中国は世界を分断する挑戦者
不和から悪化する世界
日本では3年前の2020年に日本上空を飛行する気球が報道で報じられたが国籍不明の気球として終わった。だが2023年2月にアメリカは中国の偵察気球と公言すると中国は気象気球だと反論した。この結果、気球の国籍が確定する。
アメリカは偵察気球と断定し2月4日にアメリカ上空で撃墜する。中国は気球撃墜を非難するがアメリカのバイデン大統領は謝罪しないことを公言。米中関係は悪化し中国はロシアへの急速な接近を露骨に示す。これに対してアメリカは偵察気球の写真を2月22日公開。同じ2月22日に中国の王毅外相とプーチン大統領がロシアで会談していた。
1970年代からの挑戦
中国は以前からアメリカに対抗意識を持っていることは知られている。1970年代の中国から見れば世界の頂点に君臨していた中華思想を持つが、現実を見ると世界のリーダーはアメリカであり現実の中国は後進国だった。しかも世界は中華思想ではなく強国のリーダーで動いている。全てが中国の世界観とは異なるので不満を持っていた。
そこで中国は軍事力強化に邁進しアメリカを打倒する未来を夢見ていた。1980年代になっても技術不足でアメリカ軍の脅威ではなかった。それでも中国は原子力潜水艦を保有し戦力強化を突き進む。
状況が変化したのは1990年代の後半からだった。インターネットが誕生しアメリカ主導で世界への普及が始まった。2000年代になる時にはグローバル・スタンダードとして世界に定着した。グローバル・スタンダードの実体はアメリカン・スタンダードだが、皮肉なことに世界に押し付けたグローバル・スタンダードが中国を急激に経済成長させた。
何故なら中国は安い人件費を武器に中国で生産する…………
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