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脳機能の問題(運動性言語中枢って?)

2019年度(第108回)午後11問
運動性言語中枢はどれか?
1.中心後回
2.大脳基底核
3.ブローカ(Broca)野
4.ウェルニッケ(Wemicke)野
                 正解・・3

◇今回は解剖学の問題行きましょう!
運動性言語中枢を聞かれているということは、脳の機能について聞かれている問題ですね!ここまでは大丈夫?

では、ひとつひとつ解説始めます!

1.中心後回
大脳の外側の面に存在
体の各部位から体性感覚を受け取る役割がある(一次体性感覚野という)
体性感覚とは、皮膚感覚や深部感覚(筋肉や関節などで感知するもののこと)

2.大脳基底核
大脳の深い位置に存在
大脳皮質と視床・脳幹を結び付けている神経核の集合体
運動を調整(自分で意識して行う運動)、認知機能学習など様々な機能がある

3.ブローカ野
大脳皮質の前面に存在
言葉を組み立てて話す(発語)する役割がある(運動性言語中枢という)

4.ウェルニッケ野
左側頭葉に存在
音声言語を理解する役割がある(聴覚性言語中枢という)

と、ここまでで、正解はどれかもうわかりましたよね?

◇この問題をどう臨床につなげる?
イメージしてみてください。
・運動性言語中枢に障害が起こったらどんな症状がでるでしょう?

言葉を組み立てて話す役割が障害されるということなので、、言葉がうまく口から出てこない(全く言葉が出てこない)ただこの患者さんの場合、こちらの話した言葉はちゃんと理解しており、返答したいのにうまくできない状態。

・聴覚性言語中枢に障害が起こったらどんな症状がでる?

音声言語を理解する役割が障害されるということなので、、言葉はスラスラ発することができているのですが、会話にならない、返事の内容が嚙み合わない(ただそれが間違っていると理解することも困難)

◇こんな患者さんの対応をするときあなたができる看護はなんでしょう?
運動性失語のある患者さんは、話したいのにうまく話せないことでイライラしたり、周りに理解してもらえないことに困惑したり、、そんな患者さんにあなたができることはどんなことでしょう?これが試験問題を臨床に繋げること。あなたの看護について考えてみてね(^▽^)!


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