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感情を科学する「楽観性でチャンスを掴む」
今回は「楽観性」についてお伝えします。
数年前から日本でもよく知られるようになったポジティブ心理学(ペンシルベニア大学 マーティン セリグマン 博士)や幸福学(慶應義塾大学 前野隆司)などが幸せの鍵として「楽観性」を取り上げています。
私は、企業や教職員などへ研修を行うことも多く、少し違った方向からできるだけ多くの方が納得いくように伝えています。
楽観性とは
楽観性の「楽観」と対義語である「悲観」には、共通点があります。
それは、リスク分析をするということです。
リスク分析をした結果、「リスクがあってもチャンスがあるならやる」選択を取るのが「楽観」、一方で「リスクがあるならやらない」選択を取るのが「悲観」です。
「楽観性」とは、リスクテイクしてチャンスを捕まえにいく能力と言えます。
私たち人間は地球上の動物で唯一「火」を使います。「火を使う」ということは、火傷をしたり、怪我をしたり、火事を起こしたりとリスクを伴います。つまり、私たち人間は地球上で唯一リスクテイクする動物であり、「楽観性」は、人間だけに備わった能力と言えます。
私たちは、火を使うことで様々な道具を作り、文明を発展させてきました。ついには、大きなリスクを伴う火薬や原子力といったものまで使うようになりました。
「楽観性」とは、私たちが進化していく鍵であり、全ての人間に備わった能力だと言えます。
楽観性は誰もが発揮している能力
私たち現代人も火を使う以外に人生で一度は楽観性を発揮していると思います。進学のための受験や進路選択、就職や職業選択などです。受験は落ちるかもしれないリスクを伴い、リスクを減らすために受験勉強をします。就職や職業選択は、本当に自分が思い描く人生になるか分からないリスクを取っています。
私たちは、個人においても楽観性を発揮し、リスクテイクしながら今日を迎えています。
「楽観的で在りなさい」と性格を変えるようなことを書いている本や伝えている人もいますが、性格を変えのは大変ですし、どうすれば変えられるかは未だ解っていません。
先に述べたように楽観性とは誰にでも備わっている能力であるので、私は「性格を無理に楽観的に変える必要はなく、必要な時に楽観性という能力を発揮してチャンスを掴みましょう」といつもお伝えしています。
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