![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148021920/rectangle_large_type_2_c0f5ad12d9f8b70d6817e29056b2d198.png?width=1200)
受験生の過去問演習、海外生は有利だぜ。
いよいよ夏休みです。
夏休みといえば、塾業界では夏期講習ということになります。
受験生のみなさんにとっては、実戦力をつけていく、つまりアウトプットする力を磨いていく時期ということにもなります。
アウトプット力を磨く方法の一つとして過去問題演習に取り組み始めるのもこの時期です。
受験する学校の過去問題に取り組むというのが常套ですが、海外生の場合は若干異なる点があります。もちろん受験する学校の問題を解くことは日本国内の受験生と同様にやってもらいます。
日本の大手塾の場合、1クラス20人以上というようなことも珍しくありません。
そして、受験期になると志望校別特訓のような、志望校に特化したクラス編成や授業編成を組むこともめずらしくないはずです。
しかし、海外塾の場合、多くても1クラス10名程度というのが普通で、年によっては受験生が3〜4名ということも珍しくありません。その上、出身地が違っていたり、志望校が全く違うということも普通です。
ということは、国内生に比べ、海外生は演習の精度が落ちてしまい不利になるのか?
そう思われる方も多いと思いますが、そんなはずはありません。
その理由を説明します。
まず、過去問をやる意義から考えてみましょう。
・時間内に答案を完成させる力を身につける
・受験校の問題形式に慣れる
細かいことは他にもあるかもしれませんが、大筋この2点でしょう。
一つ目の時間コントロールについては、必ずしも自分の受験校の過去問でなくてもできなくはないので、実質、受験校の問題形式つまり傾向を知るということが一番の目的となるはずです。
そうだとすれば、実戦力をつけるという点においては、受験校の過去問だけやるというのは実はとても効率が悪いやり方だと言えます。
受験が迫ってくると、受験校の過去問を解くことに集中したいという声が必ず上がってきます。
的を射ているように聞こえますが、実はそれほど的を射ているわけではありません。確かに、購入した過去問集を仕上げずに受験に臨むのは気持ちが良いものではありませんので、受験校の過去問はやってほしいです。そして、その演習で成果も出してほしいです。
しかし、それだけでは十分ではないのも確かです。
過去問というからには、過去に出題された問題です。ということは、その問題は、みなさんが受験する入試で出題される可能性は極めて低いはずです。収録年度を全部やっても、同じ問題は全く出ないこともあるでしょう。
だとしたら、過去問演習で実力もつけたいとなると、他の学校の問題をやるという選択肢が生まれてきます。でも受験前にそんなことは家庭学習の時間内でできる余裕はありません。
そうなると、唯一やる時間が確保できるのが、塾での授業ということになります。
そう、海外から受験を目指すみなさんには、受験校があなたと全く異なる仲間がクラスにいるんです。
ということは、自分の受験校以外の入試問題にも幅広く触れることができるということ、めっちゃ恵まれているではありませんか!
海外にいながら日本の環境を!
と、考えがちですが、海外の環境を皆さん自身の有利に働くように捉えていくこともできるわけで、そうすると日本にいるとき以上の効果を発揮することもできる。
これから演習が本格的に始まってきます。
今ある環境をどう利用するか、ぜひ受験生の皆さん自身も考えてみてください。