文系の人間が考える低学年の算数脳開発(2)
意図的にトレーニングできる!?
前回は、低学年キッズは計り知れない能力を秘めているという話しをした。
算数・数学の素地を、この時期に意図的に育むことができれば、その子の成長、あるいは将来の選択肢の幅を広げることに大きな貢献ができるのではないかと思う。
前回触れたように、空間認識や算数的なロジカルな思考を感覚的に身につける場合、9歳くらいまでが限界と言われている。
では、この年代の子どもたちに、意図的に算数脳開発のトレーニングを与えたいと思った場合、一番大事なことは何だろうか?
楽しくないとやらないぞ!
その答えは明白で、「楽しいこと」が絶対条件である。無理強いをするトレーニングは逆効果であり、嫌いにさせる可能性が高い。当たり前である。苦言を呈して感謝されるのはもっと後である。没頭する、あるいは、そこまではいかなくてもやっていると機嫌が良いくらいでないと続かない。
算数の学習で、誰でも好きになるなんてことがあるのか?
それが、あるのだ。
勝ち負けがつくゲーム、ポイントがもらえる、ポイントを貯めるとカードがもらえる、それをコレクションするetc
絶対楽しいに決まっていると思わないだろうか?
もちろん、内容自体が楽しいものであるのは大前提である。
迷路、ブロック遊び、立体パズル、相手の手持ちカードの数字を当てるetc
子どもたちが好きそうだと思わないだろうか?
これらの内容に、時間制限やできた時のポイント数などのルールを決めるとゲーム性が高まり、俄然張り切り出す。そして、どんな卑怯な手を使ってでも勝とうとする。それが熱中ということだろう。
勝ちにこだわって何が悪い!
平等、勝ち負けをつけない、何かが貰えるから頑張るのは卑しい、などの考えは子どもに通用しないし、そんな危機なピュアさはただのスポイルだろう。大事なのは、フェアに競い合うことだ。だから、ルールがあることが大事なのだ。
そして、時には教えないことも大事である。
ルールさえ教えて、あとはトライ&エラーを繰り返し、「間違えてもいいんだ」ということを理解してもらうことが大切なのではないだろうか。
あくまで、子どもたちは、遊んでいる、ゲームをしている感覚に楽しさを覚えるはずだ。
だから、大事な学びは、遊びの中からしか生まれない。
Algo Clubを担当する中で、そのことに気が付けたことは、ラッキーだったと思う。
また算数脳について触れなかった。
次回こそ、算数脳について触れていきたいと思う。