っていうところから付けました。
さて、以下より、過去のアレンジ祭のウラ話も交えた色んなお話が展開されていくワケですが、覚悟の準備は出来てますか?
このnoteがくっっっっそ長くなった最大の原因です。反省すべき。
何か食べながら、飲みながら、聴きながら、軽い気持ちで読んで下さいね。ホントに。
1-1)<冬休みアレンジ祭2021 - アレンジ⇒原曲>
冬休みアレンジ祭2021で成功させた『アレンジ側から原曲側に繋げてひとつなぎの曲っぽくする』をまずブッ込んだワケですが。
"これまで書いてきた原曲の要素"で何を入れるかってことで、もちろんコレは入れなきゃね~と一番最初に思いついたものだったんです。
2021年当時の曲は↓から。(ひとつなぎ後の曲です。)
ひとつなぎ後の曲ということで、↓に原曲も載せておきます。
41:10あたりからですね。
原曲作曲者はRei8bit(レイハチビット)さん。最初、これで「レイビット」って読ませるんかな…オシャレだ…って思ってました。
今思うと、とんでもないお方の原曲をアレンジさせてもらったんだなぁって思う。Chiptuneってこんな重厚な音になるんですか。この方のChiptuneマジ重厚だし綺麗。"音"っていうより"波形"の特性みたいなことを理解して作っていってるんだろうなって。普通にパパっと作ってこうなるとは思えん。なってるのならそれはもう天才。そうなるには何食べたらエエですかね。
所々に見え隠れしているテクニック、作り込みが凄い。
聴き応えのあるChiptuneでございます。
さて、この "ひとつなぎ" ですけども、実は「アレンジ祭におけるONE PIECE手法について」という論文も発表されているほどに有名なモノなんです。
ウ・ソ(ハート)
はい。(真顔)
ナゾナゾ博士をやっている場合ではなく。
アレンジを担当した\うにPON/(うにぽん)さんを困惑させてしまったようで、とても申し訳ない。反省も後悔もありません。
消しカスですね。Eraserだけに。(?)
2021年当時は確か、アレンジ祭の曲の配信順が
「Aさんの原曲→"Aさんの原曲"のBさんアレンジ→Bさんの原曲→"Bさんの原曲"のCさんアレンジ→・・・→"○さんの原曲"のAさんアレンジ」
と数珠繋ぎに続いていって、ぐるりと一周するように組まれたグループがいくつか生成される、みたいなシステムになってしばらくしてからの事だったと思います。このシステム構築のためのExcelプログラムを作ったアレンジ祭技術部のLitsar.(リッツァー)さん、スゴイ。
それで、あの数珠繋ぎシステムを見ていてふと思いついたのが、アレンジから原曲へと繋がるように曲を書いて、あたかも1曲かのようにするというものでした。
やってる人見たこと無いなぁって思って。ちょっとやってみようかなぁ、とユルい感じでコンセプトが決まりました。
原曲側もアレンジ側もまとめて話す形になるんですが、あの曲調についてはCYLTIE.(シルティ)さんの「Hard Classical」からそのまま持ってきました。パクリとも申します。CYLTIE.さんの曲好きなんですよ。
そしてこのお方は、アタシが新境地へと飛び込むきっかけにもなりました。この辺の話はまた追々。
まぁ、アタシにCYLTIE.さんのような強い曲は書けそうもないので、あくまでも雰囲気だけをパ…頂戴しつつ、アタシらしさ全開の曲を書くぞって事で、製作がスタートしました。
で、「Hard Classical」ってその名の通りClassicalなワケで。氏の「Hard Classical」もピアノがめっちゃエモ&激しい感じで最of高なんですよ。なのでピアノを使うのはマストとして。
それから、Classicalっていうくらいだからストリングスも使いたいっすねってことで考えてたんですけど、なんとまぁアタシそもそもストリングス系の音を全然持ってないっていうね。なんで使おうと考えたのか。
よく知りませんが、SpitfireとかVIENNAとかってやつ。何かスゴそうなやつ。もちろん持ってませんよって。威張ることじゃないけど。
なんかもうどれもべらぼうに高いし、中々手が出せないっすね。あと、買ったとしても使用頻度が低いのが分かってるので尚更っていう。
というワケで、今回はフリーのVSTと、そして「Xpand!_2」さんが大いに活躍してくれました。こいつぁ良い総合音源ですよ。
コレに限らず、メーカー「AIR Music Technology」は高頻度でアホみたいなセールを実施することがあったりなかったりするので、色々と狙ってみるのも良いと思います。
曲の中身の話、悩んだのがやはりアレンジ⇒原曲へと繋がる部分でした。
(どうしたもんかね…まぁこうしときゃ大抵繋がるっしょ…)とあーだこーだ考えながら "繋げるための8小節" を作って、その後イントロから順番に作っていく形になりました。
今思うと、繋げることに必死な感じがあるなぁって。
あの "繋げるための8小節" なんかもう、あからさまでは?っていう感じになってしまってるので、2024年ではより自然に繋がるように心掛けました。
けどこれ、2024年でもやって思いましたけど、どんな原曲がくるかっていう運ゲー要素もやっぱりちょっとは絡んでくるんですよねっていう。
バチバチのアンビエントとか現代音楽みたいなのが来てしまうとちょっとしんどい…とか思ってたんですけど、あの時に引き続き、今回も"アタリ"でしたね。その辺も追々話します。
当時の回想の続きですが、あの "繋げるための8小節" 以降は結構すんなり、流れに乗って書いていけました。氏へのリスペクトを忘れず、メインメロディにピアノ、サビではSawリード(Super Saw…ではないですね)を使って、なおかつEraserらしい「Hard Classical」を書き上げました。
あれほどまでピアノ主体のダンスミュージックって実はあんまり書いたこと無くて、新鮮な気持ちでした。ピアノって何にでも合うのね。
また機会があったらやりてぇな…。
尚、今後この"ONE PIECE手法"をやる誰かへ向けての助言としては、基本的に運も絡む…っていうのは前述の通りとして、原曲製作時点で、どんな原曲が回ってきたとしてもアレンジから"違和感無く"繋げられるようにある程度考えておく・工夫しておく必要はあると思います。準備は怠るなかれ。
といっても、実際そんなに難しい事はないかと。アタシもそんなに難しく考えてやってないし…。
ただ、アレンジ側で使う音とか曲調をある程度制限されてしまう恐れがあるのでその辺りはご注意を。
原曲配布時に(うわ~~これオーケストラにしてぇ~~)と思っても、原曲でオーケストラを作ってないと"違和感無く繋げる"ってのはかなり厳しいんじゃないかなぁって。
けども今回のアレンジ祭、曲の途中でガラッと曲調を変えるテクニックが所々で出てきたので、意外とこの辺りもなんとでもなりそうですね。音楽ってやっぱりスゴイわ。
…とは言うものの、普通に曲をつくるよりは考えておかないといけない部分があったりして難しい・テクニカルな手法だとは思うので、さらに助言するとすれば「どんな原曲が来ても成功させてやる!!」という強い心をもつことですかね。精神論か。アレンジ祭でスポ根。
というわけで今回、アタシも「何が来ても成功させてやる!!」という覚悟をもって臨みました。「何が来ても成功させてやる!!」ために、融通が利きそうな始まり方にしたっていうのはあるんですが。
これが"工夫"ってやつ。知らんけど。
1-2)<冬休みアレンジ祭2019 - オルゴール>
冬休みアレンジ祭2019にて、アタシはオルゴールのみで30秒程度の曲を書いて提出しました。
手を抜いたわけじゃないんです。あえてこうしたんです。
(こういう曲を受け取ったら、人間ってどうアレンジするんだろ~)と無邪気な魔王の娘(ロリ)よろしくワクワクニチャニチャしてました。
これでワクニチャするのは魔王の娘(ロリ)だからこそゆるされるのであって、普通はこういうタイプの人種は嫌われる傾向にあるよねってことで、気を付けます。みんなも気を付けましょう。何の話?
ていうか、何の話してましたっけ?
そうそう。配信当日、原曲が誰に当たったのかワクワクしてたら中村 椋(なかむら むく)さんに当たってて、ミュージカルみたいな壮大なアレンジに仕上がって返ってきました。あのお方は色々と技巧的な事をやられていて、天才ですねとしか言いようがありません。何食べたらそうなれるのか。
さっきから食う事ばっかりだなオイ。
というわけで、オルゴールを使いますよってことで。
何も考えぬままオルゴールの音源をDAW上で呼び出して・・・で、どうすんの?ってことで一旦終わりましたね。
(とりあえず、ある程度音作りはやっとくか…)とイコライザー、軽くビットクラッシャーなんかかけたりして・・・で、どうすんの?ってことで一旦終わりましたね。
"ある程度考えておく"とか言いながらなにも考えてない。ダメ。
1-3)<夏休みアレンジ祭2018 - Shuffleなビート>
今回の曲の全てを決定づけた要素です。
Eraserがアレンジ祭に初めて参加したのがこの「夏休みアレンジ祭2018」でして、そこから毎回参加させていただくようになりました。
残念ながらアレンジ祭は確か2017年夏から始まっているので皆勤じゃあないんですけど、こういうイベントがある、というのは2017年の冬に知りました。
ちょうどその頃は冬休みアレンジ祭2017の配信が終わって「夏休みアレンジ祭2018の開催決定!参加者募集!」って時でしたかね。参加するかアタシは悩んでました。
この時点で自分のDTM歴が大体6年で、まだそこまで実力に自信が無かった(今もですけど。)ことと、TwitterのTL的に「知り合いだけの内輪的イベントかなぁ…」って思ったことが要因。
いきなり外部の者が入っていって(一見さんお断りなんじゃが…)みたいな雰囲気になったら嫌だな・・・とか色々考えてまごまごしてました。
(けど、たのしそうなイベント、参加してみたいなぁ)って思って、とりあえずTwitterに「なんかアレンジ祭ってやつたのしそう。参加していいものか」みたいなことを呟いたんです。そうしたら少し時間が経った時に
「あべしさん!1人参加決定です!」
みたいな引用ツイートをしてくれた方がおりました。
それが中村 椋さんでした。先程も少しだけ名前が出ましたね。
あの時のことはずっと忘れない、多分(当時の文面を忘れてるし)。
ていうか椋さん、"コミュニケーション"が服着てレーザーハープ演奏してるみたいなお方なんですよね。アタシみたいに参加するか悩んでる人に積極的に声をかけては、何人も参加に導いてきたっていう。アレンジ祭営業部って呼ばれてたり呼ばれてなかったり。
あの日、あの時、あのタイミングであのツイートをしなかったら、あの時誘われていなかったら、今のアタシは居なかったんじゃないでしょうか。コレなんてラブストーリーかしら?
多分あの時参加出来ていなくてもどこかのタイミングで参加してたとは思うんですけど、まだ "アレンジ祭生まれたて" ぐらいだった頃に参加できたのはホントに良かったと思ってます。
・・・そうそう。あの頃はアレンジ祭が「夏休み」と「冬休み」の年2回開催だったんです。
今は、初期の頃からイベント知名度も上がって参加者が増えたこと、そして主催者さんのお仕事の都合で、年1回開催になったのです。
後者はしょうがない。お仕事だもん。
前者の「参加者が増える」は、悪い事じゃあもちろんないんですけども。
むしろ、もっと増えて良いと思ってます。曲作ってる人って意外と多くてビビる。
ただ、増えることで何が起こるかって言ったら、「夏休み」の配信やってるうちに「冬休み」になってるんですよね。そうなるともう一生アレンジ祭の為に曲作ってるような状態になるワケですよ。なんなら「夏休み」終わってからじゃ「冬休み」のイベント開催通知も間に合わないんじゃね?っていう。
いずれ、参加者が増えることで配信が終わるのに1年かかったりするんじゃないか?って勝手に思ってます。そう考えると、年1回開催で充分満足かなってね。アタシはね。
さて、ようやく本筋に戻りますが、記念すべき初参加時の原曲がコレ↓
真面目にやってはるわ(爆)。ピュアピュアで、今と大違い。
この頃くらいから、なんかShuffleなリズムにハマってそういう曲を書きだすようになったんじゃないかなって。その初期くらいの曲です。
"ドラムセットを激しくバコバコ叩く曲大好き勇者"なので、この頃はよく書いていたと思います。あと、"音自体が激しいドラム大好き賢者"も兼任しているので、ドラムセット全体に音がぶっ壊れない程度にディストーションとかビットクラッシャーをかけたりしてました。
最近はご無沙汰かなぁって感じなので、またなんか書きたいっすね。
いい機会なので今の内に話しておこうと思うことが2点ありまして。
1つ目が、この時に「こういう曲(Shuffleなリズムの曲)を書く時は別名義を使おう」と考えていたこと。
この頃のEraser的にこういう感じの曲を書くのは珍しかったことと、別名義を使うことにちょっと憧れていた部分もありまして、Eraserの別名義として「Black Bass(ブラックバス)」を準備していました。夏休みアレンジ祭2018の配信にも名前が出ています。観てみてね。
で、なんで使わなくなったんですかって話ですが、単純に曲の管理がめんどくさくなりそうだったのと、(別名義とはいえ、結局曲書いてるのはアタシやんけ…)っていう結論に行き着いたからです。
というわけで、これが最初で最後の「Black Bass」となったとさ。
ちなみに名前の由来は、昔やってたゲームのキャラクター名に「ブラックバス」って付けてたところからです。そんなん多いなEraser。
響きがカッコいいし、声に出して読みたい日本語。外来魚だけども。
2つ目が、楽曲レギュレーションが1分30秒にも関わらず普通に越えちゃったので、全部4拍子で構築していたこの曲を、イントロ・アウトロを除いて無理やり3拍子にしたというウラ話。
初参加でレギュレーションも守れないなんて…!と、なんとか1分30秒に収めるために頑張りました。今のアタシだったら気にせず書いて提出してるだろうに(カス)。こんな大人になってはいけない。どこで道を誤ったんだろうか。
この頃って、長さの短い曲を書くのが苦手だったんですよね。今もなんですけど。なんで音ゲー公募に向けた曲なんか書いてるんだか。。
ちなみにこの時、アタシがアレンジを担当したのが、アレンジ祭参加の決め手になった中村 椋さんの原曲であり、アタシのこの原曲は本来であれば中村 椋さんによってアレンジされる予定(つまり、2人の楽曲をトレードする形)だったんですけど、椋さん忙しくて配信当日までにアレンジが間に合わず……。
この時は急きょ宮橋(みやはし)さんに代理アレンジいただきまして、後日、椋さんのアレンジは聴くことが出来たものの「惜しいな~~~これで椋さんのアレンジが配信で流れてたらなぁ~~~」とちょ~っとだけ残念な気持ちではありました。
だって、イベントに誘っていただいた方の原曲をアレンジして、代わりに自分の原曲をその方にアレンジされて、それが配信で流れるってえげつない確率じゃない?どの指に何色の糸が結ばれていたらそうなるの?って。
だから、もうこういう機会はないんだろうな…と
思ってたんですけども
前述した通り<冬休みアレンジ祭2019 - オルゴール>の曲は中村 椋さんによってアレンジされたことで、「イベントに誘っていただいた方にアレンジされた曲が配信中に流れる」という個人的プチ悲願は達成される運びとなりました。アレンジ祭の神はおりますな。
話の中に出てきた「2人の楽曲をトレードする形」についてですが、この頃のアレンジ祭はまだ "数珠繋ぎ" システムじゃなく、ほぼアトランダムで誰かとマッチングするみたいな感じのシステムで、それでもそういうExcelプログラムっていうのが充分スゴいんですけど、少~しだけ不完全なものだったためにこういう事がよく起こっておりました。
トレードならまだ良いんですが、自分の原曲を自分でアレンジするという「悲しみのセルフアレンジ事件」も起こりまして・・・。
という事もあってどんどんシステムがアップデートされていって、今に至ります。セルフアレンジもアレはアレで面白かったけど。。
…………とまぁ、長くなりましたが本筋に戻ります。
そんなこんなで色々と思い入れがあるこの「Shuffleなリズム・ビート」を2024年のメインに据えたいなって。
そうなると、じゃあ他の要素と合わせるのに良い感じのジャンルとかないかな~って考えて・・・
そうだ。Glitch Hopでいこう。
ということで決定。書いたこと無いジャンルなので、挑戦って意味でも。
(まぁなんかそれっぽいのが書けたら万歳だよね)っていう。
で、先程も述べましたが「思い入れがある」ので、初参加時の原曲のメロディもちゃっかり入れました。
Glitch HopについてはググったりYoutubeで聴いたりする方が分かりやすいですが、ざっくりいうなら「3連符になったDubstep」です。ShuffleというかSwingというか、なんせ縦ノリがたのしいジャンルです。聴こう。
1-4)<冬休みアレンジ祭2020 - メロディ単音(オクターブ有)>
まずはコレ↓をお聴きください。
これは、リードメロディが「ファ#」単音しかない曲です。これが「てーきゅう」です。違うよ。
なんでこんな曲書いたかというと、どうアレンジされるかがたのしみだったからです。(再来 - 魔王の娘)
っていうのもありますが、
確かこの頃、Twitter上で多くの "始めたてDTMer" みたいな方々が
『メロディができない…分からない…』
『俺も…』
『自分もです…』
みたいな話でちょっとだけ盛り上がってたので、その若手衆と比較してかなり年老いてしまっているアタシ(この頃でDTM歴8年目弱?)が
『メロディなんて難しく考えなくても良いんだよッ!!』
と皆に思ってもらおうとして書いた曲です。伝わったかは知らん。
元々、アタシもメロディ構築に苦手意識のあったDTMerでした。
綺麗な音の流れというか、勝手がイマイチつかめないって感じ。
自分の好きな曲のメロディを真似しても、それはもはやその曲っぽくなっちゃう。
ていうか、真似しようとしても出来ない。
そもそも、どう音を置いても(な~んかなぁ…)と、自分で置いたメロディを素直に受け入れられない自分がいる。
多分、DTM始めたてってこういうところで躓くんだろうなと思います。
アタシもそうだったし。
アタシからの役に立つか分からない助言というか、アタシはこう思ってるよってことをお話するんですが、
『"自分"を受け入れる。』
コレが一番楽というか、手っ取り早いというか。
要は、結局、時間と経験が解決してくれるよってね。周りに流されず、自分の思うように色々と曲を作り続けていけば、気がついたときにはメロディ書けるようになってるよって。だから安心しなよって。
というより「自分が書くメロディに合う "土台" をつくるやり方が分かってくる」って言ったほうが良いかもしれない。
それから、音楽ってなにもメロディが全てってワケじゃないですやん。いや、そりゃメロディが一番大事かもしれませんけど。
メロディを引き立てるコード・ベース・リズム…etc、色んな要素が組み合わさって音楽になってるのであって、メロディだけがめちゃくちゃ良くても他のバランスが悪いと、曲自体が変な感じになっちゃうもんです。異論は認めますが、暴論とまではいかないと思ってるんですけども。
メロディだけ鳴ってるピアノソロってあんまり無いだろうし、アコギの弾き語りでもギターのコードと発声(メロディ)の2種類あるじゃん?って。
鼻歌も、歌ってる時に脳内で何か伴奏っぽいもの流れてたりしません?
あれ、勝手に脳が良い感じに補完してくれてるんだと思う。知らんけど。
要するに、ファイアーエムブレムで満遍なく色んなキャラを育てないと1人だけ強くて周りがヘナチョコになるのと一緒で(?)、メインとなるメロディと、それを引き立てる周りのモノの存在も大事だよねって。
だから、メロディよりも、そのメロディに合うような良い感じの土台(メロディを引き立てるモノ)をつくるほうに、悩む時間を割くべきだと考えます。コレが"時間"ね。
そんな事言われても結局どうすれば良いんですか?って話ですが、簡単です。とりあえずまずは難しい事なにも考えずに、好きな曲をいっぱい聴いていっぱい曲を作れば良い。
で、そこから、この曲のあの部分ではこういう音楽理論が適用されているだとか、こういうファンタジー系の曲を作るのに良いスケールがどうとか、気が向いた時に色々と調べたり、書籍とか買ったりして勉強すれば良いんです。コレが"経験"よ。
曲作りで何か悩んでいる若手DTMerほど特にコレ大事。
ここであえて言っておきますが、アタシは音楽理論は知っておくべきだと思っています。ただ、絶対に必要とまでは言いません。理論無しで曲が書けているならそれはそれで良いと思う。
学ぶのはしんどいけど、知っておくと「たのしいな」って時がくるんですよ。で、何も一気に学ばなくても、それこそ気が向いた時にちょこちょこっとググって「ふ~ん…」っていうレベルで良いと思います。
あえてもうひとつ言っておきますが天才はいます。
自分より若い、音楽歴少ない、なのに既に自分より何倍も良い曲作ってるなって人。
1○才DTMer、初めて曲を作りました、初ウピーです、なのにめっちゃ良い曲で、ニコニコ動画やYoutubeでバズってるなって人。
そんな人いっぱいいます。
羨ましいね。流石だね。ホントに自分ってやつは…。
ただ、こうして気にばっかりしてたら"自分らしさ"が無くなっちゃいますよって。繰り返し言いますが、『"自分"を受け入れる。』ことが大事。周りに流されないように。よそはよそ、うちはうち。
長々とすみませんね。何の話してましたっけ?
曲の話ですね。
メロディは「ファ#」しか使わないので、引き立て役の土台をどうするかに時間を割きました。だからこの時は珍しく、まずメロディ以外を一気に作り切ってから、メロディを乗せていく手法をとったのは覚えてます。
スケールはファ#を含んだ何かにして、メロディを乗せやすいように曲調はシンプル爽やかロックでいくぞってことでね。
しかしまぁ、"一音(オクターブ有り)" の制限の中でメロディを置いていくのも中々難しかったです。気軽にやるもんではない。。
ただ、メリハリのつけ方って言うんですか、そういう勉強にはなったのかなって思ってますし、色々と気持ちのこもった良い曲になったんじゃないかなって。
尚、2024年では「シ」でやりました。2020年の時よりは気楽でしたね。
"一音" の部分短かったし。
1-5)<夏休みアレンジ祭2023 - ケルティックな笛>
この頃くらいからちょっと「ケルト」にハマりましてね…っていうか、そもそもアタシ猫叉Masterさんが大好きでして。
この方とRyu★さんのお二人の曲に出会わなかったら今のアタシはいない、と言っても過言でないくらいに影響バリバリ受けまくってます。
両者の要素をイイ感じにミックスした、キャッチーでなおかつ流れるような綺麗なメロディを乗せたノリノリダンスミュージック、別名「聴かせるダンスミュージック」を…書いてるつもりなんですけどね。どうでしょう?
話を戻しまして、猫叉さんっぽい雰囲気の曲は過去にいくつか書いてるんですけど、当時はちゃんとしたケルト用音源みたいなものは持ってなくてですね。フリー音源(しかもそういうケルト用とかじゃなく)でなんとかしていた時期がありました。
こういうのって、音色はまぁしょうがないんですが、ある時に謎にめちゃめちゃ負荷がかかって使えない事があるんですよね。それが一番困る。
というわけで、ちゃんとした音源を買いまして。
「Celtic ERA 2」ってやつ。ENGINEっていうプラットフォーム上で動作する音源。音が鳴った時は「あぁ~~~あの音ぉ~~~」と感動モノでした。
ということで、そいつのデビュー戦がこの曲↓です。
よくね?(100ワニ感)いやホント。買ってよかった。
聴いてもらうと分かると思いますが、ガチケルトを目指してるワケじゃないんです。"あくまでそれっぽい曲" を書ければ良いやって。
なので、ケルトというよりはフォルクローレとか、単にエスニック。アレンジ祭では「アジアンエスニック」という言葉が出てきました。良いっすねそれ。採用。
ということで今後もEraserのアジアンエスニックが発表されるかもしれません。おたのしみに。
曲のお話ですが、
参考曲としては猫叉Masterさんの「風の丘の東」とか「not eternity」みたいな、遅めのケルトチックな曲。そしてEraserとしては珍しく、サビから作った曲です。
Celtic_Era_2でワイワイ遊んでいたら出来たので「あ、じゃあもうこれで良いじゃん」って思って。キースイッチで奏法を変えるの楽しすぎますね。装飾音とかつけなくてもそれっぽくなるし、メロディ考えるのも楽しすぎる。
あとはほぼ普段のアタシと変わらないんですけど、キックは強くなり過ぎないように上手く音作りしました。"ダンス" ではなく "聴かせる" 寄りの、弱いけど芯が残る感じのキックですね。アルデンテみたいなね(?)。
今後こういう曲を書くときは「ドリアンスケール」とかも多用していきたい。まずは使い方を勉強するところからですね。
2024年でもCeltic_Era_2は大活躍です。今後も使っていきたい。
1-6)<夏休みアレンジ祭2019 - エモいピアノ>
こんな曲がありまして↓
「さびれゆくやかたの、ひかりさすおおひろまで、しんかんとたたずむのは」と読みます。誰が佇んでるんでしょうか。
ピアノのフレーズの「光射す大広間で森閑と佇む」感が何とも言えない、哀愁&エモDrum'n'Bassのちょっとしたジングルみたいな曲っすね。
当時は哀愁&エモDrum'n'Bassとかそんなことは一切考えてないと思う。
たぶんアーメンブレイクのサンプルが気に入ったっていう理由だけでコレ書いたんじゃないかな。
アーメンブレイクのサンプルにちょっとだけディストーションかビットクラッシャーをかけてジャギジャギにして、イコライザーでラジオ・レトロっぽく加工してるはず。それで「寂れた」感を出そうとしてるのがミエミエです。昔のアタシは分かりやすいね。
中盤あたりのウニョウニョしたリードシンセ、どうやって作ったのか全然覚えてませんが、「Synth1」で正弦波をベースにゴチャゴチャとやったんじゃないかなって予想をしながらDAWを開いて確認しました。
予想通りでした。流石アタシ。
ていうか、短時間で済ませるために中々賢く作ってるなって感じ。1つのグループを作って、コピーして、転調してるだけで、あらあらまぁまぁ良い感じですやんか。手抜きって言うんじゃありません。
お母ちゃんそんな子に育てた覚えはないよ。誰がお母ちゃんだ。
2024年のエモいピアノは、ビルドアップ手前の一瞬パーカッション達が無くなる部分からのやつ。なんか普段のEraserって感じで、あんまり真新しくはないかもね。知らんけど。
1-7)<夏休みアレンジ祭2020 - クソシンセ>
こういう曲↓があってね。
曲名は、一時期「提督」をやってましてねアタシ。
某神戸生まれの重巡のね。アレですわ。
曲については、キック、クラップ、シンバル、あとSweepとかのFX・SEを除けば、その他の音は全部「クソシンセ」というフリーVSTを使っています。
ゴリゴリのベースも、キランキランなベルも、クソシンセです。
リードシンセなんか、2台のクソシンセをレイヤーしています。
クソシンセ1つでベースの原音、ベルの原音を作れるっていうのも凄いですけど、一番凄いのは「エフェクト」ですね。上手く使えば、クソシンセの音もこれくらいになるよっていう一例を示しているワケですね。誰に?
で、このクソシンセには「Kuso」なるパラメータがありましてね。「クソ」ツマミと呼んでいるんですけど。
このパラメータを触ると即時に音がクソになります。
その「Kuso」ツマミを触って得られる結果が、2024年アレンジ祭原曲の「アー・ア・アッ・アー、アー↑ー↑↑ー↑↑↑」みたいなボイスの裏で鳴ってるあの音になります。ウェ~とかウァ~とか鳴ってるやつ。
これのやっかいなところが、ピアノロールの配置とか関係無く、鳴らす度に全然違う音程になるというところです。DAW上で再生したり、曲を書き出すまでどうなるのかは誰にも分からないという一期一会なクソ仕様。
だがそれが良い。
めちゃくちゃ面白いじゃないですかこういうの。
ピッチランダマイズ機能とでも言いましょうかね。他のどのシンセにも搭載されてないやろこんな機能。あったらごめんなさい。
尚、Synth1にはアルペジエータの「ランダマイズ」機能は搭載されてますけど、流石にツマミを触って音程がランダマイズされるってのは他に知らないっすね。あったらごめんなさい。
尚、この「Kuso」ツマミ、左に振り切っていれば適用されませんが、ちょっとでも右に触れるとその瞬間クソになるので、ぶっちゃけ右に振り切るとかそういうの関係無くなるのもクソ仕様で面白い。
たぶん、右に行くほどクソ度合いが増してると思われるんですが、結局クソなのには変わりません。クソ面白いなこのシンセ。
ちなみに、クソシンセの作者さんの他の作品に「MyKazoo」や「KeroVee」などがあるんですが、「KeroVee」にはよくお世話になります。
これはピッチ補正プラグインとのことですが、これを使うと通称「ケロケロボイス」が簡単に作れる。ボイスサンプルに軽くかけて使ったり。
「MyKazoo」は、これをかけた音がたちまち「Kazoo」という楽器の音になっちゃうというこれまた面白いVSTe。けどいつ使うんだコレ・・・。
興味を持った方は↓からどうぞです。
1-8)<夏休みアレンジ祭2021 - いく!>
こういうやつ、Spliceにいっぱいある。あそこスゴイね。月々のサブスクでいろんなサンプルがゲットできちゃう。
かのUSAOさんもSpliceのボイスサンプルを使っているみたいですよ。
ドロップ手前のキメって言うんですかね。そこで「いく!」って叫ばれたらクスッときませんか? ない? アタシゃかなしいよ。
この時に提出した曲は↓から。
「いく!」のキメの前のアラビアっぽい雰囲気のサンプルボイスは、いくつかのサンプルをなんか良い感じになるようにカット&ペーストでこの世界を生きてみた結果、たまたまああいう感じになったっていううれしい誤算。
そりゃチート能力にもなるわね。何の話だ。
中間あたりのドロップで「ワッチャンワッチャンアー、アー、アー、アー、アー、アー、ハァ?」みたいになってるところのキッシキシな音は、Alan_Aztecの「EGG」というフリーVSTで、良い感じのプリセットを使っています。
で、ちょっと調べたらもうこれ配布が終わってるっぽい。あらま。
同じやつは手に入らないかもしれませんが、結局これはFMシンセなので、他のFMシンセで似たような音を作れるんじゃないかと思ってます。プリセットに似たようなのあったりするかも?
尚、ドロップとか曲全体の雰囲気みたいな話に関しては、次の項目とも関係があるので一旦置いておきます。
ちなみに「ハァ?」というサンプル、アタシの曲の随所に登場することはもうご存知かと思います。2024年のアレンジ側でも使ってます。
コレは一体なんなんだ?って話ですが、アタシのマイバディ「FL Studio」さんを買った時くらいに自作して、それからずっとお世話になってます。
なので、もう9年くらいの付き合いですかね。
FL Studio内蔵のボイスサンプルで「ハァ~・・・」みたいなやつがあって、それを「ハァ?」って言ってるように上手く加工しました。
これからもちょくちょく登場すると思うので、よろしくお願いします。
1-9)<冬休みアレンジ祭2018 - Djentドロップ>
まずは聴いていただきましょう↓
これを書く前の当時のアタシは、「ワブルベース」というものに憧れを抱いておりました。
聴くのは好きだが作れない、通称「聴く作」。鳴ってる仕組みがよく分からないけどめちゃくちゃカッコいい音、ワブルベース。
なんとか簡単に作れないもんかなぁ・・・と。ぼんやり考えておりました。
How to wobble_bassの動画も見たりして、なんとな~く分かった気になったりして。
なんか、音を周期的に変化させて鳴らすためのパラメータである「LFO」とかいうのがスゲェ大事なんだよねってことでしょ?
ただ、分かってもあんなカッコイイ感じにならない!何だこれ!どういうことだ!・・・と、行き着いた結論が
アタシにゃセンスが無いな!!
というところでした。音はまぁ、なんとなく作れる。うん。
ただ、音が作れたとしてもそれをカッコよく聴こえるように鳴らす・並べるセンスがアタシには圧倒的に足りていない。
まぁ当時はまだまだDubstepとか聴き足りてないし、しょうがないところもあったんですけど、そもそもからして
ワブルベースつくるのムズいし、しんどい!!
コレよ。
ぶっちゃけ、アタシは「曲」を書きたいのであって「音」を作りたいんじゃないんですよっていう。
たま~に気が向いたらシンセを弄りまわして音作りするんですけども。
「普段のアタシはプリセット侍!ワブルベースの為に貴重な時間を消費するわけにはいかんぜよ!」
っていう、アタシの心の中の過激な坂本龍馬が決め手になり、ワブルベース計画は頓挫…しかけました。
「・・・じゃあどうする?」
と、ここに戻ってくるワケです。なんか簡単に作れるやり方ないかなぁって。自分で言うのもどうかと思うけど諦めが悪いなオイ。
サンプルパックでも漁れば良い感じのやつがあったりするんですけど、結局これも使いどころはセンスというか、並べ方にコツが…みたいな話になってくるので、(まぁ良いけども、そういうことじゃあないのよ…)と。
ぼんやりと考えつつ、何回も見たhow to動画をさらに見返しているとき、ふと思いつきます。
音を細かく置くやり方はどうだろう?
「LFO」のパラメータを曲中で細かく変えるとか、いくつものパターンの音を作らないといけないとか、めんどくさいからもうそういうのは止めよう、と。こういう奴がDubstepを作ろうとしてはいけない。
1つの音を作って、ピアノロール上で細かく音を置いて、ギャギャギャとなんかカッコ良く鳴っているように聴こえればそれで良いじゃないか、と。
早速、ディストーションやら何やらエフェクトを多用して激しそうな感じの音を作り、細かく音を置いて、Dubstepのリズムパターンを置いてみたら…
「・・・キタわコレ」
こういう感じでああいうドロップが生まれたわけです。
で、その激しい感じのドロップとはうってかわって、優しくて綺麗な感じの音で周りを構築していこうってことで完成したのが、あの「Rapid Eye Movement」です。レム睡眠。そして、同じ考え方でもう1曲書いたのが、あの「Non-REM」です。ノンレム睡眠。両者で姉妹曲になります。
どちらも、綺麗なピアノに綺麗なシンセ。リバーブをかけてウヘウヘしつつ、アナライザーで足りていない帯域にサブベースとか音を足したり、コードにsusとかomitとか、なんかシャレた感じのやつを使ったりしました。
なんとなく、これらのパーカッション周りについてお話します。
基本「Black Octopus」というメーカーのなんか強そうな見た目のサンプルパックを使いました。「Behemoth」とか「Leviathan」とか。強そう。
今の情勢なら大体10000円くらいしますかね。たっか。円安め・・・。
それ以外にも色々あるので、アタシにはどれがオススメとか分からないんですけど、どれを買ったとしても強いキックとかスネアとかが手に入るのには変わらないので試聴とかも併せて要チェックですね。
セールもちょこちょこやってるみたいですし。
あと、有名どころでは「Vengeance」のサンプルパック。
「Avenger」というシンセサイザーのメーカーですね。ちょっと前に「Avenger_2」も出たって。アタシ持ってないけど。
サンプルパックは、皆が「VEC4」とか「VEC5」とか言ってるやつがやっぱりオススメですな。正式名称は「Vengeance Essential Clubsounds」。略して「VEC」。ベックって皆呼んでますね。ヴェックか。何でもいいや。
皆が言うだけあってクオリティはべらぼうに高いので、こちらもチェックすると幸せになれると思います。
個人的には「VEC4」のほうが良いと思う。「VEC5」は、ある "既に曲として完成された1ループ" のパート毎のサンプルとかそういうのが多い印象。ワンショット系が充実してるのは「VEC4」なんじゃないかな~なんて。まぁどっちも買いなさいな。
ちなみに、VEC1~3については既に廃盤らしいので、「VEC4」と「VEC5」で網羅できるよってことですな。そう考えると安い。どっちも買いなさいな。
これらの他にも色々強そうなパックがあって、迷っちゃうこと請け合いです。ヤバくてスゴい曲を作ることでおなじみのかめりあさんは「Vengeance Essential Dubstep(VED)」を使っているっぽい。
1つ1つのサンプルパックが大体10000円ちょっとぐらいしますので、お財布と相談しながら考えましょうね。全サンプルパックをまとめて買える、バカ(誉め言葉)みたいな売り方もやってるみたい。
尚、こちらはセールをやっているところを残念ながら見たことがありません。なんでセールしないんじゃろ?それともアタシが知らないだけでやってんのかしら?
あと、音ゲー曲でよく聴くボーカルサンプル・ワンショットサンプルがいっぱい入った「Vengeance Vocal Essentials」というパックの「1」と「2」が過去にあったようですが、どっちも既に廃盤でもうどこにも売ってません。運が良ければオークションに中古が出てくるんちゃう?みたいなレベル。それって買ったとしても使えるかしら。
ちなみに、インターネットを探しまくるとなんか怪しいサイトに飛んで「ここからダウンロードできるよ!!」みたいなのがいっぱい出てきますが、こんなやつ絶対ダウンロードしちゃダメだぞ。
どうなっても知らないよアタシゃ。
またまた話はちょっと変わりまして、
「Rapid Eye Movement」と「Non-REM」を書いてしばらくしてから知ったんですが、メタルの音楽性の1つに「Djent(ジェント)」というものがあるんですね。「bridge」の"d"みたいに頭のDは読まないのね。あと「Chug(チャグ)」とか。
激し目の音作りを施したギターをブリッジミュートで細かく刻むような音楽なんだよ、というかなんというか、なんか調べれば調べるほど奥が深くてドツボにはまりそうだったので早めに抜け出したんですけども、ひとまず「Djent」だとか「Chug」っていうのがあるってのは知りました。
アタシの曲のあの部分はとりあえずワブルベースではないので、区別化のためになんか名前欲しいなと思って。なんか呼び方が無いと話をする時とかしんどいかなと思って。
話すこと無いやろって思ってたけど、まさに今がそれだわ。
それでまぁ、ちょっと調べてたら上記の話に行き着いて、語感というか、感じ的にもこれで良いかなぁってことで「Djent step」だとか「Djentドロップ」って勝手に名付けました。「Chug step」でも良かったんですけど、言葉の響き的に気に入ったのは「Djent」のほう。どっちでも良いんですけど。
あんなので「Djent」とか「Chug」とか言ったら色んな方面の偉い人にボコボコにされそうですが、今後も使っていく事にします。
ボコボコにされて路地裏にポイされてたらアタシってことで。ていうかそうなってたらたすけてほしい。
話を2024年に戻します。
といっても、ここまで来ると特に話すことは無くてですね。
今まで同様にDjentドロップ用の音を作って、細かく音を置きましたっていう。ディストーションとか、アンプシミュレータとかも試しました。
シンセの音にアンプシミュレータ挿すの、色んな音に化けて結構面白い。
試してみてね。
途中にはさまってる「アッ」って声は、「kawaii future voice」などとググったりヤフったりすると、イイ感じのボイスサンプルが見つかると思います。
フリーのやつも少々あるので、色々と探すと昇天できます。
というわけで、ここまでが原曲側のお話です。お疲れ様でした。
これ余談なんですけど、「冬休みアレンジ祭2018年」は伝説の「ラジオ」が爆誕した年です。お腹ちぎれるかってぐらい笑った。
コレ以来、アレンジ祭のレギュレーションに「原曲側は "ラジオ" 禁止」の文言が追加されるという珍事態に。ラジオ禁止って何。
ちなみに、高度な知識を要するっていう事で "微分音" もなるべく禁止です。原曲側では。
つまり、アレンジ側ではラジオも微分音もやっちゃって良いって事ですな。
・・・で、まさか2024年。最後の最後でアレが来るとは…。
あともうひとつ余談なんですけど。2022年はアレンジ祭が無かった年です。
コロナ禍の混乱がこんなところにも(多分違う)。
実際は、主催者あべしさんのお仕事とかの都合で泣く泣く…みたいな感じだったと思います。理由はちゃんと覚えてないけど、無かったのは確実。
なんかこう、ぽっかりと穴が空いた感覚を味わいました。恋ってこういうことなんかな。
はい。余談おしまい。
次項からはアレンジ側のお話に移ります。また長くなるぞ。
2)アレンジ曲 - 「Arrange Attempt - 市会の司会の歯科医は人間、されどアシカは人でもない」とはなんなんぞ?
原曲が配布されて、曲名でまず(おっと・・・)となりました。
今回のアタシは、先に書いた原曲とくっつくようにアレンジを書かなければならないので、とんでもない曲がやってくると大変困るワケで…。
いやビビってねーし?
どんな曲が来ても受け入れてやるぜ!っていう想いはありましたけど?
ただ、曲名だけだと結構チャレンジ的な曲なのかな、とか、この時流行ってた鹿の子のこのこ的なアニメからきてるのかな、とか…。
いやビビってねーし?
まぁ色々考えてもしょうがないので、まず1発聴きました↓
なるほど・・・。とりあえずヤバい曲ではなかった。うれしい。
そして、(この曲の雰囲気といい、音といい、なんか…れとろみらいさんっぽくない?)って。
そう考えてしまうと、もう(これ多分れとろみらいさんだ…)としか思えなくなってしまいましてね。何というか、上手く言い表せないんですけども、"音の優しさ" 的にそうだろうなって。あまりにも抽象的過ぎる。
最終的に正解だったんですけど、よく当てたなって思う。
あと、ドリフの早口言葉の曲を思い出しました。
鬼リピ・耳コピしつつ、せっかくだからの早口言葉を活かした曲を・・・と思ったけれど、残念ながら歌モノのための準備とかノウハウがなくて書けそうにないので、いつも通りインスト曲の方向で。
尚、メロディとベースは耳コピ出来たものの、コードと、中盤あたりからのカッチョ良いスラップベースは耳コピ出来ませんでした。特にスラップベースは高度過ぎてアタシには無理だった・・・。
弦に指を叩きつけたり、弦をはじくような弾き方をするんでしたっけ。
チョッパー奏法とも言うんですってな。ちょっと調べました。勉強になる。
で、原曲同様にアレンジ側も
「これまで書いてきたアレンジ曲の中に入ってる要素とか音をちらほらと全部入れたら面白くない?」
というワケで、過去に書いたアレンジ祭の、今度はアレンジ側の曲からどの要素を入れ込むかを考え始めました。
具体的にどの曲から何を入れ込んだかについては、下記の動画を参照ください。
曲名、直訳で「アレンジの企み」ですが、意味は原曲側と同様です。
副題の「市会の司会の歯科医は人間、されどアシカは人でもない」は曲を書いてから、「シカ」と「アシカ」に何かしら引っ掛けたいなって色々考えた結果、人間が出てきました。
けどアシカは人間じゃないよって。じゃあアシカって何なんですか?
この曲から原曲側へと繋げるにあたっての話、原曲にはAメロからBメロへ移る部分だったりとか、合間合間に下降進行、あるいは上昇進行が入っておりまして。コレがもうね、助かるぜ!って感じで。
アタシの原曲の始まりが下降進行だったのが幸いして、非常に繋げやすかったです。"アタリ" を引けたって思いでした。なんなら、アレンジ曲中のオブリガートに原曲の頭の部分を使っちゃうくらいに余裕があった。
まさに今回の目論見にはうってつけな原曲。ほんでまた良い曲。聴けば聴く程クセになる。中毒性がありますよコレ。
れとろみらいさんの曲、冒頭でも言いましたが、音が優しい感じがするんですよ。音が激しい曲もあるけれど、全体を通して雰囲気が優しい。レトロっぽいのに未来的な音使いってこういうことかぁって勝手に思ってる。
ゆめにっきの絵とか車の絵とか、優しくてゆるいタッチの絵を描くお方でもあるんですけど、その絵とも曲とも世界観がマッチしててとても良い。
それでいて、アレンジ祭で怪文書を解き明かして華麗なアレンジで打ち返したり、シンセの音で喋ってるように聴かせたりと、やってることが技巧的なことが多いのも凄い。ギャップで風邪引く。
はい。というわけで。
ここからまた長くなると思いますので、のんびりとお読みください。
2-1)<冬休みアレンジ祭2019 - アーッ!!・ハァ?>
いきなり何なんですかってお話ですが、これもアタシの色んな曲の随所に出てくる声ネタの1つですね。マイバディ「FL Studio」に元々入ってる声ネタです。いきなり「アーッ!!」とか叫ばれたらオモロくない?
当時、書いた曲は↓です。
さっそく謝らないといけないんですが、このアレンジ曲の中に「アーッ!!」は入ってないようです。おかしいな…確認したのに…。
人間はマチガイをする生き物なんです。ゆるして。
おそらく、夏休み2019と勘違いしたと思われますが、これについては後ほど。
「ハァ?」については、前述の<1-8)夏休みアレンジ祭2021>を読んでね。
原曲の作曲者は光星(みつほし)さんです。原曲はこれ↓。
ベースラインがリズミカルかつ特徴的な曲です。
なのにベースラインはまったくアレンジ側にほぼ登場しないというね。ごめんなさい。
そして曲名の通り、スピリチュアルを感じさせる妖しさ全開のゲームミュージック。テクノ感がたまらなく好き。後半にいくに連れて徐々に盛り上がっていく感じも良い。すき。
この頃くらいにUSAOさんを知って、それっぽいアレンジをしたいなって。
覚えたての「Djentドロップ」も使って、高BPMの……何コアって言うんですかねアレ。言うなれば「BroGamer」みたいな曲を目指しました。
「BroGamer」みたいな曲調の曲、氏の昔のアルバムにいっぱい入ってるので聴いてみるのも良いと思います。
それで、出来たのがこれ。まぁ。良いんじゃない?Eraserらしくて。
曲の最後の最後に何が起こってるんだって話なんですが、この頃に一瞬だけ「叙述トリック」を用いた小説を読むのにハマってたことがありまして。
最後にどんでん返しを食らった時の、今まで信じてたものが一気にひっくり返されるあのなんとも言えない感覚に快感すら覚えていた時期もありました。
ということでそれっぽい要素を入れてやろうと思って、最後の最後に「何じゃこれ!?」となるようなやつを仕込んでみた次第。
あの正体については後程。
それから、上記で表示されている曲名は仮で、正式な曲名はあまりにも長くてSoundCloudウピー時に怒られてしまったので、説明欄に乗せています。
ここにも載せておきましょう。
「女が足ば掴まれて気ば失う事件があったげな。調べによると深夜2時過ぎ、友人ら3人と心霊スポットで写真ば撮っとった時に女が「何か写りこんどー」言うた瞬間足ば掴まれたらしか。友人は「そげんたまがるとは思わんかった」てか言いよーとん事。叙述トリックってこげん感じばい。知らんが。」
博多弁です。良いよね博多弁。
というか、方言女子って良い。どっから女子来た?
Twitterのアンケート機能で「どれが一番良いですか?」となんともフワフワした質問を投げた結果がコレ。大抵の人が好きって事ですな。
仮の曲名は…この頃くらいにNARUTOの大蛇丸の声真似をしながら料理を作る男性の動画がバズってまして、その人の決め台詞的なやつから頂きました。決め台詞なんかなアレ。
2-2)<冬休みアレンジ祭2018 - Shuffleなビート>
この要素の話は、前述の<1-3)夏休みアレンジ祭2018>にてお話済みです。アレンジとしてはこんな曲↓でした。
そして原曲はこちら↓。
ヨウハさんの曲です。やさしい曲。リズムというか、パーカッションがクセになる。これから春に向けてだんだんと暖かくなっていくんだぞっていう情景が思い浮かびます。
そんなやさしい1分の曲を3分にしたというね。どうしてそんなことしたの?
参加歴2回目で、耳コピ不慣れなアタシでも簡単に耳コピできて幸せでした。この頃くらいから耳コピに自信が持てたような気がします。(アタシ、意外とできるじゃん・・・)って。すぐ調子に乗る。
夏休みアレンジ祭2018にて、激しいドラムをバッコンバッコンするムーヴがたのしかったので、じゃあ今度はアレンジ側でもやっちゃおうと思って。
ていうか、この時もその夏休みアレンジ祭2018の原曲側のメロディを使ってるっていうね。入れちゃえって思ったんでしょうね。
あと、ドラムソロね。アタシ実はドラムソロ大好き僧侶も兼任してますので。アタシひとりで何だかんだと忙しい勇者パーティですな。
原曲に無いメロディも捏造してるし。
この頃からもう色々と調子乗ってるのはヤバいですね?
2-3)<夏休みアレンジ祭2018 - レトロなリードシンセ>
こんなアレンジ↓です。
Aメロからのリードの音がそれ。2024年でも大活躍。
こいつも結構長い付き合いです。FL studioを買ってすぐ、内蔵の音源で作った良い感じの音。だから・・・9年くらいか。
それにエフェクトを掛けるとより良い感じになる。リバーブの素晴らしさはこの頃に実感しました。あと、ディレイで音を飛ばす気持ちよさも。
原曲は、先に述べた通り中村 椋さんです。
ウピーサイトにウピーされてたんですけど無くなってたので、配信でお聴き下さい。この動画↓の1:26:00くらいからどうぞ。
こうして聴き比べると、この時はかなり素直なアレンジしてますねアタシ。それはそう。初参加でまだ純粋でしたから。それがどうして今こんなことに…。
この頃からアタシの曲の方向性ってそんなに変わってねぇなって。これも Ryu★さんのおかげです。M3に行ったときに初めてお会いして挨拶したこと・お話したことは忘れません。
こんな感じで猫叉Masterさんにも会えたら…猫叉さん新しいアルバムまだかなぁ…。猫叉Master名義の5thアルバムと猫叉Master+名義の2ndアルバムが同時に発売されてほしい。何円でも買う。風の丘の東とPOINT ZEROのLong.verを聴かせろ下さい。
すみません。脱線しました。
原曲の耳コピは、メロディが全部白鍵だったおかげで案外楽に済んだことは覚えてます。配信中でも椋さん本人が言ってますもんね。
ただ、イントロのビャラビャラビャラ…みたいなのは正直ビビった。
(これを、耳コピ⁉)って思ったけど。なんか出来てうれしかったけど。アレンジ側でもバリバリそのフレーズ使ったけど。
あと、歌モノに当たったワケですが、歌ってるのがまさかの椋さん本人というね。「闇の儀式」ってスゴイ。Vtuberいけるやろコレ。
普通に歌ったやつそのままピッチ上げただけじゃ絶対あんな綺麗な感じにならないと思うんですけども。椋さんが歌うときにめちゃくちゃ気を付けて歌ってるのか、録音前後の処理・処置が上手すぎるのか、何にせよスゴイ。
アタシがやると、犯罪者か、事件現場の近所でインタビュー受けてる人にしかならんと思う。
当時、聴いた感じと歌詞から「恋愛モノ」かなぁなんて思っていたのでアレンジ後の曲名に"Bittersweet"なんて付けたんですけど、どうやら「恋愛モノ」じゃあなかった様子。あらま。
アレンジ曲についてもっと何かいろいろ話したいのに、あんまり深堀できることが無くてですね…。中身が無いとも言う。うるせぇ。
がむしゃらにこんな曲ばっか書いてた頃だな~とか、とりあえずそんな懐かしい気持ちになりつつこの文章書いてます。ここからさらに6年もDTM続けてるなんて・・・。
2-4)<夏休みアレンジ祭2019 - アァ~…・踏切>
これについては、まず原曲側から載せますね。これまたウピーサイトにウピーとかが無いので、配信より。14:50くらいからです↓。
原曲者は瑠璃(るり)さん。途中でフェードアウトされて全部は聴けませんが、今聴いてもスゲェ曲だなって思う。吹奏楽 x 現代音楽みたいな。確か本人が吹奏楽部出身とかって言っていたような?
ぶっちゃけ、今まで参加してきた中で、耳コピが一番難しかったのはこの曲です。正確なBPMもキーも分からないまま、今を生きています。
耳コピしてた頃はBPM260とかにしてたと思う。キーなんか知ったこっちゃなかった。
で、アレンジどうする…?というワケで。なんかもう耳コピがムズくて、それで吹っ切れて、方向性はサッと決めた。
そうだ、Rapid Eye Movementみたいにしよう。
原曲が現代音楽なら、こっちもワチャワチャやらせてもらう!ってことで。色々とふざけ散らした(当人比、当社比ならぬ)アレンジになりました。
それがこちら↓。
曲名は、この頃に「死ねどす」ネタが流行ってたところから取ったはず。
京都の人はこんなこと言わないと思いたいんですけども。
そんで、やってることはほぼRapid Eye Movementなので特に言うこと無いんですけども。
声ネタの「アァ~…」は実は声ネタじゃあなくて、FL stuido内蔵の、FXの分類に入るサンプルです。たまたま「アァ~…」に聴こえるだけ。
見つけた時に(これオモロイな)って思って、例の「アーッ!!」と併せてよく使うサンプルになりました。オモロイって大事よ。
あと、ドロップ中に踏切の警報音が入ってることに気づいたは人どれくらいいるんだっていうね。FとF#を同時に鳴らすと踏切の警報音になるよって何かで見たから使いたくなった。それだけ。
2024年でもひっそりと鳴ってますんで、よしなに。
で、皆が一番気になってる(かどうかは知らんけど)部分であろう、第2波のドロップで「ハァ?」からの『急になんかカランカランしだすやつ』ですが、コレは後ほどガッツリとお話します。
ひとまずここで言っておきたいのは、
実は「台風どす」のこの部分が「博多のやつ」の最後に使われている
っていう。
最後にいきなりこんなん鳴ったら「どんでん返し」だろうって思って入れましたが、果たして。っていうか原曲よりも曲を長くするなEraser。
2-5)<夏休みアレンジ祭2020 - ケルティックな笛>
こんなアレンジ↓です。
曲名が川柳。夏○い○き先生いわく「凡人」だそうです。そりゃそう。
そもそも批評してもらってませんけど。
で、これの原曲はというとこちら↓。配信より、1:12:00あたりから。
ウマ娘を見ろさん改め、levena(レヴェナ、またはリヴェナ)さんの原曲。
kawaii future bassって、良いですね。アタシゃ書ける気がしない。コードの音色がボワン、ポワン、みたいな独特な感じ、どうなってんのアレ。
その音の仕組みが分かれば、コード進行も「kawaii future bassと言えばコレ!」みたいなやつがあったりするのでイケるかなぁって気もしなくもないですが、多分おそらくセンスが無い。ワブルベースの時と一緒。
もうそういうのは餅屋に任せようっていうスタンスです。ゆるして。
たぶんアタックとか調整したり、これまたLFOでウニャウニャ出来るのかなって。そういうのは餅屋に任せます。ゆるして。
アレンジの話ですけど、アレンジ祭で初めてアタシが猫叉Masterさんを意識した曲を出した時ですね。「風の丘の東」をかなり参考にしたと思います。めっちゃ良い曲なので聴きましょう。リズムとかモロよ。
一応World Electronicaのつもりですが、配信中ではTropical Houseって言われてました。なるほど・・・。
リードを担っている笛の音ですが、実際は笛の音では無くて、それっぽく聴こえるシンセの音です。u-heっていうメーカーのシンセだったと思います。なんか無料でちょっとだけ使えたやつ。あまりにもこういう時しか使わなさすぎて、音源整理の時に処分しちゃってもう持ってないんですけども。この時くらいから(専用の音源欲しいな・・・)ってちょっと考えだしたんですよね。
で、買ったと。1-5)<夏休みアレンジ祭2023>を見てね。
こういう曲を書く時は、装飾音をどこにつけるかを考えながら書くのがたのしい。やりすぎると(オイオイ…)みたいなことになるので、ここ!って所で良い感じに入れることが出来たら気持ちいい。
音源を手に入れてからはそれが基本的にキースイッチになったので、装飾音の打ち込みと併用しながらワチャっていきたい。
2024年のアレンジでもワチャった。たのしかった。またやる。(IQが2)
2-6)<冬休みアレンジ祭2020 - きりたん's Voice>
ついにEraser歌モノデビュー…ではなく。
まずは原曲↓をお聴きください。1:35:00あたりから。
ノリノリが過ぎる。心が狂うってこういう感じかしら。
この時くらいに、AIきりたんが無料!みたいな話があったはず。ベタ打ちでもかなりリアルな感じなんだとか。曲を聴くと確かに、コレが無料ってヤバい。とんでもない時代になったもんだ。
あとこの曲、1発目に聴いた時にミックスがエグいなって思いました。バランスとか音圧とかプロかよって。誰なんだって思いながら配信を観ていて西森 夢理(にしもり むり)さんと知り、なるほどと納得。この方も結構色々とテクニカルな事やってのける方ですからね。なんかもう凄い人いっぱいいるわアレンジ祭。最初、"ゆめり"さんだと思ってたことはここだけの話。
で、これをアレンジしたのが↓。
曲名はですね、アレンジ祭で毎年「○○アベシとか」「アベシ○○とか」主催者のあべしさんに引っ掛けた曲名が1~2個くらい出てくるんですよ。
アタシもそういうのやりたいなって思って。
曲を書いてから曲名を決めたんですが、その時はあべしさんがダウンヒルを攻めて、後部座席で「ウワァ~!」と奥様の心が狂っていくイメージだったんですけど、実際はどうやら逆の立ち位置らしい。
シルエイティかな。片方は男性になるけど。
ユーロビートにしたのは、この頃にアタシがユーロビートのシンセリードのHow to 動画を観てたからですね。どういう風に作られてるんだろって。
あと、原曲者の西森さんがVoiceのみのサンプルも準備してくれていたので、じゃあこれもふんだんに使いましょうやってことでね。
そのVoiceサンプルの歌声が潰れきらないギリギリまでBPMを上げて、峠を攻められるような感じに仕上げてみました。いつかオリジナルのユーロビートみたいな曲も書きたい。
このシンセリード、確か無料シンセの「Vital」を使ってます。これにSynth1の音か何かをレイヤーさせたはず。
「Vital」は皆大好き「Serum」と同じウェーブテーブルシンセサイザーということで、Serumを買う前に実際に触ってウェーブテーブルシンセサイザーの感触をつかむのも良いかもしれません。
そもそも『ウェーブテーブルシンセサイザー』って何?ってお話ですが、
アタシの解釈でざっくり乱暴に言えば、土台になる"音の波形"を、膨大な量の色んな波形(ウェーブテーブル:波形の表)から選択出来る。かつ、そこから色々と波形をさらに足したり加工を施したりして音を作っていく事に長けているシンセサイザーって印象。
普通のシンセサイザーの土台になる"音の波形"って、正弦波、三角波、矩形波、ノコギリ波、ノイズ等々、せいぜい5~6種類くらいしか準備されてないかと思いますが、『ウェーブテーブルシンセサイザー』はアホか?ってくらいに準備されてて、1つ1つ確認していってたら日が暮れるレベル。
なんなら、画像データを読み込んで"波形"に落とし込んだものを音として鳴らす、みたいなことも出来るみたい。「Serum」がそういう機能を持ってたんじゃないかな。
で、つまり、要するに、ウェーブテーブルシンセサイザーって
("膨大な量のいろんな波形"+"膨大な量のいろんな波形")×様々な加工
=他のシンセでは作れないようなスゴイ音も作れちゃうよ!
みたいなシロモノだと思っておけばとりあえず良いんでないかな。多分。
で、アタシがウェーブテーブルシンセ、もといVitalを触った感想としては、「やれる事多すぎて逆に分からん~~~!!!」でした。
波形を選ぶ時点から色んな選択肢があって、音選び・音作りだけで無限に時間が溶けていく。選んだ波形が、テキトーなノブを回すとウニャって変わって、それから元に戻らなくなったりしてウオオオオオってなったりしてた。
How to use 動画とかが無いと詰むわ。
前にも似たようなことを書いたかと思いますが、アタシはどっちかというと「音作りに時間を使うよりも曲を書くことに時間を使いてぇ」っていうタイプなので、こういうシンセはあまり自分には合わないかもな…とは感じました。シンセが悪いとは言ってない。アタシの人間性が悪い。
あと、なんか皆Serum使ってるから逆に使いたくなi(殴)
ただ、Vitalもですが、Serumもプリセットがめちゃくちゃ充実してましてね。フリーのものでもクオリティ高いやつたくさんあるので、ぶっちゃけこういうシンセ1つあれば何も怖くないと思う。音作りたのし~~~!って人は特に。
実際、アタシも合わないかもな…とか言っておきながら、動画を観つつVitalでリード作ってる時は正直たのしかった。時間は溶けた。
話を2024年のアレンジに戻しますが、
この「きりたん's Voice」は、その時のVoiceサンプルを引っ張り出してきたやつ。これを引き延ばして「ア」とか「オ」とか言ってるところだけ切り取って並べました。
で、このVoiceのあとにはキメの「ハァッ!」となんかカッチョいいドロップを仕込みました。なんでか分からないけど「ハァッ」とか「ハァ?」とか好きだなアタシ。だってオモロイから・・・。
カッチョいいドロップは、こういうオーディオサンプルです。
アタシがこんなん作れるわけない。便利ですねぇホント。
2-7)<夏休みアレンジ祭2019 - DOBSTAP>
なんそれ?ってお話ですけども。
ひとまず、聴いてないって人は「2-4)<夏休みアレンジ祭2019>」のアレンジ側を聴いてからこの先をお読みください。
まず結論を言うと、あの音はカウベルです。
Dubstepにおいて、"ドロップ"と呼ばれる一番盛り上がる地帯でビャンビャン鳴ってるワブルベースの代わりとして、カウベルをワッチャンワッチャンさせたものが"DOBSTAP(ドブスタップ)"という音楽ジャンルです。
語源もどこから広まったのかもなんも分からん。ただ、全部大文字なのは多分大事っぽい。
あのSkrillexさんがカウベルの音の作り方のHow to動画をウピーしてたとかどうとかがあったはずで、それぐらい一時期流行していたんですが、ニッチすぎて知らないって人もいるかもね。
で、このnoteを書くにあたって詳しく調べてみようってことで検索窓に「DOBSTAP」と入力して検索してもなんにもヒットしないんですよね。
"そういうの" は過去に確かにあった、という痕跡だけ残ってて、アノニマスの襲撃でも受けたんかってくらいまとめサイトも音源も現在はほぼ全部無くなっているみたい。ほぼっていうか、アタシが見た限りでは全部。
なんで?一体何があったん??
しょうがないのでアタシが知っている範囲でざっくりとお話しますが、合っている保証はありません。そこは御了承。
まず「DOBSTAP」とは、前述の通り「Dubstepのドロップで、ワブルベースの代わりにカウベルがカランカランポッコンポッコン鳴っている」というジャンルです。綺麗な音からスタートして、ビルドアップがあって、(ドロップが来るぞ~・・・!)で、キメが入って、ドロップになったら、カウベルの音が鳴りだすワケですよ。誰ですかこんなの考えた人。
テキトーにカウベルでもいっとく?みたいなノリで入れたら、バカすぎてオモロかったからそのまま公開されて(何だコレ!?)って感じで広まっていった、みたいなことかな。
正式に認められたジャンルじゃなくて、たまたま生み出されてバズった "お遊びジャンル" なんだろうなってアタシゃ思ってる。
当時ちょっとだけ聴いてましたが、カウベルが鳴り出した時の、張りつめていた空気がハジけて脱力するような感覚がクセになるかもねって感じではある。あと、当時ワブルベース作りに難航していたアタシにとっては衝撃だった。こんなんでも良いんだ!カウベルで良いんだ!って。
そこから「Djentドロップ」と併せてハマってったワケです。変なのばっかり取り入れるよねEraser。
尚、ワブルベースの代わりと言いますが、もちろんワブルベースと一緒にカウベルがポッコンポッコンしてる曲も当時聴いた記憶があります。
けど結局カウベルが鳴ってるんだよなぁ…とはなるんですが。
ワンショットサンプルにカウベルって腐るほどありますが、2024年のDOBSTAPではカウベル専用音源「More Cowbell PLS」っていうフリー音源を使いました。これでいつでもDOBSTAPが書けるよ!やったねEraser!
DOBSTAPだけじゃなくてFunkey Kota(Funkot)にも良いぞ!
2024年のアレンジを聴くと分かる通り、アホかってくらいカウベルが暴れてますけど、たぶん本家でもこんなに暴れてなかったと思います。
まぁEraserのDOBSTAPだぞってことで、ここはひとつ。
今後もスキあらば混ぜたい。もうちょっとおしとやかな感じで。こんなのにおしとやかもへったくれもあるかいな。
2-8)<夏休みアレンジ祭2021 - ミッカゴハンサム ミギカタハンサム>
今度は何?って話ですが、ボイスサンプルの空耳ですね。
まずは原曲をどうぞ↓。
やさしい曲。やさいせいかつ。全然関係無いけど、この"やさいせいかつ"ネタの発信源はいったいどこなの?
作曲者はりもーすさんです。「メタルコンピ」では色々とお世話になりまして。アタシが(自分流のメタルを書くぞ…!)っていう気になれたのはこのコンピのお陰でもあったりします。
普段は、メタルなサウンドにメロディックなフレーズを融合させた楽曲を得意とするお方・・・っていうかそういう認識だったので、このシンプルな曲がりもーすさんだと知った時は軽く驚いた記憶。
爽やかロックだな~って思いつつ、耳コピが簡単なのもうれしかった。
KeyがCだし、白鍵のみ(だったはず)だし、なんとも壊しg……アレンジしがいのある曲。KeyがCであることと曲名からして(プログラミングか…!?)とハッとしました。懐かしいなぁC言語。勉強してた。プログラミング的思考と相性悪くて挫折したけど。
もう一回イチから学びなおしたら何か捉え方とか変わってるかなぁ…とか言いながらやらないんだろうけど。
で、この素敵な原曲を壊s……アレンジしたのがこちら↓。空耳にも注目しつつ、どうぞ。
聴こえてくる「ミッカゴハンサム ミギカタハンサム」のサンプルは、Cymaticsというメーカのサンプルパックを買った時に、追加でお金払えばもらえたやつだったと思う。で、ちなみにコレ、前述したCYLTIE.さんも使ってるんですよ。使ってるんですよっていうか、あちらが先に使ってたのを聴いてから、めっちゃ探してようやく出会えたボイスサンプル。見つけた時はうれしかった。
前述した通り、CYLTIE.さんはアタシに「速くて激しい音ゲーコア」という、自分にとっての新境地の扉の鍵を授けてくれたお方です。CYLTIE.さんに出会ってなかったら書いていないであろう曲がいっぱいある。このアレンジもそうだし、2024年秋M3でDyingSuitcaseさんと共作したアルバムに収録されている曲も生まれていません。これの詳細は流石に別のnoteで書きますね。脱線するんで。今さら何言ってんだか。
CYLTIE.さんとは以前(5、6年前とかそんなレベル)に「音ゲーボス曲コンピ」だか、そんな名前のコンピで一緒になって、そこで初めてこの方の曲(音ゲーコア)を聴いたんですよ。
鳥肌たったんですよ。
こんな曲書く奴がいるんか、と。それで一気に好きになった。
それから、SoundCloudの曲も全部聴いたし、Youtubeの曲(動画)も全部観た。動画でめっちゃはっちゃけてるCYLTIE.さんが面白くてアホほど笑いましたが、それはそれとして。
で、(こういう曲、アタシも書いてみたいな…いやでも…書けるワケないよな…)とモンモンとしていた時期がありまして。
けど、ようやく覚悟を決めて「よし!やってやるぞ!」と、Hard Renaissanceのなんたるかも何も分かってないまま、初めてCYLTIE.さんを目指して書いたのがこの曲↓。
結構、粗さが目立ちますな。
けど、当時はコレで(ワ…出来た…)と大満足でした。最初はこんなもん。ていうか良い曲じゃん普通に。メロディ綺麗だし、速いし。聴きどころはサビのメロディで半音下がる部分っす。
ちなみに、Hard Renaissanceのなんたるかは今もよく分かってません。それっぽかったら全部Hard Renaissanceって言ってる。これは良くないかもですね。ごめんなさいの世界。
併せて、この曲を発表したコンピの詳細も↓に貼っておきます。
ここからすったもんだあって徐々に腕を磨いていったというか、書き方がちょっとずつ分かってきて、そうしてあの曲調をEraser流に落とし込んだ結果が例のアレンジだったり、他のBPM速めでワチャワチャしてる曲だったりっていう感じです。CYLTIE.さんにはね、感謝です。ホント。
2021年夏休みのアレンジの話、いきなり始まるラップみたいなやつは、何かのサンプルをそのまま使用したわけではなくて、いくつかのアカペラサンプルを「つくってあそぼ」した結果たまたま生まれたモノになります。サンプルを切って並べることを「つくってあそぼ」と言うんじゃない。
たまたま生まれたものなので、
「ミギテニサンファイア!! コノトラックトメテェー!! ガムシャラニ ブレィキンッ!! トビコンデクトラック!!」
という空耳が生まれたのもたまたまです。ホント運がいい。
ここで登場する「トラック」が後々に影響を与えることになるんですよね。
ハイいまここで伏線張った。ONE PIECEでもこんなこと言わんぞ。
リズム隊の、特にキックに関しては低域がモコモコというか、変に出過ぎないように、聴いてて変な感じにならないように注意して音作りしました。
こういう速い曲で重ためのキックを鳴らす時は、ベースってそんなに低域重視にしなくてもまぁまぁイイんじゃね?って思ってるけど、場合によるよね。サブベースくらいは準備するべきかしら。
尚、キックの置き方ですけど、ピンときた方は流石ですね。
32分とか64分でキックを鳴らすアレは、CYLTIE.さんのキックの置き方をリスペクトしています。なんなら、まんま置き方真似してる。まぁ、リズムに著作権はないので大丈夫でしょう。
あとコード進行にも無いみたい。コード進行に著作権あったら今頃とんでもないことになってるわな。
あ、メロディにはあるってよ。だから「パクリ」がどうとかって問題がちょくちょくあるのよね。
シンセリードは、こういう感じの曲では音をレイヤーしたくなる系DTMerなんですけども。たぶん2つ重ねてるはず。1つが"芯"となる音で、もう1つがその"芯"を装飾して派手にするっていう役割を持たせて。
だいたい2つか、多くても3つのレイヤーでワチャワチャしてますねアタシ。
それぞれの役割に合った加工を施して、最後に全部まとめてリミッター通したりOTTとかかましたりして音を作ります。
あんまり音を多く重ねても、グチャグチャになるし管理出来ないしでロクなことが無いってアタシゃ過去に学んだのよ。何か特別に理由が無いならむやみにレイヤーするのはやめとこうって。
特別に理由ないのにその時の気分でどんどん重ねることあるけど(爆)。
で、2024年でもそういうシンセとかキックとか使いたかったんですけど、いかんせんGlitch Hopと、あのBPMの速さというか曲調をどうしても結び付けられず…。しょうがないので、声ネタを引っ張ってきたというね。逃げたワケじゃない。どうしようもなかったのよ。速い曲なんか書きやがって。
2-9)<夏休みアレンジ祭2023 - 横切るクラクション>
クラクションです、としか言えないんですけども。
まずは、原曲からどうぞ↓。
作曲者は練習さん。作曲の練習アカウントということでこの名前らしいですが、クオリティ的に正直もう"本番"さんで良いんじゃないかな。。
オケ系とファンタジー系がお強い印象。どうやら最近は電子音楽系を練習しているようで、それもまた徐々にクオリティが高くなっているのがアレンジ祭等々を通して伝わってきます。それに引き換えアタシったら・・・。
曲の話ですが、ストラックアウトで言えば(?)「イイねイイねぇ・・・こういう落ち着いたやつ実は好きなのよ」っていう的をドストライクに抜いてきたなっていうね。アコーディオンって良い音だなぁと最近目覚めだしたのもあって、世界観に引き込まれました。こういうのも書けるようになったほうが良いよEraser。
ここだけの話ですが、原曲をいただいた時のファイル名が「小さな冒険隊_練習」で、"練習"まで曲名だと思ってた。
まさか"練習"という名義だとは思いもしていなかったです。
では続いて、クラクションが使われているアレンジ側をどうぞ↓。
パァーーーーーーー!!!!! じゃあないのよ。
そんでもって「異世界にやってきたトラックが冒険隊の手でバクシンされちゃうんですって」だそうです。なんのこっちゃ。
これを著したのが「シェビア」先生で、挿絵を描いたのが「らふぅ」先生です。このお二方のタッグの作品は、かわいい系からカッコいい系までなんでもイケることで有名らしいです。知らんけど。
「絵がどう見ても"いらすとや"」とか言わないでほしい。
漫画アプリで本格的に異世界転生とかその辺のジャンルをちまちま読みだした時期だったかもしれません。だから、原曲の世界観とも相まって「トラックを異世界に飛ばそう」みたいなことを思い付くワケですよ。アタシだけですかそういうの。
ちなみに、トラックが異世界に飛んでいる作品も実際にあるみたいですよ。
曲名考えるときに色々調べたらちょっとだけ出てきた。ちょっとだけ。
マイナージャンルなんだなぁ。
ていうか、最初はこんなことするつもりなかったんですよ…。
Eraser流ダンス of ケルティックな感じにして打ち返してやろうとか考えてたんです…。じゃあ何でこんなことになったのかっていうと、簡単な話で、途中で行き詰ったからです。
4拍子にしてBPM160くらいにして、せっかくだしアコーディオンも使ってやるぜ!とかブイブイ言いながら、せこせこと作業を進めていくうちになんでか分からないですけど、上手くいかない気がしたんです。っていうか、上手くいくビジョンが見えなかったんです。
(あれ…?これ……ヤバいぞ???)ってなって、どうしよう…ってなって、
「うおおおおおおおおおお!!!」とBPM設定を上げて、
220くらいにしたら(あれ…?これなら…?)ってなって、ああなりました。
そうはならんやろ。いやなっとるやろがい。
BPMを上げて再構築し直すにあたって、「BPMも上がったことだしアレを使おう!」ってことで持ってきたのが、例の「トラック」声ネタ。
ハイ伏線回収。おめでとう。何がですの?
ここで、曲名に「トラック」を入れたいって気持ちが芽生えて「トラックを異世界に飛ばそう」という思考になり、BPMも速くなったことでトラックがバクシンしてる絵が浮かんだワケです。
で、原曲の曲名が「小さな冒険隊」なので、"冒険隊"要素も入れられるかなぁ…という想いから、その冒険隊にわやくちゃにされるトラックって良いんちゃう?知らんけど。ってことで、曲名が決定。
あとは、キックもシンセリードの音も良い感じに新製したり、ブイブイ言いながら準備したアコーディオンもボツにするにはもったいなかったので、ダウンテンポさせてゆったり鳴らしてあげたりしました。
で、あの「パァーーーーーーー!!!!!」は何?ってお話ですが、FL studioに内蔵の「Sytrus」というシンセのプリセットに「Car Horn」ってプリセットがありまして。そのまんまな名前ですね。
なにかしらの楽器を模したとかでもなさそうで、マジに「Car Horn」としか形容できない感じのこの音、クセになりますな。
興味を持った方は、この「Sytrus」は普通にImage-Line社のサイトで購入できるはずなのでチェックしてみるのも良いかもしれません。なかなかのモンスターシンセだと思います。アタシゃこいつの持つ機能の3割も使えてない自信がある。
ただし注意点として、Windows上でしか動作しないようです。Macでは機能しないとのこと。
2023年でも2024年でも「パァーーーーーーー!!!!!」にはほぼ同じような処理をしています。
イコライザで不要な帯域をカットして、軽くリバーブを掛けたくらいしかしていません。素材の味を活かすと言っても、いらない所は削っておかないといけませんもんね。じゃがいもの芽と一緒です。
おわりに
お疲れさまでした。33,000文字って何。もはや文学。
キリが良いので、次のアレンジ祭からは毎回こうやってnoteを書くように心掛けようと思いまして。
じゃあ今までの分もここで吐き出しておこうっていう気持ちでこのnoteを書きました。
Eraser流のDTM-Tipsとか、各所への御礼とか、1ナノくらいはためになる話とか、盛りだくさんにゴチャゴチャ話してきましたので、何かしらの参考にでもなればなぁと思います。
今後はとりあえずアレンジ祭参加15回目を目指そうと思います。あるいは、先にアレンジ祭10周年記念ですかね?
どっちにせよ、頑張ります。頑張るぞ。
さて、次はどうしましょうかね・・・。