「果てない空」に3度救われた話。
小学6年生の頃、嵐の「果てない空」がリリースされました。二宮さんが主演を務めた『フリーター、家を買う。』の主題歌です。
当時は純粋に「自担のソロパートがあって嬉しいなぁ」とプカプカ思っていました。
その後、東日本大震災があった際には嵐さんはこの曲を何度も歌っていた印象です。特にレギュラー番組が再開した時にこの曲を歌っていて、良い曲だなと実感しました。
果てない空がそこにあるって 今確かな声が聞こえる
飛べない自分を変えていこうか 踏み出して何度でも
やり直そう 力強く
ドラマの”再起”のテーマを連想した歌詞だったのが、応援歌となると感動するものがあって。
ただ頑張れと言うだけでなく、失敗があるのも承知の上で前に進むしかないでしょと言っている気がしてなんだか嬉しかったです。
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とは言え当時も「名曲だな」としか思っていなかった。
そこから半年くらい経った時にふと車内で聞いた「果てない空」に涙が出そうになりました。
中学に入って勉強も習い事も頑張ってて、それなのに努力していない人がポテンシャルで上へ行く姿を目の当たりにしていた時。結局、意味ないんじゃないかって思っていたあの時。
涙の跡が乾いたら また呼びかけるから
答えてよ まだ見ぬ明日へ
1度も会ったことがなく、今後も会話すら叶わない嵐という存在をすごく身近に感じました。ただの歌だけど、まるで近くで応援してくれているような気になりました。
『涙の跡が乾いたら』って頑張っている姿を見ていてくれて、『また呼びかけるから』って共に頑張ってくれるってことなのかな。と今になって思います。
この1文で私は泣けたし勇気を貰えた。
この時私が欲しかった「頑張ったね」って言葉を嵐に言ってもらった気がしました。
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ずっと大切な曲だった「果てない空」に泣いたのが、2019年4月東京ドームのこと。
5×20 and moreのコンサートに当選し、
しかも人生初のアリーナ席。
このコンサートは1人ずつフューチャー曲が存在して、二宮さんは「果てない空」がその曲でした。
冒頭から二宮さんのソロで奏でられる「果てない空」
大好きなその曲が、大好きな自担の声で、目の前に広がっていて本当に感動しました。
今までにない幸せな気持ちで、推しててよかったって思いと、自担はこんなにすごいんだぞって誇りに思う気持ちでいっぱいでした。
休止発表や他アイドルの解散等を受けて、抱えていた推すことへの迷いがきれいに消え去った日です。私はこれだけ幸せなのだから、これからも応援しようと迷いから救ってくれました。
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そして今。
就活をしていて”フリーター” ”就活” ”面接” そういった言葉がリアルに感じるようになりました。何度も祈られる日々。何時間かけてもあっさりと縁を切られてしまう。
あのドラマで二宮さんが何度も面接に臨んではダメだった場面がフラッシュバックします。
今この曲を聴くと「まぁそういうもんだよ。上手くいくときも行かない時もあるんだよ」って二宮さんに言われた気がします。
また一つ星が流れたら 手を伸ばして そう掴めるように
個人的に流星群よりも山奥の空のイメージ。
目を凝らせばちょっと流れ星が見えるイメージ。
どの星に願いを託すか、
いつ目を凝らすか、
自分のタイミングと運でしかない気がして。
星を見つけても掴めるか分からない。
けど掴めるように。
そのイメージが今の自分に重なるような気がしてなりません。
就活を含めたこの先の進路。
どれを掴むか掴めるのか。
もう消えてしまった星は掴めないから次に託すしかない。それでも掴めるか分からない。そんなもんだから。
お前だけじゃないよって言われている気がしました。
こうやって歌に、アイドルに、声に救われることが多くて、本当にファンで良かったって思います。歌に救われるなんて大げさじゃないって感じます。