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Blackmagic URSA Cine Immersiveで撮影したい「いまを生きるということ」

Apple Immersive Videoの衝撃

2024年3月、Apple Vision Proを手に入れて最初に思った感想は「ようやく本物を手に入れた」だった。10年以上XRデバイスを触り続けてきて初めて納得いくものに出会えた感覚。

中でも衝撃だったのはApple Immersive Videoだ。これまで様々な立体映像を体験してきたが、どこか「作り物」や「頑張って立体にしたもの」という印象が拭えなかった。映像の歪みやノイズが、その「作られた感」を主張していたように思う。

しかしApple Immersive Videoは違った。違和感が一切ない。目の前に世界そのものが現れる。体験した人の中には「現実よりもきれいに見える」と評する人もいた。

「現実よりもきれい」とはどういうことか

私たちは実は、本当は、自分たちが思っているよりも美しい世界に生きているんじゃないか?
ただ、日々の生活の中で、その美しさは当たり前のものとなり、少しずつ色あせて見えるようになっているのではないだろうか。

例えば、初めて訪れる場所で目にする海や街並みは、いつも鮮やかな感動を伴って心に刻まれる。Apple Immersive Videoは、そんな「瞬間移動」のような体験を可能にする技術なのだと思う。

価値を信じられる技術に出会えたこと

最初にApple Immersive Videoを体験した時、私は「これを撮影できるなら全財産を差し出してもいい」と本気で思った。そして昨年12月、Blackmagic URSA Cine Immersiveの予約購入が可能になった時、迷うことなく決断を下した。

必要な機材を含めると700万円。普通のXRが本業ですらないサラリーマンにとってあまりにも大きすぎる。感動したからだけでは許されない。
国内コミュニティへの貢献も考えなければならないし、コスト回収するためのマネタイズも考えなくては。

だが、ビジネスとか成功とか関係なく、価値を信じられる技術に出会えたこと素直にうれしい。人生にそう何度もあることではないだろう。

これから撮りたい世界

私が最初に撮影したいのは、特別な場所ではない。今住んでいる銀座や築地の街並みだ。なぜなら、このカメラには「なんでもない世界」の中に隠れている美しさを映し出す力があると信じているからだ。

私たちは今この瞬間も、驚くほど美しい世界の中で生きている。その当たり前の真実を、もう一度鮮やかに感じられる映像を撮りたい。それが、私がBlackmagic URSA Cine Immersiveに託した想いだ。

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