
まだとべる
自由に生きたいと思うことはありますか。
時間、場所、仕事など、私たちは普段様々な制約の中で生きており、その条件や枠の中から出ることが出来ないことが多くあります。
ノミのジャンプをご存知でしょうか。
ノミにはなんと、体長の150倍もの跳躍力があると言われています。
そのノミを小さな瓶に入れて蓋をします。
始めはその蓋を破ろうと、ノミは何度か飛び上がり、そのたびに蓋にぶつかることを繰り返します。
すると、蓋を開けても、ノミは瓶より高くは飛ばなくなるそうです。
私達も気付かない間に、目には見えない蓋を被せてしまっているのかもしれません。
では、その蓋とは一体何でしょう。
それが、先程の様々な条件や枠なのだと思います。
その枠は一体誰が作ったのでしょうか。
それは自分自身です。
過去の出来事や記憶、経験の中から、これはしないほうが良い、あれは私にはできない、これは私が受け取るに値しないなど、せっせと枠を作ってそこから出ようとしないんですね。
なぜなら、その方が楽だし、安心だからです。
また、見渡した時、近しい周囲の人たちも同じように枠から出ない人だったら?
なおさら出る必要はないですよね。
ですから、いつまでも周りの人と同じように、同じ高さで飛んでいることに安心し、外に出ることも、もっと高く飛べることもできるのに、それを
『しない』し
『出来ないと思い込んでいる』のでしょう。
あなたは本当は高く飛べるし、いつでも自由になれるのだよと言われても信じないかもしれません。
もしも高く飛べていて自由なノミを見かけても、あの人は特別だと思って、なかなか私にも同じことが出来ると思えないという事もあるでしょう。
ですが、本当にそうでしょうか。
よく、生まれ育った環境とか、もともと資金が豊富にあるとか、成功している人とそうでない人の違いを考えた時、まるで成功している人がもともと恵まれているように思う人が多いかもしれません。
しかし、名を残した人の多くは、人知れず、計り知れないほどその努力を積み重ねてきた人ばかりですし、良い時ばかりでもありません。
私たちは成功した人の、一瞬光に照らされた部分を見ているだけで、その陰で費やした膨大な努力を見ていないだけなのです。
ただ、成功した人とそうではない人の違いは、蓋があっても飛ぶのをやめなかったり、何度もぶつかりながら、きっともっとそれ以上飛べるはずだと信じ続けた人です。
結局蓋があることには変わらないので、何度もぶつかることは同じなのですが、ぶつかっても諦めなかったり信じ続けていれば、蓋がなくなった瞬間大きく飛べるでしょう。
信じる力と言うのはとても大きいのです。
結局どこかに条件や枠を作っているという事は、それ以上飛ぶのが怖いからです。
なぜ怖いかと言うと、不安だったり、今それなりに安心できていればいいかなと思ったり、むしろ挑戦して失敗することの方を恐れているからです。
そして条件や枠のせいだと言いつつも、本当は自分が一番自分の力を信じていないのではないでしょうか。
これは自分の力に対する信頼の話です。
どうせできない
何をやっても失敗ばかりだ(だからまたきっと失敗する)
私は受け取るに値しない人間だ
と、自信を無くし、自分に対して否定的や批判的な気持ちを持つこと。
それこそが条件と枠という蓋になっていて、私たちをそれ以上上へ飛ばせることも、外に出ることもこと拒んでいます。
ただ、その自信のなさや恐怖はみんなあることだと思うのです。
むしろ、大きな責任を抱えた人の方が恐怖や不安は大きいでしょうし、抱えるものが大きい分、やみくもに蓋を超えることが出来ずに慎重にもなるでしょう。
恐いのも不安なのもみんな同じなんだ
そう思えれば少し楽になりませんか。
そして、いきなり身体の150倍も飛ぶように言われているわけでもありません。
いきなりはさすがに怖すぎて、いくら自分の力を信じていたとしても、普通にいきなりは怖いです(笑)
あなたにはそれが出来る可能性も力もありますよ、と言われているだけです。
ですので、今日は蓋まで飛んでみる、次は蓋のさらに先まで、という風に、小さな努力を積み重ね、実は出来るのだという事を思い出し、自信を取り戻しましょうという事なのです。
小さなノミが身体の150倍も飛べる力があるなら、私たちにはどんな力や可能性を秘めているのでしょう。
限界を決めているのは、いつも自分自身なのかもしれません。
いかがでしょうか。
今日もお読みいただきありがとうございます!