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ZTE AXON 7 miniに機種変更
スマートフォンの話です。
モトローラ・モビリティ製のピュアAndroid端末「Nexus 6」を3年間愛用していました。出た当時にしては相当にハイスペックで、GoogleのOEMブランドだけあって常に最新バージョンのOSが降りてくる点がお気に入りだったのですが、さすがに3年も経つとガタが出始めてきていて。ところどころで処理がビジーっぽくなったりだとか、そもそもNexusブランドが終了してじきにOSアップデートもサポートされなくなるしで、渋々ながらも買い替えを検討せざるを得ない段階に入っていました。これまでだいたい2年スパンで買い替えてきたので、これはほんとに長く使ったほう。
買い替え最有力はGoogleのPixel 2で、昨年秋のプロダクト発表会を楽しみにしていたのですが、なんと(Pixelに続いて)今回も日本での発売はないとのこと!ショック。もう日本って、少なくともスマートフォン分野においては、最先端テクノロジーの恩恵を受けられる国ではないのですよね…。置いてきぼり感がすごい。
で、じゃあ何にするかというと、今ひとつピンとくる機種がないのです。超絶ハイスペックである必要はないけれど、四六時中使うものだから極力処理面でストレスを感じたくない。モトローラが好きなので、当然ミドルクラスのMoto G5 Plusとかは候補に入ってくるんだけど、カメラが出っ張っているのとか全体のスマートさがNexus 6に及ばない(個人の感想です)。HTC U11のSIMフリー版が出るとかいうのも気にはなりつつ、出ても7万円くらいでしょうみたいな。価格・デザイン・性能のバランス的にこれだ!という決め手に欠けるのです。
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そもそもNexus 6は名前が好きでですね。『ブレードランナー』を観ているから、尚更ネクサス6型というのに愛着がある。なので、多少の不便があっても乗り換えたい端末がなければ、もうちょいこれで粘るかなと思っていました。
…思ってたんですけど、たまたま30日のコミケ帰りに新宿のビックに寄ったら、スマホ売り場の一番目立つとこでZTEがキャンペーンを張っていて、AXON 7とAXON 7 miniの在庫処分セールをやっている。しかもなんか後者に至っては店頭販売価格が12,800円だという!
AXON 7はZTEのフラッグシップモデルで、VRのDaydream Ready端末にもなっているほどの高性能端末なのですが、そのいわゆる廉価版モデルであるAXON 7 miniも同じ2016年10月発売。Snapdragon 617でメモリ3GB、ストレージ32GBというミドルレンジの製品で、発売時価格が39,800円とかなわけですよ。発売して1年ちょっとでイチニッパとかって、ええ、めちゃめちゃ安くない?めちゃめちゃ安いですよね?(というのを店員さんにそのまま言った)
ただまあ罠があって、その場でざっと調べた限りAXON 7 miniのAndoroid最新バージョンは6.0.1で、以降のアップデート提供に関しても国内ではいろんな事情で望み薄らしい。現行のNexus 6が既に7だし、8.0(Oreo)のリリースも遠くないはずなので、そこだけがちょっと気になる。気になる、気になるにしてもこのお値段…!ほんとに欲しい端末が出るまでの繋ぎでいいから買っちゃおうかな。お姉さん在庫残り4台とか言ってるし…みたいな感じで。
買っちゃいました。左がNexus6、右が新しいZTE AXON 7 mini。
ていうかSIMフリースマホの機種変ってもはや何も気負うことのない、フツーのことなのですね。当たり前だけど、ビックの店頭で買うときに変な契約もなく、普通にお金を払って商品を受け取るだけ。家に帰ってSIMカードを差し替えてGoogleアカウントを設定して必要なアプリをインストールするだけ…。なんだ~って感じです。考えてみれば電話帳からメールから写真からアプリから、ほとんどのデータはクラウドにあるわけだし、移動しなきゃいけないものは本当に何一つとしてない。
唯一気を遣ったのはFGOとLINEです。FGOは、引き継ぎコードを控えて、それを新しい端末に入れたアプリに入力すれば全データを引き継げる。発行済みの引き継ぎコードが使用できるのは一回限りなので、念のため新しい端末側のアプリで再度引き継ぎコードを発行して控えておく。
LINEは、設定画面に「アカウント引き継ぎ設定」というのがあって、旧端末でONにしたうえで24時間以内に新端末からログインすることで引き継げる。トークのログは引き継げず、旧端末のデータは自動的に削除される点のみ注意。
ちなみに契約しているMVNO事業者はIIJ mio。nano SIMカードもNexusのものがそのまま使えました。IIJ mioいいですよ。ドコモ回線で普通に電話もショートメールも使えて月々1,800円足らずなので、散々ソフトバンクに高額の電話代払っていたのなんだったのかと思ってしまうし、日本でMVNOとSIMフリーの普及に尽力してくださった人どこの誰かは存じ上げないけれど、本当にありがとう…それしか言葉が見つからない…という感じです。
にしても指紋認証とかも完全に初めてなので、3年間のテクノロジーの進化をひしひしと感じている。AXON 7 miniの指紋センサーは背面にあるのですが、アンロックするたびに心のなかで原始人みたいにオーバーなリアクションをしてしまう。動作もキビキビしているし、処理面でのストレス全然ないです。
ただ、OSアップデート以外の罠がもうひとつあって、これWi-Fiの5GHz帯に対応していないのです。最初なんで繋がらないのかと思ってスペック表を見たら、明らかに上位機種のAXON 7と差別化している(AXON 7は5GHz対応している)。これに関してはまあ、自宅Wi-Fiに2.4GHzも立てているのでさしあたって大きな問題ではないのですが、ちょっとハマったので。
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というわけで、Nexus 6も無事に現役引退できそうです。これからは検証用端末として余生を過ごしてもらうつもり。ケースもフィルムも一切使わず、何度か落っことしたけど端に多少ヒビ入ったくらいで本当にタフな子だった。6インチの端末、いわゆるファブレットというサイズ感で買ったときはデカッと思ったけど、慣れたらチョー便利でした。新しいほうは5.2インチで、そういう意味では多少物足りなさはあるけれど、これも慣れかなあ。慣れだろうなあ。
Nexus 6とその前に使っていたMotorola RAZR M