高校入試の「傾向」に注意!
5月12日(日)に毎年恒例のオンライン入試報告会を実施する予定です。
今年は、自分は高校受験の英語についてお話しする予定です。
ご興味のある方はぜひ、ご視聴ください。
さて、その場でお話しする予定の内容の一つに「傾向と対策」があるのですが、このトピックに対して疑問を感じられている方も多いのではないかと思っています。
だったら話すなよ、と思われるかもしれませんが、大事なことなのでトピックとして挙げています。何が大事なのかということなのですが、
傾向なんてものはない
ということなのです。
もちろん、微細なトレンドや流行のようなものはありますが、それは枝葉の部分であって、幹の部分に関して言えることは一つしかないと思っています。
例えば、文章題内容の傾向として「AI関連」のものが多くなっているとします。
テクノロジーの進展によって社会の枠組みが変わる中で、だれもが意識せずにはいられないトピックなので、英語の試験のトピックで採用される数が増えるということは、極めて当然のことだと思います。
「なるほど!AI関連のトピックが増えているのか!」
と喚起したところで、
「じゃあ、どうすれば入試で得点できるようになるのか?」
という疑問が次に浮かんでくるはずです。
「AIについてもっと知る」
が、答えになるでしょうか?
AIについて出なかったらどうするのでしょうか?
チンパンジーの生態についてのトピックだったらどうでしょう?
そう考えると、文章題で扱われる内容に振り回されるよりも、まず鍛えるべきは「英語力」のはずです。なので、幹に相当する部分というのは、
真正面から英語力を鍛える
ということになります。
誤解のないように言っておきますが、社会の世相を反映したトピックを知ることは当然大切なことですし、常々そうしろということを言っています。10年先のことなんて誰も予見できない世の中で、その時代を生き抜いていかなければならない中学生のみなさんが、情報に敏感でないというのは致命的なことですから、当然、世の中のトレンドに興味をもっているべきなのです。
しかし、そのトピックが書かれた文章を読み取れるか読み取れないかは読解力次第であることに疑問の余地はありません。
それが英語で書かれていて、それを読み解くことを求められている試験に臨むのであれば、それを読み解く力をつけるべきなはずです。
ですので、高校入試の英語で得点力をつけたいというのであれば、正面から英語の力を上げることに意識を向けるべきだと考えるのが正解だと思います。
もう一度言いますが、社会トレンドなんて関係ないと言っているのではありませんからね。仮に、AIの話であるなら、AI関連のトピックに無知なのは、場合によっては致命的かもしれないとさえ思っています。
ですので、受験生のみんさんは、傾向などを考える前に、まずはちゃんとどんなトピックが来ても理解できる英語力を身につけていきましょう。
そうすればAIのトピックでもチンパンジーの生態のトピックでもしっかり理解できるようになるはずです。
じゃあ、英語力はどうやってつけるんだよ、という話は12日の本編でじっくりお話しします。
epis Education Centre主催
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