【HMC5】お疲れさまでした
18日土曜日のニンジャヘッズクラブイベント「HMC5-踊るニンジャ学会-」にお越しいただいたニンジャヘッズのみなさま、主宰のベティ=サン&共演者のみなさま、そしてまたUstreamやTwitterを通じてワオワオしてくださったヘッズのみなさま、改めてお疲れさまでした。よく遊んだ。
物理的なイベントって地方の人はなかなか参加できないし、ましてや土日お仕事や家庭の用事で忙しいっていう人ももちろん大勢いるなかで、今回も70名ほどの集客があったのは本当にすごいことだと思います。小説のファンイベントだよ!
TLでおなじみの方々と初めてお話する機会もあって、気兼ねなく濃いニンジャトークができました。まずこれが何よりもうれしい(とはいえ、バタバタしており話しかけそびれてしまった方もたくさんいました)。今回参加できなかった方も、また別の機会にご一緒できたらいいなと思います。
そう、さっそく次回「HMC6」の日程が出ていて、2018年2月17日(土)とのこと!詳しくは公式サイトのアナウンスーンをご覧ください。
HMC6のDJを公募するんですか
ウワーッDJ/VJ公募!我こそはというニンジャヘッズの方は、レギュレーションをお読みになってぜひ応募してみては。タノシイヨ。
◇ ◇ ◇
というわけでHMC5のイベントレポートなのですが、今回はそんなに写真も撮っていないし、だいたいの雰囲気は前回まで(ニンジャヘッズクラブイベント「HMC4」お疲れさまでした)でお伝えした通りなので、省略で…。
今回も凄かった和刃=サンのニンジャ朗読劇
なお、メインフロアの様子はUstreamでのストリーミングの録画がしばらく残っています。ダウンロードなどはできず、公開されている期間も1ヶ月間ほどのようですが、雰囲気は伝わるかと!
◇パート1◇
ベティ=サン/R-9/ノロワレ=サン/和刃=サン朗読
http://www.ustream.tv/recorded/109881428
◇パート2◇
(続き)/北浜勇介=サン/もちよ=サン/ニンジャ学会発表/ズールー=サン
http://www.ustream.tv/recorded/109884855
◇パート3◇
(続き)/みつたや=サン
http://www.ustream.tv/recorded/109887893
◇ ◇ ◇
かけた曲について
今回はタイムテーブルの2番手ということで、かっちり決めずに様子を見ながらその場で選んでいきました。普段なかなか聞く機会のなさそうなテクノを中心にチョイスしています。太字が曲名です。
1. Cassegrain / Scythian
2. Ben Long / Control
3. Mike Parker & Donato Dozzy / Stegosauria
4. Developer / The Provoker
5. Lewis Fautzi / Blood (Exium Remix)
6. Gemini Voice Archive / Framauro's Plains
7. Roman Poncet / Lunacy
8. Judas / Revulsion I
9. Lex Gorrie & Ross Hillier / Damaged Goods (Stevie Wilson Remix)
10. The Advent & Jason Fernandes / Get Up (Industrialyzer Remix)
11. Vangelis / Blade Runner End Title (Dee Montero's Neo Noir Redux)
12. Introversion / Unmarried Old Man
13. BCR Boys / La Roche (Xhin Remix)
14. Olga+Jozef / Untitled (HU Remix)
15. Blue Hour / Common Ground (Mark Broom Remix)
16. 999999999 / X0001000X
17. Surgeon / Magneze (2014 Remaster)
18. Niereich vs Hackler & Kuch / Machine Funk
19. Cari Lekebusch / Motions Of Energy
"Control"は今年のお気に入りで、非常にオールドスクールなジャックスタイルのテクノ。トータルにかかったディストーションでがっつり歪んだサウンドと、2分くらいから入ってくるギュインギュインしたシンセ、ボイスサンプルがかっこいい。
この曲前回もかけましたね。Mike Parkerは私の大好きなアーティストで、アナログシンセでこういう展開の少ない地味な、しかしツボにハマると異様に気持ちいい曲ばかり作っています。本業は美術大学の先生で、レコードのジャケットも一枚一枚手刷りで作っているという、ほとんど同人作家みたいな。
GVAの"Framauro's Plains"も今年の曲で、私のなかではおそらく2017年ベストの曲です。2拍でループする教科書通りのめちゃくちゃシンプルなミニマルテクノなんですけど、こういうのが一番難しいんだ。延々と繰り返しながら収縮する覚醒的なシンセのフレーズもそうだし、細かく抜き差しされる音のひとつひとつの処理が完璧で、ずーっと、何時間でも脳を委ねていたくなる。
"Damaged Goods"のリミックスは半分くらいタイトルで選びましたが、曲自体の完成度もすごく高い。2分過ぎくらいからの、音数を減らしてリバーブで飛ばすタイプのブレイクは、定番の展開ながら熱い。レーベルのPlanet Rhythmは、世の中の流行りに惑わされずに20年くらい淡々と同じような重厚感のあるツールライクなテクノを出し続けていて、圧倒的に信頼のおける硬派なレーベルです。
Blade Runner (Dee Montero's Neo Noir Redux) **FREE DOWNLOAD** by Dee Montero | Free Listening on SoundCloud
ブレードランナーネタの曲はSoundCloudで見つけました。ドドデデドドデデというベースラインがキャッチーなだけに、リミックスものはジャンルを跨いで超たくさんあって、その中でもわりといいなと思ったのがこれ。元のBPMが120とかの横ノリのハウスなので、今回みたいに130で使うには何が合うかなあと事前にいろいろ前後に混ぜる曲を試してみたりはしました。
"Unmarried Old Man"は珍しいブルガリアン・ヴォイス("Erghen Diado"という有名な曲)をサンプリングしたダークな硬いテクノ。ブルガリアン・ヴォイスネタはそもそも『攻殻機動隊』で川井憲次がやっているし、ほぼサイバーパンクだ。
イタリア人の2人組らしいということ以外正体もよく分からない999999999の"X0001000X"という曲です。去年いきなり現れて、時代錯誤の脳筋アシッドテクノだけを連発しているという完全に最高のやつですね。お好きな方は昨日PVが公開された新曲の"X0003000X"も聴いてみてください。同じです。
90年代を代表するテクノ・クラシックス"Magneze"。ノロワレ=サンと事前に打ち合わせしたなかで話に出たので、久しぶりに使ってみました。私はこのレコードは同じのを何枚も買って、うち1枚を額に入れて飾るくらいの熱狂的なファンなのですが、ありがたいことにこれは2014年にリマスターが出てデジタルでも誰でも買えるようになりました。Surgeonは今でも現役バリバリのテクノおじさんで、最近はモジュラーシンセを取り入れたDJともライブともつかない、ワンアンドオンリーのパフォーマンスでもお馴染みになりました。
スウェーデンを代表するテクノアーティストCari Lekebusch(カリ・レケブシュ)も、90年代からのオールタイムフェイバリットです。聴けばそれと分かる絶対的な音の個性!キックの重さと独特のハネかたをするファンクネス、ハードウェアシンセを主体にしたブレないセットアップ、それにストックホルム・ストリートカルチャーに由来するアートワークやSF的世界観をハイブリッドに取り込んだ独特な作品を作り続けています。
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そういう感じで、今回は古い曲も新しい曲も、「テクノらしいテクノ」をあれこれプレイする機会をいただけて良かったです。ありがとうございました!