親に就労支援A型に通うことに反対された話
これを読んでいる人はおそらく大人だと思う。大人には挑戦したり失敗したりする権利があり、たとえ親であってもその権利を侵す権利はない。その権利の話をしようと思った。
私はかつて就労支援A型に通っていた。給料の出る障害者施設と言えばわかりやすいかもしれない。
当時障害者手帳を持っており、社会復帰を目指していた私は、受けられそうなサービスは受けてみようとあれこれ画策していた。
そんな中、親に就労支援A型に行くことを反対されたのだ。おそらく親はまっとうな仕事についてほしかったのだろう。
私はその反対を押しのけてA型に通った。就労訓練のおかげで今の仕事につけた。今は大阪のローカル企業で働いている。結果的によかったのである。あのとき親の言うことを聞かなくてよかったと思う。
昔の私なら、親の世間体を気にして行くのをやめた可能性がある。しかし親の言うことが全てではないと気づいたら、なんでもやれるのだ。
もしかしたら近道があったのかもしれない。もっといい仕事につく未来もあったのかもしれない。わからない。しかし私は自分の選択によりここにたどり着き、生きている。その事実は他人にけちをつけられる筋合いはない。
なお、親とはそのときの恨みはあるものの、今でも家族として暮らしている。彼ら彼女らも、私という人間をどう扱っていいのかわからなかったのだろう。自分より若い人たちに、親に反抗するのは当たり前のことなのだと伝えたい。