【野球】DeNAの下剋上
DeNAが戦前の予想を覆して下剋上の日本一達成です。
強力な打線はありますが、2桁勝ちしたまっとうな先発投手は東だけ。
昨年いたバウアーと今永が抜けたわけですから、お世辞にも投手力が
あったとは言い難いチーム状況でした。
近年下位チームが急激に成績を上げるときの状況として、"打ち勝つ"というのがポイントな気がします。野球は投手力というのはわからんでもないのですが、この考えには落とし穴があって、点を取られなければ負けることはないのですが、一方で点が取れなければ勝つこともないわけです。
ヤクルト連覇時も投手は奥川・高橋ぐらいしかいませんでしたが、村上・サンタナ・オスナ・塩見が打ちまくりましたし、オリックスが21年に最下位から優勝した時も、ラオウ・宗・紅林の覚醒がありました。結局のところ、短期間で強くなるのは打線強化が効果的だということだと思います。
セ・リーグの打撃チームと言えばヤクルトなのですが、今年はやはりDeNAではないかと思います。
とにかくセ・リーグでは打撃成績が突出しています。
投高打低のなかで、打率ランキングは.280で10位ですから、規定打席未満もいますが、打席数上位の5人がそれを超えている安定感が目を引きます。このメンバーに加えて、佐野・桑原も出塁率が高く、どこからでもランナーを出して点が獲れるメンバー構成となっています。まさに98年のマシンガン打線を彷彿とさせますね。
今年はなんといっても梶原の覚醒と山本の成長が大きいです。そんな中で、将来の主軸を期待されるルーキー度会の起用、後半から日本シリーズまでドラ1の森を出場させ続けられたのも、強力な打線が後押ししています。
そして精神的な支柱になりうる筒香の復帰も結果的に正解でした。
勝つときってこんなもんなんですよね。
個人的に一番厄介だと思ったのは森の成長で、来年開幕から出てくるでしょうから、森まで打ち始めたら正直手が付けられなくなりそうです。
巨人は1番打者に丸を起用する状態ですからまずはここの解決ですね。
あとは坂本・丸を実力で押しのける成績を残せる選手、岡本のメジャー移籍を睨んだスラッガーの育成が急務です。やはり相手に怖いと思わせかつ結果も残していることが大事になりますから、DeNAのような新星の台頭と
若手の成長に期待したいですね。