食事のどこに重きを置くか
ものすごく疲れた日。
毎日自炊をするのが楽しみな私だけど、その日はキッチンに立つ元気もなく、カップ麺にお湯を注ぎ食べた。
味が濃くて、脳が美味しい!と勘違いする。
さらに空腹だったあまりスープまで飲み干した。
満腹感を得られたのは少しの時間だけ。
だんだん胃が気持ち悪くなり、食べるんじゃなかったと後悔した。
ただただ何も考えず咀嚼し、お腹を満たしただけに過ぎない行為だったので、心が満たされなかった。食後のほっとした気分が一切無かった。
1食分無駄にした気分だ。
疲れた体を癒せるのは食品添加物たっぷりの食事ではなく、手作りの食事なのに。
あの時、キッチンに立って野菜たっぷりの味噌汁とご飯だけでも作っていれば、心も体も満たされただろう。
あぁもう一度食事をやり直したい。
しかしもうお腹がパンパンで何も入らない。
私には毎食毎食丁寧に作ることが心にも体にも最大の癒しだったのだ。
そんな事を思いながら胃薬を飲む。