ENBをまとめなおしたので、かなり詳しいCOP29のこれまで(略語説明あり)
ENBはこちら。
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🌍 第29回気候変動枠組条約締約国会議(COP29) は、2024年11月11日からバクーで開催され、現在も続いています。主要な議題は以下の通りです。
新たな気候資金の集合的定量目標(NCQG)の設定
最初のグローバル・ストックテイク(GST)の結果への対応
化石燃料からの公正かつ秩序ある移行
適応の進捗状況の測定
損失と損害基金の運用化
以下、これまでのCOP29の進行をタイムラインに沿って詳しく見ていきます。
🟦 第1週(11月11日〜17日)
11月11日(月)
開会式
COP28議長のスルタン・アル・ジャバー氏が「団結し、行動し、成果を出す」必要性を強調。
COP29議長のムフタール・ババエフ氏は、COP29が「見逃せない瞬間」であると述べ、公正かつ野心的なNCQGの達成を促す。
議題の採択
議題の採択が数回延期され、開会式は開始から1時間で中断。
最終的にすべての議題が採択され、パリ協定第6条4項のメカニズムに関する決定も採択。
11月12日(火)
交渉の開始
多くの問題について非公式協議が開始され、交渉は夜まで続く。
国家元首と政府首脳の声明
各国のリーダーが国家声明を発表。
11月13日(水)
再開された開会プレナリー
G77/中国は、実施手段へのアクセスの重要性を強調し、バランスの取れたNCQGを求める。
先進国と途上国の間で、NCQGやGSTの結果への対応について意見の相違が浮き彫りに。
11月14日(木)
NCQGの議論
締約国は、新しいテキスト案を歓迎するも、重複を削除するよう求める。
SCFの議論
締約国は、常設金融委員会(SCF)の決定に関する意見交換を続ける。
11月15日(金)
交渉の難航
適応に関する議論が対立し、SBI議長の介入を促す。
NCQGの改訂テキスト
共同議長が改訂テキストを提示するも、さらなる合理化が必要とされる。
11月16日(土)
交渉の加速
締約国は、補助機関(SB)の閉会前に進展を図るため、問題解決に奔走。
NCQGの非公式協議
共同促進者が改訂テキストを紹介し、締約国に最新情報の提供を要請。
11月17日(日)
休息日
交渉担当者たちは、閣僚級会合に向けて準備。
🟩 第2週(11月18日〜19日)
11月18日(月)
閣僚級会合の開始
ババエフ議長が締約国にペースアップを呼びかけ、今後の協議の進め方を概説。
主要議題の焦点
資金:NCQGに関する閣僚級協議が予定。
適応:世界適応目標(GGA)に焦点。
パリ協定第6条:レジストリに焦点。
各国の発言
EUはGSTの結果を受けた強力な緩和成果を求める。
AOSISは、SIDSとLDCsへの資金配分を具体的に要求。
11月19日(火)
決定の採択
COPは、補助機関から提出された決定を採択。
CMAは、パリ協定第6条8項の非市場アプローチに関する決定を採択。
議論の継続
パリ協定第6条、適応委員会の報告書、GSTの手続きなど、主要議題について議論が続く。
適応計画の議論
議長国は、適応計画に関する議論を第2週に持ち越さないことを示唆し、各グループから失望の声が上がる。
🟥 主要な議題と対立点
NCQG(新たな気候資金の集合的定量目標)
途上国の主張
年間1.3兆米ドルの資金提供を要求。
資金へのアクセス改善、透明性の向上を求める。
先進国の主張
資金量の議論は拠出国の範囲や期間と合わせて行うべき。
投資目標の設定を重視。
GSTの結果への対応
途上国の主張
対話にNCQGを含めるべき。
先進国から途上国への資金支援に焦点を当てるべき。
先進国の主張
NCQGはGSTの結果ではないため、対話の範囲から除外すべき。
緩和野心と実施のための作業計画(MWP)
途上国の主張
途上国主導のトピック選定を求める。
先進国による資金と技術移転の提供を評価する必要がある。
先進国の主張
GSTの結果を踏まえ、NDCの強化を促す必要がある。