欧米との伝え方の差はコレ(No.175)
こんにちは、最近、海外の資料ばかり読んでいる天野です。
資料とは具体的には政府が公式に発表する白書やそのウェブサイト、
年報などです。
グラフや表がたくさん登場します。
最初は“欧米のドキュメント(資料)はなんてスッキリしているんだろう“
と思っていましたが、それが進むと日本の資料(特に官公庁のもの)は、
ガチャガチャすぎて見ているのも辛くなります。
多くの日本人は海外の資料に触れる機会はなく、日本の資料しか
見たことがないので気づいていないだけかもしれませんが、
おそらく私たちはかなりのストレスを受けているはずです。
欧米で作られた資料を眺めて、日本の資料と何が違うんだろう?
と考えてみました。
違い①
フォント(文字の種類)が単一
アルファベットしか使わないからか、フォントもほぼ単一なので
統一感がある。
違い②
黒い線が出てこない
表に使われることが多い枠線・罫線、グラフの要素を囲む枠線が
ほとんど排除されています。
(ゼロではない)
図表に使われる線は黒が主流ですが、この黒い線が紙面や画面を
汚してしまうのです。
黒い線を使わないだけでスタイリッシュになりますよ、
ということはこれまで書籍でも何度もお伝えしてきましたが、
黒線に着目して欧米と日本のグラフィックを比較すると、
その差歴然です。
日本と欧米で使うパソコンが違うのか?
と考え込んでしまいました。
おそらく、一般人はウインドウズのエクセルやパワーポイントを
使っていると思います。
これは推測ですが、海外の公式のドキュメントはデザイナーに
発注し、その人たちはMacのデザインソフトを使っているのでしょう。
そして、日本人はモッタイナイから外注をすることなく、
自分たちで作ったグラフィックをそのまま使用…。
それでこのような差が出てくるものと考えられます。
スッキリ見せて、相手にストレスをかけないようにするには
・スッキリしていると感じる資料にたくさん触れてその特徴をつかむ
・それをマネて再現してみる
これをやってみてください。
手っ取り早くスッキリさせるには、図表から黒い線を省く。
これだけであなたの作る資料は周囲から洗練されたものだと
見られるようになるでしょう。