<イベントレポート>KENPOKU PROJECT E 公開作戦会議#1
こんにちは!えぽっくの若松です。
19名で活動するKENPOKU PROJECT E(プロジェクトE)は、地域おこし協力隊着任1年目から3年目まで幅広いメンバーが活動しています!
10月から月に1回「公開作戦会議」という形で、プロジェクトメンバーが自身の事業を紹介し、参加者と交流しながら自身の事業についてのアイデアを醸成するイベントを開催しています。
今回は、10月25日に実施した第1回公開作戦会議の様子をお届けします。
INORI
最初の話者は2021年6月着任したINORIさん。常陸大宮市を拠点に活動しています。本州最北端の青森県外ヶ浜町出身で、着任前は芸能事務所に所属しながら、MCや映画舞台などの俳優をしていました。現在も俳優・声優としての活動を続けながら、プロジェクトEに参画しています。
INORIさんは現在WISH HOUSEという自然・農業・林業体験のコニュニティを運営しています。「都市と農村・地域とひとをつなぐ循環型社会を共創する」というテーマで、里山の自然の中で子どもと大人が互いに学び合えるような体験を提供しています。農業体験、映画祭、映画作りワークショップなど、里山という場と彼女の経験を活かした活動を展開しています。
今後は古民家再生、農泊、シェアカフェの運営など事業の幅を広げる予定です。「人が資源」という思いを軸に、子どもの笑顔が溢れる地域の実現に向けて彼女の活動は続いていきます。
菅野光博
2022年5月に大子町に着任した、通称ミドリノヒトこと菅野光博さん。着任前は大手企業でエンジニアとして勤め、退職後ジャンク家電の修理販売やエンジニア向けのシェアハウスの立ち上げ・運営などをしていました。その経験から、プロジェクトEでもエンジニア向けゲストハウスの立ち上げに取り組んでいます。
現在は、コロナで廃業してしまった8LLLDDKKKの元旅館をエンジニアをはじめとしたノマドワーカー向けのゲストハウスにリニューアルするため、宿泊環境の整備や、顧客となるエンジニアのコミュニティづくりに取り組んでいます。ゲストハウスという場の提供にとどまらず、各地から人・もの・情報が集まる拠点としてこの場を構想しています。
今後の展望としては、エンジニア向けのイベントの開催やスマート農場の運営などに取り組む予定です。ブレないコンセプトを持ち、人を巻き込みながら田舎にイノベーションを起こそうとする菅野さん。今後の取り組みも目が離せません。
鈴木友貴
続いては「サウナ協力隊べるつり」こと鈴木友貴さん。岐阜県関市出身で、2021年8月に大子町に着任しました。高校時代をコスタリカで過ごし、そこでエコツーリズムを学びながらサステイナブルな社会・自然・経済について関心を持つようになります。そんな彼の掲げるミッションは「自然と人を繋ぐ空間を想像し、人、地域、地球をサステイナブルに」です。
プロジェクトEでは「人と自然を繋ぐサスティナブルなサウナ造り」に取り組んでいます。テントサウナ体験の提供、サウナを含めた自然を用いたアクティビティの体験ができるゲストハウスの運営、サウナプロデュース事業など、活動はサウナを軸に多岐にわたります。
大子町の特産品であるりんごを水風呂に浮かべたサウナイベントや、鹿島サッカースタジアムを貸し切ったサウナイベントの開催など、常識にとらわれない発想で「サウナ×サステナビリティ」を摸索するべるつりさん。サウナ―を中心にコアなファンコミュニティが育っています。
中村聖
2020年2月に大子町に着任した中村聖さん。学生時代に建築を学び、卒業後は建築設計事務所に就職、大子町に移住後は、「家具と空間と地域のデザイン」をテーマに建築活動をしています。
大子町へ着任し、林業の衰退、職人の高齢化と後継者不足、空き家問題など地域の課題に触れる中で、建築を軸にビジネスを確立していきます。空き家から回収した古家具のリメイク販売やオーダー家具の受注生産、リノベーションの設計・施工などの建築事業の他にも、2022年5月にはコーヒーと家具のお店「hajimari」をオープンしました。
建築のスキルをもとに、自分で考えたものを自分で形にする、その面白味を味わいながら活動する中村さん。2023年にはプロジェクトEを卒業する予定ですが、今後の活動もぜひご注目ください。
的場悠人
最後の話者は「ヨガの種蒔く人」的場悠人さん。2022年4月に大子町に着任しました。幼いころサッカーの研鑽の中で古武術に関心を持つようになり、学生時代にはインドへヨガの探求の旅に赴き、プロジェクトEでもヨガをテーマに活動しています。
現在は大子町冥賀の築150年超の古民家を拠点とし、半農半ヨガ民泊をオープンするための準備をしています。拠点である「呼吸する家」を守るため、茅葺屋根の再生にも取り組んでいます。他にも、対話型ヨガクラスも実地・オンライン・出張と多様な形態で開催しています。また、百姓見習いとして農薬も肥料も使わない自然農にも挑戦しています。
哲学的な内省とヨガを通じた対話を重んじながら、環境と調和する持続可能な暮らしを探求する的場さん。種から芽吹いたばかりの彼の活動を育ち地域に根付くよう、応援していきたいものです。
交流会
5人のメンバーのトークセッションが終わった後は、メンバーと参加者の交流会がブレイクアウトルームに分かれて行われました。
ブレイクアウトルームでは、プロジェクトEメンバー1人につきファシリテーターが1人つく形で、参加者との交流会が行われました。部屋によって5-10名程度の参加者がいましたが、どのルームでもメンバーへの質問や意見が盛んに発言されました。
INORIさんの部屋では、農業体験を入り口にした耕作放棄地や担い手不足の解決の可能性や、プログラミング教室との連携、竹炭づくりを教えてもらうといった意見がでました。
菅野さんの部屋では、収益化の目途や顧客づくりのためのステップについて、現状のゲストハウスのハード面の課題などについて意見が出ました。
鈴木さんの部屋では、袋田の滝一強の大子町の観光を、どう地元の観光資源を掘り出し連携しながら作っていくかについて、また、地元の若者の巻き込みについて意見が交わされました。
中村さんの部屋では、空き店舗の改装に感心がある参加者へのアドバイスや、今のビジネスモデルを確立するに至った背景についてなど、中村さんの活動を参考にしたい参加者が集まり質問がでました。
的場さんの部屋では、「幸せが循環するアイデア」というテーマで、幸せを感じる瞬間やお金を稼ぐことだけではない豊かさについて意見が交わされました。
それぞれの部屋で個性的な参加者との交流会、今後の活動の種が見つかり育つことを願っています。
全体参加者が50名となった第1回公開作戦会議。シリーズ第1弾として順調な滑り出しとなりました。
活動発表とクロージング部分は、動画でも公開しています!
気になる方はぜひチェックしてください。
次回の公開作戦会議は11月15日(火)19-21時開催です。
お申込みはこちら▶https://kenpoku-project-e-1115.peatix.com
次回も個性的なメンバー4人が登壇します。ぜひご参加ください!
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