ホームスクール 3つのタイプについて 遊行(ゆぎょう)とは
※画像は3歳の時、スリランカの名も無き寺院にて
◆ 神奈川県で、妻と息子(2011年生まれ、現在11歳、小学6年生の学年)と3人で、旅と音楽と哲学を中心にホームスクーリングしています ◆
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ホームスクールを始めて6年目、学年的には息子は小学6年生になり、私が別サイトでホームスクール・ブログを始めて4年が経ちました。
この6年間の経験で、ホームスクーラー(ホームスクールを行っている家庭)には、大きく分けて3つのタイプがあると思いました。
不登校からのホームスクール
「不登校からのホームスクール」とは、元々は学校に通っていたが何らかの理由で不登校になり、家庭でのホームスクーリングを始めたホームスクーラーのことです。
この「不登校からのホームスクール」が、日本のホームスクーラーのほとんどを占めるのではないかと思われます。統計で調べたわけではありませんが、体感的には90%ぐらい。こどもが学校へ戻って欲しいという気持ちと、このままホームスクールの道を突き進むかの2者択一の葛藤、親が忙しい場合が多く家庭でこどもを見る時間が少ない為、学校以外のこどもの居場所(フリースクールなど)を探す事が多いようです。
英才教育としてのホームスクール
「英才教育としてのホームスクール」とは、公立学校の教育では飽き足らず、私立学校の教育では費用対効果が悪い為、ならば親がこどもの家庭教師になろうと、教育を重視したホームスクーラーのことです。親が積極的にこどもの教育を支援し、座学だけでなく経験も重視し、語学・数学・科学技術・芸術・スポーツなどを習得するのに惜しみなく協力をします。中近世ヨーロッパ貴族の教育に近い感じがしますよね。
遊びとしてのホームスクール(←私達はココ)
「遊びとしてのホームスクール」とは、人生の中で一番遊びたい時期、1度しかないこの「こども時代」を大いに楽しんで過ごしてほしいと親が願うホームスクーラーのことです。
ここで言う「遊び」とは、かなり広範囲の事を言い、公園で遊んだり、海で泳いだり山に登ったり、旅をしたりキャンプしたり、カードやゲームで遊んだり、鬼ごっこをしたり、本を読んだりマンガを読んだり、工作をしたり、絵を描いたり音楽を演奏したり、料理をしたりスポーツをしたり、学校で言う「技能4教科」+「こどもの遊び」という感じでしょうか。
遊びを通じて「戯れ」から、いかに「遊行(ゆぎょう※)」へと進んでいけるか? が重要かと思いますが、まずはこどもが笑って楽しく過ごすことが第一の目的です。
※遊行(ゆぎょう)。鎌倉仏教の1つ、時宗を興した一遍上人は踊りながら念仏を唱え日本各地を旅した(遊行)ことから遊行上人と呼ばれる。このブログでいう「遊行」とは、遊び歩きながら人生を旅をする「人生=旅=遊び」という意味で用います。私は真言宗の形式仏教徒(ほぼ無宗教)ですが、空海や一遍や道元が好きです。
以後、1つ目のホームスクーラーを「居場所型」、2つ目を「英才型」、3つ目を「遊行型」と呼ぶことにします。
居場所型、英才型、遊行型の違い
3つのホームスクーラーの違いとして、「学校」との関わり方があります。
「居場所型」のホームスクーラーでは、元々は学校に通っていて今は通っていない、そこでまた元の学校に戻るのか? それともフリースクールに所属するのか? 常に所属先との関わりを意識してますが、「英才型」「遊行型」のホームスクーラーでは、初めから学校に通っていない、学校に期待していない場合が多く、学校や所属先を念頭に置いていません。
なので「居場所型」では、籍を置いている公立学校や(※)、通っているフリースクールとの関わりが常に関係し、どの団体を選び、どう関わるかでこどもの成長が大きく変わる為、親がどの団体を選択するのかが、とても重要になってきます。
※文科省非認定のフリースクールや私塾に通う場合は、地元の公立学校に籍を置いたまま通うことになります。卒業の資格はフリースクール卒ではなく、籍がある公立学校卒になります。
「英才型」「遊行型」では、親の個人的判断での教育になるので、親の方針によってホームスクールの形は千差万別になります。こどもの教育を親が一身に受ける感じですね。ただ、親が一方的に教育を押し付けるというよりは、親が選択肢をいくつか用意し与えた上で、選択自体はこどもの自主性にまかせる場合が多いので、あくまで親は補助役であって、主役はこども自身になります。
所謂「自由とは何か?」の問答になってしまいますが、放蕩と自由を履き違えることなく、自由には責任が伴うことを自覚した上で、何時どのタイミングでこどもに「自由」を与えるか? という、なかなか難しい役目を親は担っています。
このようにホームスクーラーとは、大別して2つ、「居場所型 90%」と「英才型・遊行型 10%」に分かれます。
この3者は全てまとめて「日本のホームスクーラー」ではあるのですが、思っていた以上に、各々のタイプが違うなぁ、というのがこの6年間、ホームスクールを行ってきて感じた感想なのです。
ホームスクーラーと言ってもひとくくりには出来なくて、知りたい情報や、行っている教育活動、進んでいく方向性、それらが各々違うので、これらをいっしょくたにするには無理が出てくるのです。
そこで私がお勧めするのは、もしホームスクールを行っている仲間を見つけるのなら、なるべく同じタイプのホームスクーラーを見つけるのが良いかと思います。
「居場所型」なら「居場所型」
「英才型」なら「英才型」
「遊行型」なら「遊行型」
というのもこども同士が似ている以上に、親同士が考えていることが似ているからです。
「居場所型」なら、どうやって学校に戻れるのか、どのフリースクールが良いかなどの話で気が合うでしょう。自分たちで新たな居場所を作ることもできます。「英才型」なら、どういった教材や、スクールや、体験学習やワークショップ、塾が良いかの話で合うでしょう。「遊行型」なら、お互いに一緒に似たような遊び方ができるでしょう。
もちろん、この3者は厳密に分かれているわけではないですし、3つのタイプの垣根を越えて交流することも良いことで、むしろそれはとても大事な事だとも思います。そうではありますが、同じタイプに絞って仲間を探すのも、1つの手かと思うのです。
私達親子のホームスクールとは、典型的な「遊行型」タイプです。それに少しだけ「英才型」もやってきました。7:3、ぐらいの割合でしょうか。小学5年生の学年まで、このような割合で遊び中心に過ごしてきました。6年生の学年になってからはこの割合を5:5にして、遊びも勉強も楽しくやっていこうと思っています。
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◆ 中学入学まで残り半年。親が表に出て友達を探すのは残り最後の半年のつもりで、noteで書くことによって息子のホームスクール友達を探しています。これから書くいくつかの記事を読んで、息子と遊んでみようと思った方は、是非ご連絡ください ◆
episteme-homeschool@yahoo.co.jp