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【函館→札幌】青春18きっぷで日本縦断旅をした話 6日目

どうも。εカタクチイワシです。長年の夢だった「青春18きっぷを使って鉄道で日本縦断」をやったときの記録です。12日間旅行したうちの7日間かけて南は鹿児島県の枕崎から、北は北海道の稚内まで旅行しました。

前日(5日目)の記事はこちら↓

前日は新潟から日本海沿いに進んで青森まで行き、そこからフェリーで函館まで渡りました。日本縦断旅行6日目の本日は午前中は函館を観光した後、札幌に向かいます。


北海道に上陸!

朝の3:20に函館港に到着。
すこし東の空が白み始めてきた感じがします。とはいってもまだまだ暗く、車通りもほとんどありません。まるで文明社会に自分ひとりしかいないようで、心細くもあり、開放感を感じたりもしました。友達とよくオールしますがそれでは味わえない感覚です。

日の昇る前の港町、函館


青函フェリーのフェリーターミナルは函館駅から離れているので、函館駅まで歩きます。
前日はろくに睡眠がとれなかったので歩きながら寝てしまいそうです。音楽とウミネコの鳴き声で必死に眠気をかき消して誰もいない街を歩いていきます。

1時間ほど歩いて空が白くなったころに函館駅に到着です。時刻は4:30。お空は目を覚ましたけれど、人間が活動し始めるには早すぎます。おとなしく駅の前のベンチに腰掛けて朝市が開くのを待ちます。

函館駅あたりから望む函館山
函館駅


目をつぶって意識を朦朧とさせていると、いつの間にか6時前でした。

函館朝市をブラブラ

まずは函館朝市で朝食。

6時半でもちらほら観光客がいる


函館朝市のなかのどんぶり横丁市場で海鮮丼をいただきます。どんぶり横丁には海鮮丼のお店がたくさんあるんですが、朝一番に行ったので全部のお店が開いているわけではありませんでした。ただ、朝一番でもどこにしようか迷えるほどのお店は開いていました。
「北海道のウニは本州のものとは全然違ってうまい」とみんな口を揃えていうので、ウニの乗ったどんぶりをチョイス。たしかに、回転寿司のウニみたいなドロッとした感触がなく、うまかったです。
サーモンは脂がのっていて甘く、美味でした。

これで2000円いかないくらい



朝から海鮮丼を食べて満足したところで、すこし朝市をブラブラ。いろんなお店があるなあと思って歩いていると、店頭のおばちゃんに「おにいちゃん、朝ご飯に海鮮丼はいかが」と声をかけられました。適当にあしらってしまえばいいものを、わざわざ丁寧に「ついさっき食べてきたんですよ」と答えてしまいました。今思えばこの発言が軽率でした。
「それじゃあお土産見ていき」と言われて、言われるがままにお店に入ります。いろんな海鮮があるなあとか気楽に思って、おばちゃんと流れのままに会話していたら、おばちゃんの口車に乗せられてそこそこの値段がするお土産を買うことに。
今更やっぱりやめときます、なんて言えません。宅急便の紙を書きながらそんなことを言える人を見てみたいものです。
ただでさえ移動にお金がかかるのに…
買ってしまったものは仕方ない。値段の張る分、家族が喜んでくれると自分に言い聞かせて気持ちを紛らわせます。
今回のことで、朝市には一人の時や寝不足の時に行くのは危険ということが身をもってわかりました。

湯の川温泉へ

沈んだ気持ちを温泉でさっぱりさせようということで、函館市電に乗って湯の川温泉に向かいます。

市電の始発電車で向かう


市電に乗るとすぐに睡魔が襲ってきて、気づくと終点の湯の川温泉駅でした。



湯の川温泉は朝早くから日帰り入浴をしているところがいくつかあり、朝一から活動している自分にはぴったりでした。
温泉に入る時も寝不足が祟って、鍵付きの靴箱を貴重品入れだと思って入れてしまったり、シャンプーとコンディショナーを間違えたり。なにしてんだか。
設備は少し古かったですが温泉は気持ちよかったです。

五稜郭へ

リフレッシュできたところで、お次は江戸幕府が実質的に滅んだ地、五稜郭に向かいます。
他のお城とは一線を画す特徴的なデザインを一度この目に収めたかった。それに今年のコナン映画でも登場したので来てみたかったんですよ。

五稜郭まではコナンラッピングの電車で移動



とりあえず五稜郭タワーに登ることに。
タワーのデザインも五稜郭に合わせてか幾何学的で無機質な印象でした。

五稜郭タワー


タワー自体そこまで高くないので綺麗に真上から見ることはできませんでしたが、ほとんど直線で構成されて対称性のあるデザインは、周りの民家やビルとは全く異なるものであり、中世ヨーロッパを想起させるものでした。

展望室から見た五稜郭


展望室では五稜郭の歴史がわかりやすく学べたり、土方歳三の像と写真を撮ったりすることができます。面白かったです。

逆光でわかりにくい


タワーの根元はお土産屋さんになっています。ついいろいろ買っちゃった。

どこにでもコナンがいる
これも土方歳三



今度は五稜郭の中に入ってみます。
なかにはこれでもかと桜の木が植えられていました。春に来たら絶対綺麗。残念ながら今は夏なので一面緑でした。

8月なのに朝顔咲いてた


郭の中央には復元された函館奉行所がありましたが、寝不足によるしんどさと、先ほど結構な額のお金を使ってしまったことから入りませんでした。せっかくなら入っておけばよかった。



今日は朝ご飯が早かったので11時頃ですがお腹が空きました。早めの昼食は函館名物のラッキーピエロで頂きます。
五稜郭の目の前にもラッキーピエロはあるんですが、並んでいたので今回は少し歩いたところにある店舗に行きます。
ラッキーピエロに到着。お店の外も中もごちゃごちゃした感じで面白かったです。


メニューが多すぎて何を頼んだらいいのか分からず、とりあえず人気No.1セットを頼みました。
注文を受けてから作るらしく、ハンバーガーとポテトはアツアツでした。

チャイニーズチキンバーガーとラキポテと烏龍茶


ハンバーガーは甘辛いチキンがゴロゴロ入っており、食べ応え抜群でした。
ポテト(ラキポテ)は太めのポテトの上にデミソース、ホワイトソース、チーズがかかっており、サイコーにうまかったです。この組み合わせが外れるわけがない。
ドリンクは烏龍茶でしたが、他2つの味が濃いめだったので口の中をすっきりできました。

函館駅まで市電で戻ってきました。


札幌までの長旅に備えて、函館駅前のハセガワストアでやきとり弁当を購入します。
豚串なのにやきとりって面白いですよね。最初は鶏だと思ってお店に行ったのにどこにも鶏が置いてなくてびっくりしました。
注文を受けてから店内で豚串を焼いてくれるのでお店の中はいい匂いがしました。今すぐ食べたい。

函館 12:35 → 長万部 14:56

いよいよ札幌を目指して列車に乗っていきます。
昔の名残なのか、函館駅はかなり大きかったですが、そこにディーゼル1両と特急1編成しか停まっていませんでした。これも時代の流れなんですかね。


寝不足が響いて爆睡してました。気づいたら長万部に到着。

長万部 15:30 → 東室蘭 16:54

長万部で一回駅の外に出ましたが、なんにもなかったです。いかにも北海道の特急が停まるだけの駅って感じ。


長万部を出てすぐに秘境駅として知られる小幌駅に停まります。何人か乗ってきましたがたぶん乗り鉄、撮り鉄の人だと思います。いや絶対そう。

ここからは内浦湾沿いを東に進んでいきます。

海をそばに感じながら函館で買ったやきとり弁当をおやつにいただきます。

やきとり弁当には豚串が3つ


たれの甘さと豚の香ばしさがマッチしていて最高においしかったです。
すこし食感の残ったネギがいい働きをしていて箸が止まりません。夢中で食べていたら箸休めの紅生姜を食べ忘れてしまいました。とてもおいしかったのでまた食べたいです。

窓の外に広がる海を眺めていたら東室蘭に到着します。

東室蘭 17:05 → 苫小牧 18:23

日が段々傾いて来ましたがまだまだ目的地は先です。
白老から沼ノ端までは日本で一番長い直線区間です。その距離なんと28.7km!だいたい東京ー横浜間の距離と同じくらいです。直線で有名な中央線も驚きの長さです。
ただ疲れすぎていてそんなことにかまっている余裕はありませんでした。

苫小牧 18:41 → 札幌 19:45

苫小牧からは進路を北にしていきます。
途中北広島でエアポート快速に乗り換えました。乗り換えなくても札幌には着くんですが、こっちのほうが20分くらい早く着きます。
そして日もとっぷり沈んだ頃に北海道最大の都市、札幌に到着です。

札幌駅

北海道大学の寮へ

今夜泊まるのは北海道大学の恵迪寮です。高校の友達が北大で寮生活をしているので、友達の部屋で寝させてもらいます。
ということで、歩いて北大へ。

北大の構内には割とすぐに入れるんですが、そこからが長い。しかも木が生い茂っていて、街灯は少なく、友達に野生動物が出るとまで言われる始末。かなり怖かったです。友達と一緒じゃなければ多分泣いてた。
野生動物に遭遇することなく、無事に恵迪寮に着きました。

恵迪寮に泊まった別の友達に「恵迪寮は汚いからろくに寝られなかった」と言われて覚悟していたんですが、足の踏み場がないほどにゴミや漫画が散乱しているといったことはなく、壁にビジュのいかついポスターが貼ってあったり、や落書きがしてあったりするくらいで、割とこぎれいでした。なんならうちの大学のサークル棟のほうが汚い。
部屋に入ると、壁に落書きがしてあるのが気になるくらいで全然快適でした。壁にうちの大学のポスターが貼ってあったので、記念にそのポスターに落書きしました。いやあ我ながらおもしろいんじゃないの。

部屋の落書き



北海道の夜は涼しく、気づいたら寝てました。マジで疲れてました。明日の朝はゆっくりなので思う存分寝たいと思います。


明日は旭川まで移動して旭川の街をブラブラしたいと思います。それでは。

本日の移動距離

函館本線(函館ー長万部)112.3km
室蘭本線(長万部ー苫小牧)135.2km
千歳線(苫小牧ー札幌)71.2km

合計 318.7km
本日までの移動距離 3711.3km

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