Luna say maybe について語る
全人類、まずは動画をご覧ください。
以下、個人的主観のもと楽曲についての感想・考えを述べたテキストになっています。あくまで個人の感想であることをご了承ください。
「学園アイドルマスター、ふむ。どれどれ。」
程度で聴きはじめたらとんでもない楽曲と出会ってしまったので感想をドバドバ吐き出すために書きたいと思います。
この曲を聴いて、思ったこと・考えたことは以下の項目です。
言葉にできない言葉
自己否定と承認欲求
矛盾・葛藤・自己主張
項目ごとに詳しく話していきたいと思います。
1.言葉にできない言葉
誰しも言葉にしていない言葉ってあると思います。
イライラしたときにそのままぶつけずに頭の中で止めている言葉だったり、
悲しいときに上手く吐き出せずにいる言葉だったり…
他者と関わるときほど、言いたいのに言えない言葉は多くなると思います。
歌詞の中に、
”あっそう、終わりが来るなら 別に寂しくなんかはない 真実は⼼の奥の⽅”
というフレーズがありますが、これは言葉にできない言葉を隠している表現だと解釈しました。上手く吐き出せずにいて、ずっと心の何処かで葛藤してしまう気持ちでもありますね。本当はこうしたい!ああしたい!が自分でなんとなくはあるけれど、奥の奥にしまいこんで引っ張り出せなくなってしまう。違う言葉で隠してしまう。そんな気持ちなんじゃないかなと思いました。
YouTubeのコメントで解釈を見てなるほど!と思ったのですが、
動画冒頭の”あのね。”もこの表現ですね。
あのね。から先の言葉がエフェクターで別の言葉に変換されている、もしくは雑音でかき消される表現。
あのね。と句点で終わっているのも先の言葉が言えなかった表現なのでしょうか。(最後はあのね、と読点で歌詞が終わる)
しかも冒頭のあのね。はキーボードで打っているようで、MV作り込みすぎじゃない!?って思いました。すごすぎ。
2.自己否定と承認欲求
歌詞の中で度々、自己否定をする言葉が出てきます。
”⾜りない、こんなんじゃ誰も愛せないの”
”⾔葉⾜らず、失くしてしまう物ばかりだ”
”君に、半信半疑な素振りして ⼼、空回り、遠回り 最低だ、もう⼀回やり直せるのなら 素直になりたい、なりたい、なりたいと 願ったジレンマ”
とても他人事とは思えない突き刺さる歌詞に、考え込んでしまいました。
完璧主義で、承認欲求強めの考え方です。
向上心が強いことは良さではあるのですが、これが行き過ぎると自己否定ばかり心の中で強まっていくと思います。私自身とてもこの考え方に似ていて、人と距離を上手く縮められなかったり、心の葛藤でストレスを強く感じてしまうような時間が多いです。
これを治すにはダメな自分も含めて自分を受け入れることが必要であるとそういう本とか動画で何度も見かけてはいます。が、このタイプはそれを頭でわかっていながらそれではダメだ!と頭の中で葛藤もするので、その葛藤が歌詞に言語化されていて、刺さりました。
自身を認められないとき、人はそれを他者に承認してもらおうと必死になります。しかし、それでは救われませんね。なぜなら他者は自分の思ったとおりにはならないからです。(と、どこかの本で読みました。)
”⾃分のことすら愛せないまま 君のこと守れるのかな”
”全部、決めるのは、⾃分次第”
わかってはいるんです。けれど、そういう性格なのできっとどこかで思ってしまうタイミングもあるんだと思います。
だからこそ、ラスサビでとても救われたような気持ちになりましたね。
”これが、正真正銘の私だ! ⼤丈夫、もう怖くはないわ たまにつまづくことなら、あるけれど”
この歌詞が流れるたび拳をグッと握ります。ほんとに。
この楽曲に携わったすべての関係者の方にありがとうを伝えたいです。
救われた人がここにいます。ほんとうにありがとうございます。
3.矛盾・葛藤・自己主張
本編です。(?)
この楽曲では全体を通して、矛盾や葛藤をテーマにしていると感じました。
”⼤丈夫、世界はこんなに綺麗だと、 分かってる、分かってる、解ってる…わかってるよ! ごめんね。じれったい”
”I know, 輝くしかないこと ハイライト、塗り続けるしかない 真実はちゃんと、⾔わなくちゃね”
頭ではわかっているのに、言えない。
理屈ではこうであると知っているけれど、道のりは遠く果てしない。
そんな矛盾や葛藤をアップテンポで息継ぎがまるでない曲調で歌っていて、
その葛藤と向き合うことを自己主張という解決法で表現しているのが、アイドル・月村手毬なんだと、まさに証明した曲でもあるなと感じました。
”どうか、正⼼正銘のこの思いが 君の⼼(ところ)にちゃんと届くまで ここで、私、全⼼全霊で歌うから 待ってる、待っている だから、この場所を ⼤切にしたいの!”
”これが、正真正銘の私だ! ⼤丈夫、もう怖くはないわ たまにつまづくことなら、あるけれど1番特等席で君の笑顔⾒たいんだ 私だけの特権”
”⾒えない未来、⼿探り 今⽇もステージの上で証明して⾒せるから”
"君にまだ話せてないことばっかりあるんだ 聴いて欲しいの あのね、"
ラスサビ部分では強く主張が出るフレーズが多いですよね。
人によってはわがままに聞こえるかもしれませんが自己主張は、自己中心的とは似ていて違うと私は思います。
自分はこうである。こう思う。と伝えることは勇気がいることだと思います。嫌われるは誰だって嫌ですからね。けれど、そこに不安定で人間的な魅力が映るのだと私は思います。(自己中心的は、それを他人にまで求めた考え方だと解釈しています。)
最後に
聴いてほしいの あのね、
と主張した部分は文章だけ見れば自己中心的に聞こえるかもしれませんが、
自分はこう思う!と今まで言えなかった自分から、主張するようになった自分への成長的表現だと解釈しました。
ここまで長くなりましたが、言語化するのがあまり得意ではないので説得力があんまりないですね笑
一個人の感想を長文で書いてみました。しばらくは鬼リピして聴いていると思います!
ここまでご一読いただいた方、ありがとうございました!