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彼等の見据える先と私の今

ジャニーズ事務所で今唯一推しているグループがLAに武者修行の旅へ出ることを表明した。

事前に予告されたインスタライブは、いつものあのゆるく特定の人に何故かお願いを乞いアーカイブが残してもらう、あれがないとの事前予告付き。
仕事帰りに何も考えずふわっとした状態で観ていたら、襲ってくる情報と自分の感情に飲み込まれた。
インスタライブで話している事、メンバー全員笑顔で、背中を押してほしいと言わんとばかりの表情で発信をしてくれる内容に、その時は感情の出所が何処かわからず、判らないまま涙していた。

判らないけど判らないなりに恐らくこれは”つらい”方面の感情であること必死に探り当て、地元に到着し田舎だしどうせ人も歩いていないしと缶チューハイをコンビニで買った。
まだライブ配信は続いていたので自転車を押しながら、配信を観ながら、アルコール片手に帰路についていた。
空きっ腹だったので酔いはすぐ回ったし、涙は余計止まらなかった。
なんだよ無期限って。
それは今じゃなきゃいけないのかよって。
まだまだこれから顔を広げていく場面だと思っていたのに。
配信の後、沸き切った脳味噌で、チケットからのご縁で繋がってよくしてくださっているファン歴ベテランのお姉さんが通話に付き合ってくれ、散々思いの丈を吐露した。

私は”頑張る”に疲れてしまったのでゆるりとではあるが、感謝メールやら声を挙げることに微力ながら貢献してきたつもりだ。
メディアにも取り上げてもらえる回数は私が好きになった当初より何億倍も増えたし、好きと言ってくれる人が身近にも増えた。
私の担当は頭脳明晰な好青年であることも相俟って近年ではクイズ番組等に出演し、それこそ他界隈時代からの友人からも『他の子はわからないけど、この人だけは知ってるよ!』だったり、横浜アリーナでのライブDVDを見せると、『え?ジャニーズJr.で横アリ埋まるの?なんでデビューしてないの?』と言われたりもした。
他界隈の現場では、大きな会場でチケットがソールドアウトしているのにも関わらず、パブサをかけるとあまりいいとは言えない座席が叩き売りされていたり、プレゼントコーナーでアーティストが引いた座席が空席であることが複数回あった。
当たり前にソールドアウトをしていて、メジャーデビュー前なのに北海道等のエンタメの中でもチケットが売れにくい場所を含むツアーを組むことができ、末席の可能性もあるチケットですら高額転売されているようなこの界隈はやはり特異なのだと改めて感じた。
それが為し得ても、まだまだなのはわかっているし、デビューしたからこそ広がるファンの層があるのはよーく知っているから、そこにこだわっていたのだが…。

8.8や、その後や、何度も苦虫を食い潰したような思いをしてきた。
こんなにもスキルが高くて、生真面目で、仲が良いグループなのに何でだろうって。
年齢もそんなに若いとは言い切れないフェーズに入っていたので焦りもあった。
その中でのこの発表だった。

配信を観ながら落ち込む自分の傍ら、冷静な自分もいて、海外に行かせるってことは事務所のお金で行くんでしょ?
それだけの価値が彼らにはあるし、いつだか帰ってきたときにはデビューやデビューに等しい高待遇があるんでしょ?とも考えていた自分もいた。
だが、速報として普段じゃあり得ないぐらいの紙面の大きさに載せられる記事には、副社長は「CDデビューを約束するものではない、抜き打ちで渡米して彼らをチェックする」とのこと。
散々自分のエゴみたいな舞台に何年も付き合わせて、その中で怪我もしながら必死にしている姿を見ているはずなのではないか?
何時も彼等は努力を怠ったことがあると言うのか?
抜き打ちでチェックってそういうことを言いたいんだよね?と私は憤怒した。
勿論記事の文面は幾らだって捻じ曲げられることは知っている。
が、幾ら上司や先輩の立場とは言え、受け入れ難い表現を氏がしているのは確かだ。
その間にも誰かしらを彼等の代わりとして使うのだろうか。
彼等以外に可能性を見出して世に出すのだろうか。
今ちょっと気になっているという層をみすみすと取りこぼすことも嫌だ。
'ジャニーズであること'と'ダンス'へこだわりを持つ”彼等の”と銘打ち作られたダンスチャンネルを、何故確実に同じ熱量とスキルでこなせない後輩グループに明け渡すのだろうか。
今、世界では悲しいこともたくさん起きている。その最中に行かせるという事実も嚥下しきれていない。
こんなところで喚いたってしょうがないことはわかっているが、未だ私は完全に前向きな気持ちにはなれない。

彼等が世界で活躍したい、とのことで、今回の決断に至るのは必然だったのかもしれない。
配信の際、普段最も軟弱な発言をしていたと思っていた子の発言するときの目が本気であったことは忘れられない。
沢山の前向きで温かい言葉を紡ぎこの旅のことを伝えてくれる7人はらしくてやっぱり彼等しか居ないんだよなあと感じた。
我々を信頼してくれているのを肌に感じられたのは本当に嬉しかった。
語学に関して、担当は堪能なので問題ないが、他の人はまず日本語をがんばれ…!と茶々は入れたい(笑)
こんだけ大手を振って行くんだから超ビッグになって帰ってきて欲しい。
等とポジティブな気持ちも持ち合わせている。
けれども、彼等は”ジャニーズ”なので、その面は絶対に失わないで欲しいなというエゴも有る。
彼らの背中を見送る事しかできないという事実は本当に不安で本当にもどかしい。

私は、私の担当をことをずっと好きでいられると思っている。直感だが。
今回のモヤモヤしていることも、彼等が帰ってきたら開き直ってけろりとしているかもしれない。
けれども、物理的距離を数年間開け、’好き’の熱量を保てる自信は正直に言って、私には無い。だって人間だし変わることは必然だもの。
私に、結末の見えない旅を応援なんて出来るのかなあ。
私自身がまだ何もわからない。なるようにしかならないのは解ってるけど。

一先ず、全員が心も身体も健康に過ごせて、彼等の夢への第一歩として大きな実りを得る旅となることを心の底から祈っている。
Travis Japanのことが大好きだよ!




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