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native@茶箱 お疲れさまでした

11月24日、早稲田の茶箱さんでおよそ10年ぶりに主催したDJイベント「native(ネイティブ)」が無事終わりました。遊びに来てくれた方々、配信で応援してくれた皆さま、そして快くDJを引き受けてくれた仲間に感謝! どうもありがとうございます。

今回は特に凝った演出や仕掛けもなく、極力シンプルにして、好きな音楽を好きなだけ聴こうというコンセプトで進めていました。原点回帰ではないけれど、わたしにとっての自然体が12インチのレコードという形態でしたので、その文化に馴染みの深いDJたちに声をかけました。

イベントのもうひとつの裏テーマはジェネレーション(世代)。4人のDJの年齢がそれぞれ20代、30代、40代そして50代となったのは偶然ではなくて、この懐の広さこそが好きなもので繋がっているコミュニティの楽しいところだし、大事にしていきたいところでもあります。他のどこのクラブでもなく、東京で22年も続いている茶箱だからこそこういう企画ができる。

そしてまた、個人的にはコロナ禍からの完全復活の狼煙という意味合いもありました。わたしのここ数年のDJ活動のブランクは、やはり自粛ムードと無縁ではなかったし、みなさんの大事な健康を預かってイベントを企画することのリスクについて考えることも多かった。だから、ようやく体裁としてはコロナ以前とまったく同じように遊べるようになって、実際感無量でした。

イベントは午後2時半にスタート。イントロとして、初めにわたしが30分くらい早くも遅くもないテクノで繋いで、すぐに初手のToranekoくんにパス。

若くして経験豊富なDJだけあって、抜群の安定感でしたね。選曲・手数ともに熟練の腕前。知り合ったときから、いつか同じイベントで一緒にやってみたいと思っていて、今年の頭にR Loungeで彼のDJを聴いたときくらいから、何となくそろそろか、とイメージしていました。正直、彼がいまメインで取り組んでいる音楽スタイルからは少し外れたセットをお願いしてしまったのですが、文脈を読んでばっちり対応してくれて、さすがの一言です。次に呼ぶときはまた違うセットをお願いしようかな。

続くN.O.くんは、得意とするUKハードミニマルを軸にファンキーでパーカッシブな渋いグルーヴを聞かせてくれました。レアな音源を含むこだわりの選曲。彼との意気投合がなければ今回のパーティーはなかったか、あってもまだずっと先になっていた。遊びにきてくれた茶箱のテクノ仲間たちに紹介できたこともうれしく、ここからもっと機会が広がることを確信しています。当日のプレイリストはこちらで公開されています。

そしてSasakiさん、なんと茶箱でまとまった尺のセットをプレイされるのは10年ぶりなんですって。そんなイメージは全然なく、今回のブッキングによって思いがけず機会が作れて(そして快く受けてくださって)、本当に嬉しかったです。たぶん2005年頃からだから20年近い付き合いになると思うんですが、今も昔もぼくらの仲間でレコードでかっこいいハードミニマルといえば佐々木さん。久々に堪能しましたね。

今回、パーティーが始まって比較的早い時間から、最後の最後まで途切れることなくお客さんがフロアで踊ってくれて、すごく楽しんでくれているのが伝わってきた点が最高でした。イベント前までは、実は久々の主催でいくつか気苦労もあったのですが、始まってしまえば、もう茶箱の仕上がった環境と音楽には間違いないという安心感があって、それに人がついてきてくれている。当日ネットで情報を知って初めて遊びに来てくれた方もいて、人と人とのいろいろなご縁のありようを感じました。

Xのハッシュタグnativesbc上でもいろいろと盛り上げてくださり感謝。茶箱さんのTwitchでのライブ配信を通じても、常時20数人の方にご視聴いただけていたようで、ありがとうございます。配信の録画と、ブース内でエア録音していた音源が残っているので、こちらは整理してまた後日どこかで公開できたらと考えています。

今回は単発のパーティーで、特に次の予定はないのですが、以前までの長いブランクを経て、またこうした普通の遊びかたをしたいという思いはいっそう強くなりました。何と言ってもテクノが好きですからね。

筆者(佐々木さん撮影)
イントロ30分のプレイリスト
締めの60分セットのプレイリスト

会場でマイク録りした音源を編集して下記のサイトにアップロードしました。よかったら聴いてみてください。


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