Java to PUML
Java用語20選を用いた説明文
Javaのオブジェクト指向プログラミングは、「クラス」、「オブジェクト」、「継承」などの基本概念を軸に構築されています。以下にJavaの主要な用語とその相互関係を説明します。
クラス (Class): クラスはオブジェクトの設計図として機能します。クラスには「フィールド」(データ)と「メソッド」(動作)が含まれます。
オブジェクト (Object): クラスからインスタンス化された実体であり、クラスで定義された属性や動作を具体的に持ちます。
インターフェース (Interface): クラスが実装するべき動作の仕様を定義します。「多重継承」がサポートされないJavaでは、複数のインターフェースを実装することでこれを補います。
抽象クラス (Abstract Class): 完全な実装を持たないメソッドを含むクラスで、派生クラスで具体的な実装を提供します。
継承 (Inheritance): 「スーパークラス」から「サブクラス」がプロパティやメソッドを継承します。サブクラスはスーパークラスを拡張して新しい機能を追加します。
ポリモーフィズム (Polymorphism): 同じメソッド名でも、異なるクラスで異なる実装を持つことが可能です。
カプセル化 (Encapsulation): データ(フィールド)を「プライベート (private)」として保護し、公開された「ゲッター (getter)」や「セッター (setter)」でアクセスを制御します。
コンストラクタ (Constructor): クラスの新しいオブジェクトを作成するときに呼び出される特別なメソッドです。
オーバーロード (Overload): 同じ名前のメソッドを異なる引数で定義できます。
オーバーライド (Override): スーパークラスのメソッドをサブクラスで再定義します。
静的メンバー (Static Member): クラスレベルで共有されるメンバーであり、オブジェクトの状態に依存しません。
パッケージ (Package): クラスやインターフェースを論理的にまとめた単位です。
モジュール (Module): Java 9で導入された、大規模なプログラムを整理するための構造です。
例外処理 (Exception Handling): 実行時エラーを処理する仕組みで、try-catch構文や「スロー (throw)」を使用します。
ジェネリクス (Generics): クラスやメソッドに使用する型をパラメータ化し、型安全性を向上させます。
イテレータ (Iterator): コレクション内の要素を順番に処理するためのオブジェクトです。
コレクション (Collection): データの集合体を扱うためのフレームワークで、「リスト (List)」や「セット (Set)」があります。
アノテーション (Annotation): メタデータとしてクラスやメソッドに付加し、コンパイラやランタイムに情報を提供します。
スレッド (Thread): Javaプログラムを並列実行する単位であり、「Runnableインターフェース」を使用して実装されます。
同期化 (Synchronization): 複数のスレッドが共有リソースを安全に操作するために使用します。